FC2ブログ
 新居浜市に入って、四国最大級のマリンパークだという「マリンパーク新居浜」へ。
 9時頃着。公共マリーナ、キャンプ場、レストランなどがある。この数日とちがいからりと晴れたいい天気。紫外線が強く、少し歩くだけでじわりと汗が滴ってくる。この日、新居浜は33℃まで上がるという予報だ。人は少ない。平日のこの時間であればこんなものか。
 新居浜と神戸を結ぶフェリー「おれんじホープ」が停泊している。「やしの木ビーチ」は重機が入って砂浜造成中。クラブハウスと、その左には宿泊棟があった。

2550_2020071113472736a.jpg
マリンパーク新居浜

2560_202007111347290ca.jpg
新居浜~神戸航路のフェリー「おれんじホープ」が停泊していた。

2570_20200711134730b88.jpg
南国風を強調しているマリーナのクラブハウス

 人口10万人を超えている新居浜市の中央部にも行っておくべきだろうと、新居浜市総合文化施設の「あかがねミュージアム」を見る。2015年にオープンした新しい総合文化施設だ。
 美術館、「太鼓台ミュージアム」、別子銅山・多喜浜塩田などの歴史文化が学べる「にいはまギャラリー」、アート工房、多目的ホール「あかがね座」、カフェなどを併設した、新居浜の芸術文化の発信拠点になっているという。ここも月曜休み。
 すぐ隣りは「新居浜駅」。新居浜は都市計画がいいのか、町全体からごちゃごちゃした感じは伝わってこない。

2580_202007111347324d0.jpg
「あかがねミュージアム」。でかっ!

2590_20200711134733112.jpg
新居浜駅の改札口

2600_2020071113473579e.jpg
ルートを南にとり、別子方面へと進んでいく。

 ルートを南にとり、別子方面へ進んでいく。市街地を離れて途中、月曜日が休みだとわかっていても、せっかくなので山裾にある「別子銅山記念館」に立ち寄る。
 別子銅山の意義を永く後世に伝えるため、住友グループによって建設されたもので、建物は鉱山坑内を髣髴とさせる半地下式構造で、開坑以来の歴史史料や出来事・生活・技術に関する史料が展示されている、国内でも傑出した鉱山資料館なのだそうだ。記念館の建物上部の全面に植栽が施されているユニークなもの。
 屋外には別子鉱山鉄道を走った別子一号蒸気機関車等も展示されていて、「この銅山(やま)を 神とし仰ぎ 幾代かも 掘りつぎて来し ことの畏こさ」と刻まれた碑も。また、一角には「大山積神社」があった。

2610_20200711134736e3a.jpg
「別子銅山記念館」は、上部全面に植栽が施されているユニークなものだった。

2620_202007111347385a4.jpg
別子一号蒸気機関車

2630_2020071113473974b.jpg
「別子銅山記念館」の前庭からの眺め。

 山地に分け入って、「道の駅マイントピア別子」へ。ここは日本三大銅山のひとつだった別子銅山の産業遺跡を活かした観光施設になっている。
 「旧別子銅山産業遺跡」は、1691年に住友家によって開坑された別子銅山が、1973年の閉山まで日本の代表的銅山のひとつであり続けたもので、標高約820mの日浦登山口から1,294mの銅山越までを指す旧別子銅山または旧別子と呼ばれる一帯は、江戸・明治・大正三代の産業・文化遺跡が残されているのだという。
 鉱山鉄道が復元されていて、この鉄道で行く観光坑道では、江戸時代の採鉱風景を人形で再現されていて、別子銅山283年の歴史を学習できるのだという。ほかにも、「別子温泉天空の湯」や「あかがねキッズパーク」、「砂金採り体験パーク」などがあった。
 鉱山鉄道は1,300円。乗ってみたい気もするが、たぶん一人きりで乗ることになり、それでは気恥ずかしくて耐えられないので乗らない。こういうときだけは、観光客が少なすぎることを嘆きたくなる。
 名物の「いよかんソフト」350円も魅力的だが、鉱山鉄道利用者なら2割引と言われると、どーせオレはと食べずに終わる。歩けるところを少し歩いて退散の運びとなる。

2640_20200711134741962.jpg
道の駅マイントピア別子

2650_20200711134742a2b.jpg
鉱山鉄道のりば。自分以外に客はいない。

 さらに「別子ライン」を奥へと進んで、“東洋のマチュピチュ”といわれる「東平歴史記念館」を目指す。
 明治末期から1968年まで別子銅山の採鉱本部が置かれ、鉱山の町として栄えた標高約750mの東平に整備された観光施設で、別子銅山関係の近代化産業遺産を多数見学することができるところらしい。
 マイントピア別子から車で30分ほどかかり、細くてすれ違いが大変で、自家用車で行く際は運転に自信のある者でなければ厳しいというが、そういう道こそ自分は車旅でたくさん経験してきているのでまったく恐れるに足りない。なんたって“マチュピチュ”だかんな。行ってみなければなるまい。
 道の駅から少し進んだところで、大きなループ橋を通って進んでいく。

2660_20200711134744399.jpg
道の駅から少し先で、道は大きなループ橋になっていた。

 しかし、またもや「ところが」なのである。国道から左に折れて遺跡に通じる唯一の細道に入ろうとすると、なんと通行止めの看板が。なんなんだよの通行止め! 一人で作業をしている高齢の男性がいたので進めないか尋ねたところ、道路欠損箇所があってダメだとのこと。昨日までの雨のせいなのか? どうも今回の車旅は肝心なところが諸般の事情によりたどり着けないことが多過ぎる。ついていないなぁ。世の中の観光地すべてがコロナにかこつけて、休まなくてもいいところまで休もうとしているのではないのか。そんな疑心暗鬼に陥ってしまうのだった。

 失意のうちに新居浜を去り、西条市へ。
 西条市では、燧灘(ひうちなだ)へと注ぐ加茂川の東西の広範囲に9,077本もの井戸があり、そのうち自噴井戸が約2千本あるという。これらは「うちぬき」と呼ばれ、一本平均51t強を日々噴出させているのだそうだ。
 地元民謡では、「夏は氷か 冬は湯之水 呑めば玉水 長寿の秘訣よ」とうたわれ、味は清澄甘美、全世帯の約8割が自宅に井戸を掘り、源水をそのまま飲んでいるそうなのだ。これは見るべきだろう。

 ということで、まずは「西条市総合文化会館」の西側にあるうちぬきを見に行く。文化会館自体もなかなか立派で文化の香りを感じる。この日は休みで、空いている駐車場を使わせてもらった。
 観音水の泉があり、湧水モニュメントが建てられていた。

2670_20200711134745da2.jpg
「西条市総合文化会館」の西側にある「うちぬき」

2680_20200711134747711.jpg
観音水の泉には湧水モニュメントが建っていた。

2690_202007111347481ec.jpg
取水施設も完備されている。

2700_20200711134750248.jpg
「西条市総合文化会館」も立派。(この日は休館だったけど)


 伊予西条駅の隣りにある「四国鉄道文化館」。
 四国初の本格的な「鉄道博物館」として、(財)日本ナショナルトラストが全国9番目に作ったヘリテイジセンター。大胆なデザインの木造建築の館内には、郷土の十河信二氏が生みの親といわれる「0系新幹線電車」や、主に四国で活躍した「DF50形ディーゼル機関車」1号機など、鉄道に関する貴重な史料を展示しているという。
 300円なので入ろうと思ったが、入館には着用が義務付けられているであろうマスクを車に置いてきてしまったことに気づき、戻るのもかったるいし、つまりこれは入るまでもないよという神の思し召しかと勝手に解釈して、駅のほうを見る。
 駅周辺には都市型ホテルが乱立気味。これなら過当競争で価格もリーズナブルなのではないだろうか。泊まるにはまだ早いが、雨の夜や暑い夜なら4千円台までぐらいなら泊まったほうがいいと思い始めている。

2710_20200711134751b0d.jpg
四国鉄道文化館

2720_20200711134753ee7.jpg
伊予西条駅

 西条市役所の南側にある「うちぬき名水」を見に行く。
 広場内には記念の石碑とうちぬきがあり、水を飲めるようになっていた。
 ついでに西条市役所周辺を歩く。西条も道路に幅があって駐車スペースにも事欠かない。県立西条高校は濠がめぐらされた旧城内にあり、正門は城門のように堂々としている。湧き水、濠と「水」が多く、なかなか絵になる町だと思う。

2730_20200711134754a41.jpg
西条市役所南側の「うちぬき名水」

2740_20200711134756837.jpg
県立西条高校の正門は濠がめぐらされた旧城内にあるのだった。

 続いては「石鎚神社口の宮本社」。
 なぜここを立ち寄り地に選んだのだったか。しばし考えて思い出したが、四国の名峰石鎚山にある社には行けないけれども、その代わりにここをチェックしておこうとい考えていたのだった。
 本当なら長くて急な石段を一歩ずつ踏みしめていかなければならないのだろうが、車で一気に本社まで上り詰める。

2750_202007111348207dd.jpg
本当ならこのような石段を登ってこなければならないのだろうが……。

2760_20200711134821f43.jpg
まだ新しくてずいぶん派手な本社だった。

2770_2020071113482387a.jpg
石鎚神社口の宮本社からの眺め。この高みまで一気に駆け上がってきた。車でだけど。

2020.08.03 20200802 日
 5時に鳥の鳴き声で目が覚め、6時前に起床。腹にバスタオルを1枚かけて一晩寝ていても寒くもなく暑くもなく、汗もかかずの気持ちよい爽やかな朝だ。
 まずはパソコン朝ルーチンと、テレビ番組の予約セット。

 昼は、東根市羽入のうどん店「つんつるてん」を初訪問。
 明太子釜玉うどんは1玉だと700円だけれども、2玉にすると具材も増量されて750円。それなら当然後者を選ぶよナ。この詳細と画像は別のブログにて。

 その帰途に聴いたニュースで、今日、東北南部が梅雨明けしたとみられるとの報あり。去年よりも8日遅い梅雨明けだったという。もう8月だもんな。
 戻ると、報告があるとのことで、長男夫婦が来ている。その内容はここに書くのは時期尚早なのでまだ伏せておくが、いい話だったのでよかった。

oki-img 1006
(okinawa-image)

 午後は、コンビニで調達してきたコーラをよく冷やして飲みながら、読書をする。徐々に気温が上がってきたことが体感でわかるぐらいで、少しの間横になっていたら汗が噴き出してくる。今夜からは寝茣蓙を使うことにして、納戸から取り出してきてファブリーズ。万一、虫がいたりすると嫌なので。

 大相撲七月場所は今日が千秋楽。一度は大関を張っていた照ノ富士が、両膝の怪我のために序二段まで落ち、そこから這い上がって2015年5月場所以来5年ぶりの幕内最高優勝を果たしたのは感動的だった。
 大関経験者はおろか三役経験者が序二段まで陥落したのは初めてのことだったらしく、当時本人はどんな気持ちで相撲を取っていたのだろうか。腐ることなく本当によくやったと労ってあげたい。

 夜は、風呂を省略して、まずは飲み。缶チューハイストロングの500mlでいい気分になる。この頃はこれ以上飲むと眠くなるんだよナ。
 ひととおり終わってからシャワーでごまかす。

 20時からは、沖縄北谷の「カラハーイ」から上原知子・ティンクティンクが出演して生配信される「配信100回記念スペシャル」を観る。
 上原知子は62歳とは思えない表情。少し歳はとったけれども、その表情は穏やかそのものだ。画像よりも音のほうが2~3秒早いけれども、まあ見ていて楽しい。我那覇せいらのMCもよし。
 知らなかったが我那覇は、2018年3月に出産して母になっていたのだった。で、その2歳の娘を、照屋林賢がおじいちゃんよろしく手厚く面倒を見ているので、娘はすっかり林賢になついているのだった。
 曲は、知子の唄三線で「鳩間節」、「汀間当」、「加那ヨー」、「天川~唐船ドーイ」、ティンクティンクとともに「だんじゅかりゆし」、「ふなやれ」、「織りなす日々」、「海山ぬ如に」、「アッチャメー小」、最後にみんなで「繁盛節」など。
 やっぱり沖縄はいいな。たっぷり90分間、久しぶりに文化的な時間をもてて幸せだった。

seira 201909
(母になった我那覇せいら)

 「石垣島であやかしカフェに転職しました」(小椋正雪著、LINE文庫、2020)を150ページ読んで、24時過ぎに就寝。

 今治市へと入って、今治ならこれははずせないだろうと、「タオル美術館」へ。
 世界初のタオル文化を提案・発信する施設で、タオルの製造工程を見学できる「コットンロード」や、タオルアートの数々と豊富な品が揃う「タオルコレクションショップ」などがある。
 今治タオルをお土産に買うのもいいかと思ったが、バスタオル1本が5千円前後+消費税ぐらいの相場になっていてちょっと手が出ない。その金があればニトリだったら6~7本は買えてしまうのではないか。ということで、見るにとどまる。4~5階のギャラリー棟は800円もするので入らない。

2780_20200711134824fc1.jpg
タオル美術館

2790_20200711134826784.jpg
ディスプレイがきれいな「タオルコレクションショップ」だが、高くて手が出ない。

 スマホで調べて、今治で最もガソリンの安い店が「タオル美術館」の近くにあるようなので、ここで補給する。無鉛ハイオクガソリン119円と出ているが、これはちゃっかり消費税別の値段で、結果的に131円近い価格なのだった。高いじゃないかよ。体よくだまされた感じだな。

 「日本食研世界食文化博物館」。
 食文化の歴史など「食」全般を楽しみながら学べる施設で、世界99カ国196種類の家庭料理のレプリカや、世界各地の食器や香辛料などを展示しているという。昼食付き(費用別途)で3時間半の見学は前日までの予約が必要で、参加料千円。
 予約していないので外観だけのチェックなのだが、いやはやでかい。こんな宮殿のようなものまでつくって、日本食研は儲かり過ぎではないのか――と皮肉りたくもなる。
 建物の建つ場所は埋め立て地の海辺。「富田親水護岸」がそばにあったので写真を撮ってみる。

2800_20200711134827169.jpg
日本食研世界食文化博物館

2810_2020071113482955d.jpg
富田親水護岸

 この日は朝食を抜いていて、もう14時近い。ここまで食べずに我慢しているのは、「白楽天今治本店」で焼豚玉子飯をがっつりいこうと考えているからだ。昼の部の営業が15時までなので、今治市中心部でのファーストスポットはここなのだ。
 焼豚玉子飯は、今治市内の今は閉店したある中華料理店でまかない料理として食べられていたもの。過酷な肉体労働を強いられていた料理人が、タンパク質とアミノ酸がたっぷり含まれ、タレに使う甘いチャーシューの煮汁で糖分も補えることから好んで食べていたという。
 現在、今治市内には焼豚玉子飯を取り扱う店が60店舗以上もあるといい、「白楽天今治本店」の焼豚玉子飯はその代表格なのだ。
 入店し、焼豚玉子飯Aセットを注文。唐揚げ、スープ、サラダが付いて1,100円。すごいボリューム。チャーシューはもう少し脂っぽくてもいい感じ。鶏の唐揚げはもも肉仕様でマルだが、もう少し柔らか仕立てのほうが好みかな。

2820_202007111348307b3.jpg
白楽天今治本店

2830_20200711134832477.jpg
焼豚玉子飯Aセット

 続いては、「今治城」へ。
 1604年に城づくりの名人といわれる藤堂高虎が築城したもので、現天守閣は1980年の再建。全国的にもまれな海水を堀に引き入れた海城。5層6階の天守閣は展望台、展示室になっていて、武具、甲冑、刀剣などを常設しているという。
 城内の藤堂高虎の騎馬像は、築城・開城400年を記念して2004年に建立されたもので、07年には鉄御門(くろがねごもん)も再建されている。
 立派な城址公園だが、駐車場から始まってエンクローズしている雰囲気がありありで、見たいものがいずれも有料になっていて世知辛いというかはっきり言ってケチ臭い印象があった。

2840_2020071113483396a.jpg
「今治城」へとアプローチ。

2850_20200711134835a1e.jpg
天守閣と「藤堂高虎の騎馬像」

2860_20200711134836c7d.jpg
威風堂々の城構え

 15時を回っているが、この日の風呂とステイはどうしようか。この夜も暑くなりそうなので、今治市内のホテルを調べてみると、今治駅前の立地でバストイレ付シングル4,500円、駐車料無料のホテルがある。今夜はここに泊まり、名物の今治焼鳥を食べにいくというのがいいのではないか。
 ということで、そのままスマホで予約。うーむ、いかんいかん、すっかり慰安に流れているではないか。でも4千円台ならこのほうがゼッタイいいぞ。
 楽な夜が決まったので、見て歩きのほうも俄然やる気が出てくる。もう3時間ぐらいあちこち見て来よう。

 今からでも大丈夫だろうと、「瀬戸内しまなみ海道」方面へ進みだす。
 「瀬戸内しまなみ海道」は、愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶ約60kmの西瀬戸自動車道の愛称だ。日本のエーゲ海とも称えられる美しい瀬戸内海に浮かぶ島には、個性的な9本の橋が架けられている。
 まずは四国側から来島海峡大橋を見ようと、「糸山公園」へ。
 来島海峡にせり出した高さ100m足らずの山だが、最大10ノットにも及ぶ日本三大急潮や瀬戸内の島々を眺めることができる。
 高いところにある「糸山展望台」にヒーコラ上って景色を眺める。ああ、きれいだなあ。ツーリングの男子学生2人の依頼に応じてスマホのシャッターをタップしてやり、景色を堪能する。天気がよければ展望台の景色は素晴らしいに決まっている。
 来島海峡の箱庭のような多島海景の自然美が一望できるという「来島海峡展望館」のほうはただの売店っぽい施設。眺めは「糸山展望台」のほうが上だが、ビューポイントの表示を入れてここからも来島海峡大橋を撮る。

2870_20200711134838faa.jpg
「糸山展望台」から眺める来島海峡大橋はバッチリだった。

2880_20200711134839be1.jpg
「来島海峡展望館」ではビューポイントの表示を入れて撮影する。

 瀬戸内しまなみ海道の島々のうち愛媛県に属する大島、伯方島、大三島を巡ってみようと思っていたが、これらは高速道を使う必要があり、今治から最も近い大島まで片道900円と、渡船でいくイメージよりも高い。もう夕方だし、伯方島と大三島は諦めて、大島1本でいくことにする。
 島の東海岸沿いの細道を、島の北側の「村上水軍博物館」のあるところまで進み、その後大島南ICに戻るという道程をイメージして進んでいく。
 それにしても島に入ってしまうととたんに風景が島のものになってしまうから不思議だ。それは、道の狭さであり、道を走る通行量の少なさ、点在する集落、そしてその脇には必ずきれいな海が見える、というところあたりがそう感じさせるのだろうか。

 島内の細道を1時間近く走って、「村上水軍博物館」に着く。
 戦国時代、海の大名と呼ばれ、海原を自在に駆けめぐった村上水軍をテーマとした、水軍関係では全国初の博物館だ。ナビや建物には「村上海賊ミュージアム」と出ているが、名称を変えたの?
 ここも月曜休みは承知の上。ここまでやってきたことに意義があると考えよう。それにしても、多くのものなどないこの静かな一角がかつて瀬戸内海を股にかけた水軍の本拠地だったとは思えないのだが。
 16時45分発。

2890_20200711134841967.jpg
村上海賊ミュージアム

 大島を北のほうにもう少しだけ進んで、「カレイ山展望公園」へ。
 標高232m。伯方、大島大橋、能島城跡、船折瀬戸、鶏小島などがひろがり、瀬戸内海の急潮を見下ろすことができる。いい眺めだ。
 園内の一角には鳥羽一郎「瀬戸の水軍」の歌碑があった。
 ♪ 船の舳先で盃割って 天がさだめる命船 戦に燃える若武者を
      守ってくれよ海の神 五尺五寸の 五尺五寸の太刀を振る ……
 1994年発表の曲で、碑は2000年建立のものだった。

2900_20200711134842cbc.jpg
「カレイ山展望公園」では瀬戸内海らしいいい眺めを見ることができた。

2910_20200711134844134.jpg
園内には鳥羽一郎「瀬戸の水軍」の歌碑があった。

2920_20200711134845a50.jpg
「伯方・大島大橋」もきれいに見えた。

 今治駅前の「今治アーバンホテル」が本日の宿泊先。“アーバン”なんだかんな。
 今治市内に戻ってきて18時過ぎにチェックインし、すぐに外出。フロントで紹介してもらった今治焼鳥の店の中から駅前大通りにある「鳥林」に入る。すでにカウンターは地元客でいっぱいだが、1席空けてもらって着席。
 何をどう頼めばいいのかわからないので、隣りの客に訊くなどしながら、瓶ビールの大瓶にお客さんお勧めの鶏皮焼と肉詰めピーマンを注文。鉄板のそばの特等席に当たってしまい、暑いわ煙いわでタイヘンだぁ。
 鶏皮は、事前の仕込みで小さめにカットした肉片を鉄板に散らして焼き、上から鉄ゴテのようなものを乗せて押し焼きにする。焼けたら自家製のとろりとしたタレを添えてはいどうぞと供される。
 押し焼きするのは、串もののピーマン肉詰めでも同じ。まあ今治特有と言っていいだろうが、焼き鳥はやはり炭で押さずにくるくると焼くのがいいのではないかと思ったところ。
 暑いのでここでさっと切り上げる。1,190円。

2930_20200711134847cd3.jpg
今治駅

2940_202007111348480bc.jpg
今治焼鳥の店「鳥林」で飲む。

2945_202007120751403c0.jpg
こんな感じで出てくる。

 19時半過ぎホテル戻り。途中で調達してきた缶チューハイを、カクテキをアテに飲んで締める。
 ログ付けをしなければならないが、出来上がってしまったので明日の朝に延期。ニュースを見たりしてぼーっと過ごす。
 消灯したのは23時過ぎだっただろうか。

 6月15日の走行距離は214km。

 2020年7月中旬から同月末までにかけて買った本は、購入順に次の6冊です。
 署名、著者、発行者、発行年月、価格を記しています。価格の前に「古」が付いているのは古書買いしたものです。

sakanoue1.jpg  sakanoue2.jpg  1977oki.jpg

makachouke.jpg  sakanoue3.jpg  sakanoue4.jpg

1 新装版 坂の上の雲(1)  司馬遼太郎 文春文庫 199901 古281
2 新装版 坂の上の雲(2)  司馬遼太郎 文春文庫 199901 古281
3 一九七七・沖縄をゆく  田畑久美子 文芸社 201110 古405
4 まかちょーけ興南甲子園春夏連覇のその後  松永多佳倫 集英社文庫 202007 748
5 新装版 坂の上の雲(3)  司馬遼太郎 文春文庫 199901 古258
6 新装版 坂の上の雲(4)  司馬遼太郎 文春文庫 199901 古299

 全8巻の「新装版 坂の上の雲」は、四国を旅している最中に、伊予松山をさらに知るにはこれを読まなければイカンと思っていたもの。内容確認も兼ねてはじめに1、2巻を買い、さっそく読んでみたところ、さすが司馬センセイの著したものだけあって圧倒的に面白く、すぐに読み終えてしまいました。これはいいぞと3、4巻もゲット。5~8巻も8月に入ってから入手するつもりです。

 3と4は沖縄関係。
 3は、日本復帰後の沖縄を旅した若い女性の見聞録。それを34年後の2011年に文芸社から出版したもので、当時の沖縄はいかようだったのかという興味をすこしでも満たしてくれるのではないかと思って買ったもの。
 4は、2010年に甲子園春夏連覇を成し遂げた沖縄・興南高校の多士済々のメンバーたちの10年後に迫るというもので、これも興味深いものとなっています。

 刊行されたばかりの4を除き、他の5冊は古書。6冊で2,272円、今どき1冊平均380円程度で6冊も読めるとは、なんと懐にやさしいことか。

2020.08.05 20200804 火
 まだ暑くならない、晴れた日の爽やかな朝。こういう環境でうたた寝ができるのは幸せなことだ。5時過ぎには鳥のさえずりで目が覚め、そのうちそれに隣家のがさつな生活音が混じってきた6時には起床する。
 しかし、日中は気温がうなぎのぼりとなり、夏らしい日になった。この日の最高気温は35.2℃と今年最高を記録する。

 朝のうちは、ルーチンワークに加えて、最近購入した本の表紙スキャンをする。
 買った本はすべて表紙をスキャンすることにしていて、これらは購入本の紹介や読後インプレに関するブログ記事などに用いる。画像のレギュレーションは確立していて、横サイズ135ピクセルで統一している。本の形によるが、縦は概ね200ピクセル程度となる。
 なお付け加えておくと、ブログに使う一般的な画像については、ブログのテンプレートの横幅を考慮して、横450×縦308ピクセルにほぼ統一している。
 最後に、購入本の記事を書き、「下書き」にしてブログに保存する。

 たちまち8月も数日経ってしまったので、ぼちぼち秋の車旅についての検討を始めたい。
 出発日は早くて9月下旬、遅くても10月上旬ぐらいにしようと思っている。今回は、北海道や九州のようなぐるり一周というものではなく、山陽道の兵庫、岡山、広島、山口ぐらいなので、20日もあれば十分行って来られるだろう。
 留意しなければならないのは、ルート上の目的地の多くが都市部であることだ。となれば、いつも道の駅でのんびりステイというわけにはいかないかもしれないし、巡る先では頻繁に有料駐車場を使わざるを得ないのだろう。このあたりの情報にはいつもよりも意識してかからなければならないだろう。

 それと、旅に出る前にはすでに読み終えている本のインプレのまとめも進めておかないといけない。読み終えたままほったらかしにしている本が机上に10冊以上ある。これらの整理をした上で出かけなければ。
 やるべきことは尽きず生まれてくるものだ。

oki-img 1026 hateruma
(okinawa-image(波照間島星空観測タワー))

 昼は、若葉町の「王様の焼肉くろぬま山形西高前店」でランチの牛すじ煮込みつけ麺大盛り無料というのを食べようと思ったが、開店時間を30分後ろ倒しにしたようで、11時15分ではまだ開いていず。それでは結構、サヨウナラということで、第2候補の松原の「与右エ門亭」へ。めしどころなど、車があれば自由自在なのだ。
 「与右エ門亭」ではこれまでラーメン類しか食べたことがなかったので、今回は800~1,100円の幅の中で出している日替わりのランチセットを食べようと思って訪問したところ。目論見どおりボードに書かれていた4種類のメニューから、最上段にあった刺身定食880円をチョイスする。
 刺身でこの価格であれば、あまりハイレベルなものは期待できないだろうと諦観を持っての注文だったが、いい方向に裏切られてびっくり。
 メインの刺身は5種類も。刺身のツマの大根が鮮度抜群で、透きとおってキラキラ、ピンピンしているのが素晴らしい。加えて、野菜の天ぷら4種に魚のかま焼き少々、2つの小鉢(冬瓜煮、牛肉と厚揚げ煮)、さらに胡瓜の糠漬に飲みごたえのある量の味噌汁と大きめの器でのたっぷりごはん。しかるべき店であればざっと、1,500円ぐらいはしそうだ。
 ここではねぎみそラーメン850円なんかを食べている場合じゃない。これからは時々ここに定食を食べに行きたいと思う。

 店で、自分のすぐあとに入ってきたワイシャツ姿の男性は、マスクをしていたので確証を得るまでには至らなかったが、2年前まで同じ職場で働いていたK.H氏だったのではないか。話しぶりなどにどうにも軽い一面が見受けられるところあるので、格別親しくしていたわけではない。向こうもおそらくは気づかないふりをしていたようだし、こちらからも話すこともないので目を合わせるようなことはしなかった。
 長い人生のわずかの間、同じ時期に同じ職場で働いていた同年齢の人というだけで、今となっては何の関係もないわけだから、お互いにそういうことでよかったのかもしれない。職業なんて、およそその程度のものでしかないのだろう。

yoemontei 202008
(「与右エ門亭」の刺身定食は、いい意味で期待を裏切ってくれた。)

 午後は、広めに設えた居間のフローリングにごろりと横になって本を読む。こういうのが自分の夏の昼下がりの過ごし方だ。暑い時間帯には馬鹿みたいにがんばらず、自分に甘く、できるだけ涼しいところを探し当てて、そこでタオルで汗を拭きながらだらだらと本を読む。これが最適だと思っている。
 株式は久しぶりに持ち株の業種が好調で、大幅に上昇する。下がっていた先週末に仕入れていた4銘柄のうち3銘柄を売って、一週間分の小遣い程度の小利益を手にする。こういうことができるのは、仕事を持たずに自由にできる時間があればこそのことだ。

 夜の飲み方はいつもどおり。
 飲んでいる最中に母から電話があったようだが、テレビを見ていたりすると、このところスマホのスヌーズ音がよく聞こえなくなっている。そもそもスマホは端末として使っていて、電話の呼び出しには興味があるわけでもない。したがって、それはある意味好都合と言えるかもしれない。飲んで酔っているときには母の愚痴は傾聴するに堪えずつい反駁してしまうので、むしろ出ないほうがいいと思っている。
 こちらが出ないと次はつれあいにいく。つれあいも老害の蒙昧話を聞かされるのはたまらないらしく、電話後はその内容如何よりも、もう電話に出たくないなどといった文句ばかりをたらたらと聞かされる。つまり当方は母と妻の二正面から何の足しにもならない攻撃を加えられることになるわけで、こちらもたまったものではない。というか、冷静に考えて、これがわが家族の形であっていいのかと思ってしまう。
 つれあいは自分が思っていることを正しくそのまま夫に伝えることが自分の役割だと思っているようだが、それは勘違いもいいところ。夫婦なのだから、もっと相方をいたわるような、「家族の形」を意識した物言いはできないものだろうか。――できないのだろうな、きっと。それにはいちいち反論せずに黙っていることにする。黙して語らず。言って聞かせるだけ無駄だろう。
 結局のところ母は何を言いたくて電話をしてきたのかは、わからずじまいとなる。母もまた、まとまった考えなど持たずに電話しているのだろう。もしかするとすぐに忘れるような類のものだったりするので、受け手側が真剣に考えること自体、徒労でしかないのかもしれない。
 まあいいや、どうだって。明日になれば骨折治療の病院に連れて行かなければならないわけなので、その時に第三者を通さず本人から電話ではなく直接聞くことにしよう。

 ああ、暑い一日だったな。
 23時過ぎになってようやく減速。
 読書は、「坂の上の雲(3)」(司馬遼太郎著、文春文庫、1999)を読み始めて120ページ。