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 仕事を辞めてすぐに向かった小笠原諸島への旅(20190402~09)の次は、自家用車で房総半島方面へと旅をしてきました。
 期間は決めずに2019年4月18日にスタートし、結果的に4月25日に帰宅したので、都合7泊8日の旅となりました。

 俗にいうプータローになったので、時間はたっぷりあるけれども今後持ち金が増えていくことはありません。なので、これからは交通手段は自家用車で、寝泊まりは車中やネットカフェでという形で、旅をしていきたいと思っています。
 そのようないわゆる「車旅」は、本格的なものは今回が初めてで、今後このような旅を続けられるかどうかの試金石ともなります。

 房総方面を選んだのは、この季節なら北よりも南がいいだろうし、ゆっくり楽しんで往復してもそれほど長い期間にはならず、小手調べとしてはちょうどいいのではないかと考えてのことです。
 未踏の地や行ってみたい場所は日本全国にあまたありますが、それらは2回目以降、何回かに分けて楽しみたいと目論んでいます。

 物品の購入や車のメンテナンスなど、車旅に必要な準備は仕事を辞める前から少しずつ進めてきているので、あとはやってみるだけです。
 前日の旅の準備は、寝具、着替え、風呂用品、各種機材などを車内に移動する程度。うまく空間を利用すれば案外入る感じです。
 長男からプレゼントしてもらったミラーレス一眼カメラを今回から使おうと思い、記録形式をJPEGに変更し、画質を下げてたくさん撮れるようにします。画像を使う先は基本ウェブなので、それほど高画質のものはいらないのだ。

 夜になって酒を飲み、酔いがある程度醒めてからようやく、房総旅の雑駁なルーティングをしました。
 福島の芦ノ牧温泉、水郡線沿いを経由して、袋田の滝、大洗海岸、鹿島神宮、佐原の町並みなどを見て銚子市へ。その後は房総半島を時計回りに一周し、佐倉市「国立歴史民俗博物館」で勉強し、成田山を参拝、栃木の蔵の街を眺めて、宇都宮周辺をうろつき、那須高原の各種博物館を見て、帰宅する――というもの。
 まあ、雑駁。いつまでに帰らなければならないというわけではありません。寄り道をしながらゆっくり行こうぜ。
 時間はあるがカネがないので、基本高速道路は使わないことにして、チンタラを決め込みます。

 これまでは旅というと、外的、内的な日程が先にあり、それに沿って動くのが普通でした。「時間」が最優先だったから、そうならざるを得なかったわけです。しかしこれからは、旅に充てる時間についてはそれほど重要なファクターではなくなります。
 なのでこれからは、見たいものや体調を優先し、見たければ留まる、調子がよくなければ止まる、生活しながらゆっくり進む、という旅のスタイルでいってみたいと考えています。

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 ウグイスが第一声を上げたのが4時50分。その声で目が覚める。
 電子機器などをまとめて、8時過ぎに出発。

 今回は、近間の千葉方面でまずは肩慣らしの旅。大雑把な計画のみで、どこで泊まって、いつまでに帰ってという具体案がない旅。こういう無計画旅は職を持っていた頃にはできなかったことだ。
 そういえばこんなことは学生時代には時々やっていたかもしれません。つまり、ほぼ40年ぶりの行き当たりばったり旅となるわけです。

 まずは国道13号を南下。もう10年近く前になるけど、米沢に2年間通勤していた頃もこの道を毎回通ったなぁと思いながら走ります。置賜地域に入るにしたがって、冠雪した山がきれいに見えてきます。天気もよく、空の青、川を流れる雪融け水の緑がきれいです。

 喜多方を抜ける際に「しだれ桜の散歩道」の標識が随所に出ていたので、寄り道します。
 「日中線記念自転車歩行者道」というのがこの道の正式名称で、かつての線路敷きを自転車道にして、そこに桜を植樹して観光地化したということのようです。
 当時活躍していたであろう蒸気機関車「C11」も設置されていて、桜は5分咲き程度だったけれども大勢の人が来ていました。まあ、この時期のこの時間帯なので、客層はほぼ高齢者層ですが。

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日中線記念自転車歩行者道

 千葉方面に行くのになぜ喜多方方面を経由するのかというと、ぜひ寄ってみたい食堂があったからです。それは、喜多方ラーメンでも会津若松のかつ丼でもなく、芦ノ牧温泉駅の駅前食堂「牛乳屋食堂」。以前2つの番組で取り上げられていたのを見て、それぞれよさげだったので、という理由だけなのだけど。
 「手打ミルクみそラーメン」920円。通常の麺を手打ちの太麺に変えて70円増しのもの。
 店名やメニュー名から察して牛乳を使っているのでしょうが、牛乳の味はそれほど出しゃばっていないものの不思議な甘さがあって美味。手打麺は、平打ちでぐにぐにの超極太。もっちりとした噛み応えがあり味わい深いものでした。

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牛乳屋食堂の手打ミルクみそラーメン

 芦ノ牧温泉駅。ここにも猫駅長がいました。気のせいか、温泉らしい硫黄の匂いが漂っていたように思います。
 ずいぶん昔、何の仕事をしているときだったか忘れましたが、芦ノ牧温泉であった東北ブロック会議に出たことがあり、投宿先が「芦ノ牧グランドホテル」だったことを唐突に思い出します。ならばと、ちょいと温泉街に寄ってみました。「大川荘」が立派だったのは当時のまま。しかし温泉街全体はいずこも苦戦しているようで、一部廃業しているところもありました。

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芦ノ牧温泉駅

 そこから先は、山沿いの道を進んで白河へ。せっかく来たのだからと、白河駅前の公共広場の駐車場に車を置いて散策します。
 駅前から市役所あたりの一角を歩き、線路を越えた反対側にある小峰城址へ。おお、桜がほぼ満開ではないか。桜と城というのはどうしてこう絵になるのでしょうか。ここは2度目ですが、花が咲いていたりすると印象が全然違うものになるのですね。

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白河駅

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小峰城址

 そこからはJR水郡線沿いにルートを取り、棚倉、矢祭に寄り道しました。
 このうち棚倉には小さな城跡があり、桜は散り加減だというのに、町の「桜まつり」は今が準備中で、ちょっと遅きに失しているんじゃないのかな。ほかには「時の鐘ポケットパーク」を見ました。

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棚倉城跡の外濠

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時の鐘ポケットパーク

 夕闇が迫ってきたのでそろそろ道の駅ステイに入ろうか。
 アプリで近くの道の駅を探すと、「道の駅奥久慈だいご」というのが至近のようです。今夜はここでいいか。
 夕飯にはあまり金をかけたくないので、100mほどのところにあるコンビニで弁当と飲み物を買います。この道の駅には風呂もありますが、20時までと残り時間がそうないので、残念ですがパスです。

 ということで、19時頃から缶チューハイのストロングとトリハイを飲んで、「今日の運転はもう終わりだかんね」と宣言した形。今日は車中泊です。
 飲んで出来上がってしまえば、あとは格別やることがありません。窓にいろいろなものを取り付けてプライバシーを確保し、室内着に着替えます。
 陽が落ちてしまうと車内は暗くて、もちろん狭いし、何をやるにも不自由なのでした。20時には道の駅が完全閉店して使えるのはトイレだけ。加えて、椅子と外灯のあるわずかなスペースは地元の若者たちが集ってラップをやりながら賑やかです。人間にとって灯りというものは貴重なものだったのだなと改めて思ったところ。

 若者たちがお帰りになったのは22時近く。それまではドライブ疲れもあって車内でうたた寝していましたが、ここから本格的に寝る準備をして眠りへ。
 いくらでも眠れるものですが、車内はリアシートを倒すとそこに小さな段差ができて、完全なフラットにはなりません。横になるとちょうどそこに腰が当たり、どうも寝づらいのです。加えて蚊が数匹入っているようで、耳元にプ~ンとやってくるのがウザい。
 それならばと、身体を毛布でくるみ、顔の部分は薄いタオルで覆って完全防備します。あとは耳栓を付ければ大丈夫です。
 おやすみなさい。暗くて本を読めないのが残念です。

 本日の走行距離 250km。

 5時起床。蚊の襲来は予想外でしたが、寝覚めは悪くなく、今回の車中泊で迎える初めての朝としては上々の滑り出しです。
 昨夜はパソコンをやる環境が得られなかったので、昨日のドキュメントを朝のうちに車中で書き留めます。なに、時間はたくさんあるのだ。

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道の駅奥久慈だいごの朝

 8時前に出発し、名勝「袋田の滝」へ。奥久慈のシンボルとも言えるもので、テレビなどで何度か見ていますが、滝を見るだけのためにわざわざ行ってみようという気にはなれないでいました。
 よくわからないので一番奥まで車で入ってしまいましたが、お土産屋が立ち並ぶどんづまりに突き当たります。まだ時間が早いので客は自分だけ。朝の掃除をしていたやさしいお土産屋のおばさんが、ここにタダで停めていいですよと言ってくれました。さらに高いところにある新観瀑台に行くエレベーターが動くのは9時からなので、客足はまだなのだそうです。
 滝を目の当たりにして、こんな見事な滝はそうそう他にないと思う。なんでも一度は見てみないことにはわからないものです。滝を近くから見ることができるようにするために、数百メートルある歩行者用の立派なトンネルが設えてありました。調べてみると1979年完成とのこと。あ、トンネルって有料だったのね。利用料の徴収窓口は開いていたのかな?

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窓口は閉まっています

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立派なトンネル

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滝が見えた!

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でかくて入らず

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左に見えるのが「新」ではない観瀑台

 袋田の滝から次の目的地へと移動中、常陸大子町の「小生瀬地蔵桜」の案内板が出ていたので、それにつられて寄ってみます。この集落の中心だったであろう、小高いところにある子安地蔵。しだれ桜でしたが、老木のためかまわりの桜よりも花の色がくすんでいるように感じました。

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小生瀬の子安地蔵と地蔵桜

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小生瀬地蔵桜

 続いて、「竜神大吊橋」へと足を延ばします。この吊橋は長さが375mもあり、歩行者用吊橋としては日本最大級の長さ。地上高100mの橋上から八溝・阿武隈山系の山並みや水府の街並みを望むことができます。
 300円支払って、吊橋を歩いてみます。確かにすごい。しかし、こんな山奥のダムの両岸をつなぐためになぜこのような壮大な橋が必要だったのだろうかという疑問もあります。東北地方の財政厳しい自治体ではここまでやることができません。なんだかんだ言って、関東地方の自治体に住む人々は恵まれているのではないでしょうか。

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竜神大吊橋への入り口

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竜神大吊橋を歩く

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橋の下にダムの建物が小さく見える

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大吊橋を眺める

 常陸太田市の街なかも散策してみようと思いましたが、新旧の市街地がはっきり分かれているうえにその間の高低差が大きく、歩くよりもクルマで見たほうがいいと判断して、乗ったままグルグルと。
 そうこうするうちに時間が経っていき、水戸市にも行くつもりでしたがそれはパスして、大洗方面に進路を取りました。

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常陸太田市役所

 その途中にけっこう大きな「ひたち南ドライブイン」があったので、ここで昼食にしようか。
 そのうちの一店の「開運回天寿司 一平鮨」の店頭を見ると、一日5食限定の限鮮寿し1,500円というのがよさそうです。ちょうど11時を回って開店したばかりだったので、それにありつくことができ、大満足の昼食となりました。
 切り身が厚く、脂ものっていて、一口の充実度がすごい。愛想がよく客あしらいが抜群の店員さんが言うには、「通常3千円クラスのものを提供しているんです」とのこと。この前山形で、向こう側が透けて見えるような薄いマグロの切り身がのったマグロ丼を食べて興醒めしたばかりですが、山形でも漢気のある店はこのぐらいの厚さのものを出してみろと言いたい。
 食後は涼風の吹く外のベンチで読書。あまり旅、旅としていない、半分日常のような移動。いいな、こういうの。

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一平鮨の一日5食限定の限鮮寿し

 次は、「大洗海岸」。太平洋は日本海よりも波が穏やかなはずだという固定観念がありましたが、この波の状況を見るとそうではないのだなと考え直します。遥か遠くアメリカ大陸から寄せてくる波はすごく大きく、あたり全体に霞がかかっていると見えたのは、多分波の飛沫が広範囲に巻き上がっていたからなのでしょう。
 海岸沿いの公共駐車場にクルマを停めて、海を眺めながら旅館の林立する方向へと歩いていきます。
 ここに来たらこれを見なければならないと思っていた「神磯鳥居」は、波に洗われてザッパーン!状態。この鳥居の建つ岩場が神の降臨地になっているのです。

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海を眺めてここから歩く

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神磯鳥居

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ザッパーン!!

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旅館やお土産屋が並ぶ

 旅館街の近くにあった「磯前神社」。大己貴命(おおなむちのみこと)・小彦名命(すくなひこなのみこと)の2柱を祀っているのだそうです。大鳥居の大きさは関東一とのこと。ここにも外国人を含め大勢の観光客が来ていました。

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磯前神社の大鳥居

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磯前神社本殿

 大洗にある、「かねふくめんたいパーク」へ。試食や直売コーナーのほか、めんたいこの製造工程を見学することができます。入場無料とあってか人出が多いうえに、ちょうど団体さんがどっとやってきたところでした。
 めんたいこソフト350円。うまいなぁ、これ。食べると徐々にめんたいこの味がしてくるぐらいの感覚で、くどくないいいデキです。けっこう辛さがあるのだけど、この冷たさでこの辛さって、かなり強めなのかもしれません。
 ジャンボめんたいこおにぎり380円も魅力的でしたがどうしようか迷い、食べ過ぎはよくないので結局パス。

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かねふくめんたいパーク

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めんたいこソフト

 めんたいパークから大きな客船が見えたので、ついでに「大洗港フェリーターミナル」にも寄ってみます。停まっていたのは「さんふらわあ ふらの」。フェリーの旅で北海道、名古屋に行くというのもいいなぁ。

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さんふらわあ ふらの


 次は、小美玉(おみたま)市にある「タカノフーズ納豆博物館」へ。納豆の誕生の秘密から、さまざまな作り方、健康食品としての納豆についてわかりやすく紹介しているとのことだったので。「おかめ納豆」には時々お世話になっています。
 めんたいパークでは無料体験施設に気をよくしたけれども、ここはどうもあまりお呼びでない雰囲気です。と思ったら、事前予約が必要だったようでした。
 「博物館見学ですね、どうぞ」と。その博物館も展示は1室だけで、物足りなかった感じ。名簿に名前を書くように言われたので書くと、そこに書かれたこの日のフリの客欄には自分のほかもう1組しか記載されていませんでした。

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タカノフーズ納豆博物館内

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展示物の一部

 納豆博物館の近くに「茨城空港」があるので、数キロ先まで足を延ばして見に行きました。
 駐車場は車でいっぱいになっていますが、乗り入れているのはスカイマークエアラインの1社のみで、1日3往復と少ない様子。それにもかかわらずこの空港の充実度は高く、チェックインカウンターはもう1社分準備されていて、2階のレストランやおみやげ店も充実しています。こうして見ると、山形・庄内の両空港のビル内はしょぼく、もっとがんばらないとダメでしょう。

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茨城空港外観

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茨城空港内部

 この時点で16時。今日はここまでかな。では、風呂にしよう。
 最寄りの日帰り温泉は「小美玉温泉 湯~GO!」。ここでもいいやというぐらいの気持ちで行ってみたけれども、これが当たりでした。黒い湯がユニーク。時間帯もよかったのか混んでいないし、500円で風呂、休憩室とすっかり寛いでしまいました。ここで今日のここまでのログ付けをし、18時まで滞留しました。

 ここから約1時間かけて、今夜の宿泊場所の「道の駅いたこ」へと向かいます。平成30年度の重点道の駅に指定された駅です。
 走り出すと雨。観光中でなかったのが幸いです。
 夕食を食べ損なわないようにと走りながら店を探しますが、しばらく走って行方(なめかた)市というところでラーメン屋を発見。「会津喜多方ラーメン蔵太皷 茨城麻生店」。シャキシャキネギに誘われてねぎらーめん780円をセレクトしました。辣油の効いたネギと大きなぶつ切りのチャーシュー端肉がうまい。平打ちではありませんが、もちもちぷりっとした感じは喜多方ラーメンです。

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蔵太皷のねぎらーめん

 コンビニで今夜の缶チューハイを調達して、20時に「道の駅いたこ」着。すぐさま飲み始め、雨もやまないので寝る準備をして22時過ぎには就寝。

 本日の走行距離は178km。

 蚊には前夜ほど気がいかずに済んだものの、少し肌寒さを感じて5時過ぎに起床。時折風が舞いますが、雨は上がっていて今日は晴れそうです。未明に2度地震を感じました。

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道の駅いたこの朝。晴れている!

 車の中でじっとしていては始まらないので、6時45分に出発。パソコンのバッテリーが切れかけているので、「デニーズ鹿島店」に入りお願いをして、朝食がてら充電しながらパソコン作業をしました。ここはセブンイレブンのフリーwi-fiもあったのでインターネットも少々。エネルギーの残量や時間を気にせずにパソコンが打てるのは幸せなことなのでした。
 セレクトモーニングのAセット646円。ドリンクバー付きなので、コーヒーやジュースを飲みながら椅子に座って優雅にパソコンを打ちます。窮屈ではない環境を体が喜んでいるようです。

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デニーズのセレクトモーニングAセット

 本日の最初の訪問先は「鹿島神宮」です。
 「息栖神社」、「香取神社」とともに東国三神社に数えられる古社で、その中でも自分としては最も名が知れていると思っているところです。皇紀元年、ということは2700年近く前の創建と伝えられ、武の神様として古くから皇室や将軍家の崇敬を受けてきたのだそうです。
 日本三大楼門のひとつといわれる楼門、色遣いの現代的な本殿などを見てまわります。場内の森はかなり広く、小一時間ほど散策しました。いかにも古式ゆかしい神社の風情が漂っており、手入れが行き届いているいい森でした。

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鹿島神宮の大鳥居

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立派な楼門が見えてきた

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要石

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御手洗(みたらし)

 せっかく鹿島まで来たのだからと、近くの「カシマスタジアム」を見に行くことにします。
 毎日が休日のようなものなので気が付くのが遅れましたが、この日は土曜日で、J1アントラーズのホームゲームの仙台戦が開かれるのでした。そのため園内の駐車場は事前のチケット制で入れません。いったん諦めようとしたものの、メイン道路の反対側を走っていて見つけた「卜伝の郷運動公園」の駐車場に滑り込んで、そこから歩いて見に行きます。
 運動公園は人工芝のサッカー場が4面もあるなど立派で、こういうところで小さい頃からボールに親しんでいれば才能は早くから開花するのでしょう。
 近くで見るスタジアムはデカく、わが地元の競技場とはスケールが違うなと思ったところ。ジーコの像もありました。

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卜伝の郷運動公園からカシマスタジアムを望む

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カシマスタジアムはデカい

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スタジアム傍にあったジーコの像

 佐原市内に着いて、昼食は「洋食おぎ」という町の定食屋に飛び込みで入ってみます。椅子席3、座敷2卓のこぢんまりした店。座敷の1卓には、近くの合同庁舎から昼休み前に抜け出てきたような4人客が肩を寄せ合って仕事の話をしています。書類がとか誰々さんがとか、仕事を進める上でそれほど重要とは思えないようなことを真剣に話しているのが大真面目で、それが面白く思えました。
 本日のサービスメニューの中から盛り合わせ定食700円を選んで注文。チキンカツとメンチカツの盛り合わせでした。こんがりキツネ色の揚げ物は、衣が厚めでカリカリ。こういうのも庶民的でおいしいと思う。
 3種のフルーツがついてこの内容は破格。どこの町にも庶民的ないい店はあるものです。

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洋食おぎの盛り合わせ定食

 「北総の小江戸」として有名な「佐原の町並み」を見に行ったのですが、ここも観光地の駐車場は500円なので回避し、佐原駅前の地方銀行の駐車場を借りて歩いていくことにしました。
 歩いている段階からじわじわとこの町の家並みのすごさに驚くことになります。つまりこれは過疎なのでしょうか。いくつかの店は改修されずに昭和の風情を残したままで残っているのでした。

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いい感じのスーパー

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電柱の下に「佐原町道路元標」があります

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古色漂うものがあるわあるわ

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この中には現役の蕎麦屋もあります

 メインは、佐原市を縦に流れる小野川の流域で、こちらは町並み保存、景観保全の規制が効いています。利根川が物資の主な運輸網だったため、その支川の小野川周辺は河港となり旅館や商店が立ち並んでいたということで、川べりには重厚な木造建築が軒を連ね、昔の繁栄ぶりを窺うことができました。
 川沿いの対岸に屋根の落ちた古い建物があり、景観上よくないので何とかならないのかと思いましたが、それは東日本大震災で崩れた「伊能忠敬の旧家」だったようでした。

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小野川に架かる忠敬橋

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忠敬橋の袂から東へ

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佐原三菱館

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忠敬橋の袂から南へ

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忠敬橋の南にある樋橋

 小野川沿いにあった「伊能忠敬記念館」に入ってみます。50歳になってから天文観測を学び始め,日本全国の地図を実測によって作成した忠敬の業績をしのばせる測量器具などの資料が多く保存されていました。
 その後もてくてく歩いて、駅前の伊能忠敬の像などを見ました。

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すごっ!

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風格あるJR佐原駅


 その後、「道の駅水の郷さわら」に寄り道しました。営業時間内の宿泊以外での道の駅の利用は今回の旅では珍しいことになっています。干し芋とおかきを買いました。

 次に行ったのは「香取神宮」。天孫降臨のときに国譲りを話しあった経津主命(ふつぬしのかみ)を祀り、武神として崇敬が厚いのだそうです。表からではなく旧参道からアプローチして楼門脇へ。拝殿・本殿まわりをぐるりと歩きます。これらは1700年の造営で、国の重文指定を受けています。
 規模は鹿島神宮よりも劣りますが、黒い葺き屋根が立派で印象的でした。あとで表参道も見てみました。

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香取神宮楼門

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拝殿

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うしろから見た本殿。黒葺きの屋根が重厚。

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表参道はこんな感じ

 16時を回ってから、神栖(かみす)市の「息栖(いきす)神社」へ。これで東国三社を1日で一気に制覇した形となりました。もう店仕舞いの雰囲気があり、客も少なく静かなものです。その中を、大仰なジェスチャーで丁寧に拝みをする40代男性が一人。彼の動きは違和感があり、この雰囲気の中では妙に浮いていたのが印象的で、息栖神社のイメージはすっかり「大仰拝みのオジサン」になってしまうのでした。

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夕刻の息栖神社は静かなもの

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拝殿

 薄暗くなってから銚子市内に到着しました。市内を少し見ようと思いましたがそれは明日に繰り延べて、本日の見て歩きはここまでとしました。
 さらに南に進んで、「飯岡潮騒ホテル」というところで入浴。つくり立てのJAFカードを出して割引を受けようと思いましたが、残念ながらJAF割引は3月で終えたとのこと。800円。JAFカードはこの旅で日の目を見るときが来るのでしょうか。

 さて、夕食。コンビニでもいいかと思っていましたが、旭市の網戸(あじと)という交差点で定食やラーメンを出す外見のよい食堂を発見。よし、ここで食べよう。
 「チャイニーズレストラン アジド」にて、酢豚定食1,026円。大きなどんぶりのライスの量に圧倒されつつかっ込みます。どんぶりの底が深く、しかもめしがぎゅう詰めで、何らかの破壊力すら感じます。
 塩味は控えめだけれども砂糖のような甘さが際立つ酢豚。あんの固さが強めなのは好み。豚肉も多く入って満腹に。味噌汁の塩味がうれしく感じられるぐらいでした。

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アジドの酢豚定食

 今夜の逗留地は、「道の駅 季楽里あさひ」です。2015年オープンの新しい道の駅のようで、建物の後ろ側には自分と似た車旅の車が何台か停まっていました。

 本日の走行距離は115km。