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2021.02.01 20210131 日
 8時近くまで布団の中でごろごろと過ごす。部屋は夜間電力の蓄熱暖房機を使っているので、朝の7時過ぎあたりが最も暖かい。このぬくぬくとした部屋で惰眠を貪れるのはなんとステキなことか。それでも若い頃のように目が覚めたらもう昼近くになっていたというようなことはなく、7時台には起きている。
 腰あたりに重だるい感じがあるのは、そうか、昨日雪かきをしたからだ。たいした働きをしているつもりはないのに、疲労だけはきちんと蓄積される。こういうところに老いを感じてしまうのだよな。
 今朝も新雪が積もっているが、増えたのは5cmほどだろうか。この程度なら今朝は雪かきをしなくていいだろうと自分に甘く囁いて、ほっとしながらこの日の活動を始める。
 いつものように、モノカキとブログ記事公開から。

 午前中は、昨晩観た司馬遼太郎関連のテレビ番組にインスパイアされて、司馬に関する情報収集に充てる。いろいろ調べていると、「一平二太郎」(藤沢周平、司馬遼󠄁太郎、池波正太郎)という造語があり、それは「大人の日本人男子」の嗜みとして読むべき作家であるとあった。なるほどな。
 司馬の幕末物はすでに「坂の上の雲」を通読し終え、また「世に棲む日日」をストックしていていつでも読める状態になっているが、これのほかに「街道をゆく」の未読分も全部読みたくなった。藤沢周平の文庫本を近々すべて読み終えるので、2021年は司馬遼太郎の年になるのかもしれない。池波正太郎もいずれ。

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(司馬遼太郎)

 多少なりとも日が照ってきた10時過ぎには外出して、早めの昼食をとる。
 北町にあった「山形北町食堂(まいどおおきに食堂)」が、コロナの休業後もなかなか再開せずどうしたのかなと思っているうちに、去年11月に「めしや亭山形北町食堂」として再オープンしていることを知ったので、このたび初訪問してみた。まいどおおきに系からは離脱したようだが、店内は内装デザインが変わった程度でつくりはそのままだし、並んでいるおかず類もほぼ変更はないように思える。
 ごはん大盛りでも同料金の納豆定食290円に、イカフライ(165円)とちくわと焼き麩の卵とじ(110円)を加えて、565円。パック入りの納豆には刻みネギを添えてくれるし、納豆ご飯をくるむ味付け海苔も付き、十分に納得できる内容だ。ごはんもマンガ盛り。(笑) 味噌汁はなめこ汁だった。日常的に食べるめしはこれでいい。というか、これでも充実し過ぎていると思う。

 正午前には戻って、「大阪国際女子マラソン」@大阪長居公園の生中継を観る。コロナ対策として異例の周回コースでの開催となる。ペースメーカーに川内優輝などの男子選手を起用して、一部に物議を醸し出してもいる。
 レースははじめから一山麻緒と前田穂南の一騎打ちの様相。3人の男子ペースメーカーとこの二人しか画面に映らないし、同じところを15周するだけなので景色も変わらず、見ていて楽しいものではない。スタジアムに入る直前までペースメーカーに導かれて走るレースって、いったいどんな意義があるのだろうという疑問も。それでも日本記録には及ばず、一山がなんとか大会記録を更新して終わった。やはりマラソンとか駅伝は、ロードレースでなければならないと思った。
 それと、今回、外国人選手は出ていたのだろうか? ちっとも“国際”的ではなかったな。

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(大阪国際女子マラソンの先頭集団。なのだが、この構図は今どきヘンではないか)

 今夜も飲み方は19時から。というか、いつもこの時間になるまでは飲むのを我慢している。
 飲みながら観たのは、東海汽船創立130周年記念番組の「~繋ぐ~ 東京諸島の魅力と新たな船の旅立ち」。セブンアイランド結というジェットフォイルと、3代目のさるびあ丸の2船が新規就航し、大島、利島、新島、式根島、神津島を結んでいるらしい。いずれ機会があれば未踏のこれらの島にも行ってみたいものだ。
 「迷宮グルメ 異郷の駅前食堂」の沖縄那覇旭橋&台湾湖口(フーコウ)編。那覇では、ナビゲーターのヒロシが辻の波之上宮近くにある「○や食堂」でみそ汁を食べていた。外観を改修してしまったが、それでもこの建物は極めて味のある風情を遺している。味噌汁で550円もするの?と言いながら注文したが、定食で出てきたものを見て納得していた。

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(改装以前はこんなだった、那覇の「○や食堂」)

 この日の読書は、「いやよいやよも旅のうち」を50ページ余り読んで読了。これが1月に読み終えた11冊目となる。ほかには、「天地に燦たり」を30ページ。

 2020年9月29日から10月26日まで、28日間の車旅の記録をまとめ終えたのは、同年の12月末となった。
 テキストはほぼ旅をしながら書いたもので、帰宅してからそれに不明な部分を書き加えたり、荒削りな部分を修正したりして文章を整えた。
 撮影してきた画像にコメントを付して、文章の途中に貼り付ける。使用した画像は1,052枚となった。これらについても1枚ずつ一定の大きさにトリミングし、若干の加工を加えて使っている。数枚だが、ウェブからの画像も引用して使っている。
 このようにして、帰宅後約2か月にわたって、終わった旅を反芻し、追体験することができた。

 何回も旅をしていると、事前の情報収集が大事であることがよくわかってくる。したがって、旅をするごとに準備する資料は詳細なものになっていく。
 今回も自分でまとめた地図と資料を持参したので、目的地にたどり着けなかったことはほぼなく、着いてからも見るべきところの要点を的確に判断することができたと思う。
 そして何よりも、現地で同じ道を行ったり来たりすることが減った。これは、現地入りしてから入浴施設と道の駅を探すことが今回は少なかったことが要因のひとつになっているが、巡る順番を地図に照らし合わせて固めた上で旅に出たことが大きい。大幅な手戻りは、岩国と柳井の間の約30kmを1.5往復した1回だけだったと思う。

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(image-shatabi)

 今回は、新型コロナ対策として打ち出された「GoToトラベル」のメリットを活かして、ホテル利用がメインの旅となった。
 宿が必要であれば、当日になってからスマホで手際よく予約することも板につき、コロナのためホテル需要が減退していたこともあって、宿にあぶれるというようなことは概ねなかった。
 このことによって、旅の表情は一変した。入浴施設や道の駅を探して暗くなってから見知らぬ土地を右往左往することは激減し、毎夜の行動に無駄がなくなった。
 パソコンと電源が使えるところを求めて早朝から店を探すことも減った。ホテルの部屋で毎晩ネットとつながっていられるのは快適で、モノカキは夜か早朝の暗いうちにやればよく、明るい時間帯を効率的に使うことができた。

 しかし、GoTo割引が大きいとはいえ、車中泊よりは費用がかかる。また、毎日の落陽や、早朝の朝焼けの感動的な風景を見られる機会はぐっと減った。
 つまりは、便利さ、快適さが高まる一方で、本来旅の空の下でなければ味わえない寂寞感や孤独感などが得られなくなるということにもなった。

 車中泊とホテル泊とでどちらがいいのかは考えどころだが、こんなに安い価格でホテル泊ができることは今後そうないだろうと思うと、つい安易なほうに流れてしまった。
 なにせGoToトラベルは、宿泊料金の35%が国負担となり、加えて「地域共通クーポン」という買い物券が付く。仮に通常6,000円の宿泊施設に泊まるのであれば、料金は2,100円引きとなり、1,000円のクーポンが付く。
 さらに言えば、道の駅で車中泊をする場合、700円前後の料金で日帰り入浴施設を使うことになるが、ホテルに泊まるならそれも不要だ。つまり、約3,800円引き。
 実質1泊当たり2,000円ほどで、24時間使えるWifi環境、作業ができるデスクと椅子、フラットなベッド、快適な空調、外に出なくても使えるトイレなどが手に入ることになる。
 1泊6,000円ならホテルは使わないが、こういう国の大盤振る舞いはそうあることではなく、これは使わなければ損だと言えるだろう。

onomichi 202012
(尾道の朝日)

 さて、今後のことである。
 職を辞した2019年の春からこれまで、小笠原、房総半島、北陸・山陰、北海道、東海・紀伊、九州、四国、そして山陽を車中泊で巡ってきた。また、今年(2020年)1~3月には、念願の沖縄での長期滞在も経験することができた。これらを合算すると、この1年9か月のうち250日ほどを旅の空でのくらしに充ててきたことになる。自由の身になったらやりたかったこととはいえ、よくぞここまでやってしまったなと感じている。
 実はそれ以前の2~3年の間に、長野、北関東、秋田・青森、三陸を別途ドライブしているので、この5年ぐらいの間にまがりなりにも日本列島を一巡し、「車旅」に関しては十分に堪能した形となった。
 しかし、車で寝泊まりする旅という性格もあって、主要な都市部については、十分に見終えたとは思っていない。都市部であれば、一定の期間そこに滞在して、自分の足で歩き、その都市のいいところをじっくりと味わってみたい。今回の山陽旅でいえば、神戸はかなり歩いたほうだろうが、京都は掠めただけだし、広島も不十分だ。名古屋や大阪、奈良などはすっ飛ばしている。

 都市のいいところ。それは、その土地に住む人たちが作り上げたさまざまな文化なのだろう。それにはその土地で大切にされている歴史的風土も含むし、特有の都市機能や、食文化などもある。
 これらを十分に体験しようとすれば、やはりある程度コロナが収束し、人の往来が戻り、まつりなどのイベントが普通に行われるようになってからがいいのだろう。
 そうなった暁には、いくつかの都市めぐりはこれまでの車旅よりも短い期間で行って来れるだろう。コロナの蔓延防止のため静かにしていろと言われているこの冬のうちに、しっかりと下調べをするなりして「タマ込め」をしておくことにしよう。

 また、今はダメだが、芸能関係の公演等が元どおり頻繁に観られるようになったら再度、沖縄での長期滞在をしてみたい。

 まだまだ、やってみたいことは尽きない。胸が躍るセカンドライフを送っている。

(了)


附録:日々の走行距離、宿泊施設、入浴場所

 9月29日(火) 432km 道の駅砺波(砺波市) つるぎふれあい館アルプスの湯(上市町)
 9月30日(水) 138km 道の駅アルプ飛騨古川(飛騨古川町) 宇津江四十八湯温泉 しぶきの湯 湯遊館(高山市)
10月 1日(木) 171km 道の駅美濃にわか茶屋(美濃市) 関観光ホテル西の屋別館 武芸川温泉(関市)
10月 2日(金) 158km ビジネスホテル・ウェルネス(長浜市)
10月 3日(土)  95km ビジネスホテルHIBARI(草津市)
10月 4日(日)  58km 京都プラザホテル新館(京都市南区)
10月 5日(月)   0km 京都プラザホテル新館
10月 6日(火)  98km 北上ホテル(神戸市中央区)
10月 7日(水)   0km 北上ホテル
10月 8日(木) 117km コンフォートホテル姫路(姫路市)
10月 9日(金)  59km 道の駅しんぐう(たつの市) あかねの湯龍野店(たつの市)
10月10日(土) 181km 東横イン岡山駅東口店(岡山市)
10月11日(日) 112km 東横イン倉敷駅南口(倉敷市)
10月12日(月) 164km 道の駅笠岡ベイファーム(笠岡市) 温浴別館湯の華温泉(矢掛町)
10月13日(火) 101km ホテルアルファーワン尾道(尾道市む)
10月14日(水) 119km 三原国際ホテル(三原市)
10月15日(木)  61km ホテル カモ(東広島市) 天然温泉ホットカモ(東広島市)
10月16日(金) 132km ビジネスホテル クレ(呉市)
10月17日(土) 115km 広島パシフィックホテル(広島市)
10月18日(日) 184km 岩国プラザホテル(岩国市)
10月19日(月) 168km ビジネスホテル大森(宇部市)
10月20日(火)  96km プリンスホテル下関(下関市)
10月21日(水) 121km ホテルアルファ―ワン山口インター(山口市)
10月22日(木) 228km アザレア千代田(北広島町)
10月23日(金) 255km 真庭シティホテルサンライズ(真庭市)
10月24日(土) 177km アーバンホテル西脇(西脇市)
10月25日(日) 334km ホテルエコノ小松(小松市)
10月26日(月) 492km
走行距離合計   4,359km

coffee 202012
(fin)

2021.02.02 20210201 月
 7時15分起床。外はだいぶ冷えた朝となったようだ。おぉ、今日からは2月だ。

 ルーチンを終えて一段落した頃に、早くも母の電話攻勢が始まる。加湿器が壊れている、入れている水がちっとも減らない、そして舌が渇いて辛い――というのがポイントのようだ。
 加湿器については、これまでも何回か壊れたとの訴えがあり、その都度確認すると単に操作方法の無知からくることばかりで、機器自体には問題はなかった。なので、このたびもそうだろうと判断して、近くにいる人に診てもらってくださいと、何度も伝えていた。
 ところが、職員が近くにいないとか言い訳をして、一向に相談している気配がない。もう壊れているから買ってくれとばかり言う。何か職員に頼めない理由でもあるのだろうか。いや。人の好き嫌いでものを言っているようにしか思えないのだが。それに、買えば買ったで、操作の仕方がわからないとまた一騒ぎすることになる。
 一方で、口が渇くわりには誰かと電話で30分話したとか言っているので、口が渇くのは電話のし過ぎなのではないですか、もう電話はやめたらどうですかと皮肉を言うと、今度は怒って、電話を切られてしまった。

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(ヘンな猫。)

 まったく、自分の言いたいことは小指の先ほどのちょっとしたことでもガンガン言うくせに、人の忠告はこれっぽっちも聞く耳を持っていない。しかも言うことは、根拠のない思い込みを頑迷に繰り返すだけなので、聞き手としては始末に負えない。
 これ以上当人に指示をしても意味がないので、施設の事務室に電話を入れて、多忙中すまないが加湿器の具合が悪いようなのでちょっと見てくれるよう依頼する。すると10分ほど後にもうリターンがあり、機器はグリーンのランプが点いて、以前から正常に動いていますよ、補充水は施設側で足していますから――ということだった。
 …………。
 ぽっかーん、デアル。よもやちゃんと作動しているものを壊れたと言って騒いでいるとは、夢にも思わなかった。
 朝から3回も電話され、悲痛な訴えを山ほど聞かされて、最後は怒られ、挙句の結果はこうだ。
 なんだ、無事でよかったじゃないかと笑いたいところだが、実際は顔が引き攣って呆けたような嗤いになってしまうのだった。こういう日々を、自分はあとどれぐらい続けなければならないのだろうか。
 意に反して朝の段階で3回も電話に出たので、今日はもう受け付けません。しゃべって口が渇くといけませんからね。夕刻から夜にかけても数回着信があったが、話を聞くだけ空しくなるのでスマヌがスルーする。

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(okinawa-image。沖縄の真栄原にはこんな看板がたくさんあるのダ)

 日が照ってきた午前。昼食は、9か月ぶりに美畑町の「つけ麺おんのじ山形店」を再訪。麺の温度が選べ、ネギが無料で増量でき、麺450gの中盛が並盛と同価格で、平日ランチタイムには小ライスがサービスされるという、サービスてんこ盛りの店だ。
 今店でいちばんのウリの、カレーつけ麺950円を。
 想像を超えてうまいな、これ。カレーが本格風味で、とろみもバッチリ。それに揚げ立ての鶏唐揚げが2個、フライドポテトがごろごろレベルで、味玉1/2、板海苔2枚。麺量もこれだけあれば申し分なく、最後にカレーのタレに割りスープとブシ粉を入れて飲めばこれまたおいしい。
 以前にも書いたけど、つけ麺を食べたくなったらいつもココでOKだと思えるほどの、満足度の高い店だ。

 午後は読書など。
 合い間にAmazonに古書を3冊注文。それらは、司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズ(朝日文庫)の11巻・肥前の諸街道、17巻・島原・天草の諸道、34巻・大徳寺散歩、中津・宇佐のみちで、まずは九州から。興が乗ればおいおいほかも読んでいこうと思う。3冊で1,489円と、比較的高い。需要があるのだろう。

 夜の録画視聴は、「ワールドプロレスリング」の1.5東京ドームの模様。試合の内容には瞠目するようなところはなかったが、前日に内藤を破って2冠王者になっている飯伏幸太がジェイ・ホワイトを下してタイトルを防衛した。高橋ヒロムと石森太二によるジュニアの戦いも凡戦だった。
 「ドキュメント72時間」は、“北九州 100年続く人情市場で”と題して小倉の旦過市場が取り上げられていた。ここも九州旅の際に立寄っているので、懐かしく見る。
 同じく、九州旅で地獄めぐりをした別府で絶品グルメ探しをする「バナナマンのせっかくグルメ」。別府には別府冷麺というご当地グルメがあり、そば粉が入った麺、キャベツのキムチ、牛チャーシューの3点が特徴なのだという。「六盛(ろくせい)」という冷麺専門店の冷麺がおいしそうだった。そうと知っていれば食べてきたのに、巡っている当事は知らなかった。

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(別府「六盛」の別府冷麺。これはゼッタイうまいだろ)

 この日の成果は何かと問われれば、本を読んだことぐらいか。
 「天地に燦たり」を100ページほど読んで読了。
 「世に棲む日日(1)」(司馬遼太郎著、文春文庫、2003)を読み始めて30ページ。幕末の、長州の人間についての小説のようだ。

 10都府県の緊急事態宣言。今月7日までのものが、来月7日まで延長される見通しとなったとの報。全国のGoToトラベルの販売停止も継続されるという。旅は春までできないようだ。

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   新潮文庫  590円+税
   1990年9月25日 第1刷
   2011年11月15日 第60刷発行

 浮気に腹を立てて実家に帰ってしまった女房を連れ戻そうと思いながら、また別の女に走ってしまう小間物屋。
 大酒飲みの父親の借金を、身売りして返済しようとする10歳の娘。
 女房としっくりいかず、はかない望みを抱いて20年ぶりに元の恋人に会うが、幻滅だけを感じてしまう油屋。
 一見平穏に暮らす人々の心に、起こっては消える小さな波紋、微妙な気持の揺れをしみじみ描く連作長編。
 鼬の道、猫、朧夜など全部で12編の物語が綴られています。

 巻末には「藤沢文学の原風景」と題して、藤沢周平と藤田昌司による対談が収録されています。その一部を以下に抜粋。

藤田昌司 強い人間ではなくて弱い人間、孤独な人間、時にはだらしない人間、そうした人間にシンパシーを感じる、そういうところが藤沢文学の大きな魅力になっていると思います。(略)
藤沢周平 さっき小説で救われたといいましたけれども、それは傷口がふさがったということで、傷跡もなにもなくなって万歳というわけではないのです。そういう気持が弱者に向かわせるのではないかと思うのです。何か救いがあるのだということを、自分も含めて信じたいですね。そういうものを書きたいです。

(2020.8.22 読)

2021.02.03 20210202 火
 7時過ぎの起床が定着し始めている。比較的暖かく、日中は雪ではなく小雨の降る日となった。

 今日も朝ルーチンが済んだ9時過ぎに母から電話があり、昨日に続いて加湿器の水が減らないとの訴え。それは施設の職員が足してくれているからだと伝えても、そんなことはない、どうしてみんなしてそういう意地悪を言うのかと嘆く。頑迷さここに極まれりといった感じだ。別の加湿器を買ってくれないのなら自分で買うというので、施設にいてそんなことができるのかなと思いつつも、面倒だからドウゾそうしてくださいと言って電話を切った。
 こちらで買うのは簡単だが、自分の主張がおかしいことに気付いてほしいということもある。少し様子を見よう。

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(okinawa-image)

 深呼吸をして気分を換え、午前中のうちに読後本のインプレを2本書く。これらは直近に読んだものなので、わりとすらすらと書ける。これが半年も前のものを書くということになれば、なかなかそうはいかない。内容を思い出すまでに数ページめくって読み直さなければならないし、極端なものになるとその程度のことでは全く中身がイメージできないことだってある。一から読んだほうがいいんじゃないというぐらい。

 正午前の昼食は、寿町の「そば処さこん」を3年3か月ぶりに再訪。理由は、麦切りが食べたくなったから。
 名物板麦切り(並)920円。多少表皮の部分も入っているとみえて真っ白ではないけれども、透明感を湛えた平打ち麺がするりと喉を撫でていき、たまらない喉越し感がある。麦切りは喉越しが勝負なのだなと改めて思ったところ。並とは言っても「板」の並なので、量はしっかりでこれで十分。つゆの風味も申し分なし。
 前回も気になったのだけど、麺には蕎麦や小麦のものではない何らかの香りがついていて、これが気になる人がいるかもしれない。この匂いは何なのだろうな。

 午後も読後本のインプレをもう2本書いて、あとは読書。
 「世に棲む日日」の、若き吉田松陰が長州を出て遊学をするために長崎平戸へと向かうところを読んでいる。九州の細かい地理がわからないので、パソコンでgoogle mapを参照しながら読み進める。地理がわかれば理解度も上がる。あのあたりは山陰旅や九州旅で巡ってきたところなので、ある程度はイメージできる。

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(萩市 史跡・松下村塾 20190601)

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(平戸市の中心部から平戸城を望む 20191021)

 今日の株式取引はまあまあのデキだった。電力株が大きく下げたがそのほかは全銘柄堅調で、某自動車関連機器銘柄では高く売って戻り値で買い戻して、ちょっとした小遣い稼ぎができた。いずれ電力も持ち直すだろうと楽観視しているが、どうだろう。

 夜は、カキフライをつまみに飲み、つれあいが買ってきた恵方巻で締める。今年は2月2日の今日が節分なのだそうだ。
 去年の今頃は沖縄ステイの真っ最中。コロナの広がりもまだの頃で、毎日沖縄の芸能に入り浸り、プロ野球の春季キャンプも始まって、何試合かオープン戦も観に行ったりしたものだった。今年もキャンプは始まったが、どこも無観客でやっているという。

 飲んだ後は読書方面へ。この日の成果は読書だけでなく、読後インプレのカキモノもやれたのがよかった。
 この日中に「世に棲む日日」を100ページ。司馬遼太郎は文章そのものが読みやすいし、何冊か読んできて表現のしかたや脱線のありようなどのパターンがわかるので、読んでもそれほど疲れず、面白い。

 昼寝をしていないこともあり、少し早めの23時半には就寝。

uminotaiyo.jpg

   インパクト出版会  1,800円+税
   2019年5月28日 第1刷発行

 先の大戦中、灼熱の砂漠インドのデオリ収容所で、日本の敗戦も知らずに絶望的な日々を送っていた多くの日本人がいた。この中には運命に翻弄されながらも、ひたむきに生きた多くの愛の形があった…。戦後73年余、人間を信じることの素晴らしさと勇気を問いかける感動作、誕生!(コシマキから)

 沖縄出身の漁師・与那嶺亮太は、父親と兄が海で行方不明になり、一家を支えることになる。糸満漁師の下での厳しい漁師の修業を終え、漁業が盛んなシンガポールへ渡る。だが、第二次大戦が始まり、拘束された彼はインドの収容所に移送される。そこでは思いも寄らぬ出会いと別れが待っていて……。

 このところ次々に刊行されている大城貞俊作品の一つ。物語の舞台は、始まりこそやんばるや糸満ですが、その後はシンガポール、さらにはインドへと移っていきます。
 終戦後、フィリピン経由で沖縄へと戻るが、家族は殆んど残っていません。しかし、苦難を共に乗り越えた悲しい人たちは翻弄され続けた人生からまたも立ち上がっていきます。「海の太陽があれば、生きていけるな」と。
(2020.8.24 読)

2021.02.04 20210203 水
 7時過ぎ起床。今日は立春。暦の上では春だが、東北地方の場合、冬はまだまだといった感じは強い。立春の時期は今年に限らず毎年そうだ。今朝も細かい粉雪が降っている。

 朝のうちに株の売買を仕込み、昨日売っていったん利益を出し、下がったところで買い戻しておいた自動車部品のアイシン精機が今日も上がり、それを売ってまた小利益を出した。こういうこまめな売り買いは仕事を持っている身ではなかなかできることではなく、無職だからこそのいい小遣い稼ぎにつながっている。で、売れた後再度買いを入れておいたらまた安くなって、午後には買えてしまった。ではもう1回、行ってこいで利益を取ろうか。
 午前の最後に、ジリ上げしていたANAも100株売れて小利益。この程度の収入が営業日数の200日ほどあれば、現役時代に引けを取らない年収になるのだけどな。そううまくはいかないが。

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(okinawa-image(与論島百合ケ浜))

 衣類と所望品を持って母の施設へ。ちょっと話したいと出てきて、何を言うかと思ったら、市立病院の眼科に電話をして私の眼は大丈夫かと医師に訊いたとのこと。一週間前に診てもらい、太鼓判を押してもらったばかりだぞ、頼むから暇つぶしのようにして病院に電話をするのはやめてくれ。そういうことを伝えると、ワカッタ、もう掛けないと言うのだが、言っていること自体をまったく信用できない状態なので、こちらの不安はその後もちっとも消えない。

 それと、目の見えるうちに一度家に帰りたいという。コロナだから我慢してねという数度のお願いはまったく功を奏していず、彼女の念頭からはきれいさっぱり消えている。
 このことについては、事務室に相談をしてみると、やむを得ないでしょうと、2月6日(土)の午前中に2時間ほどの外出許可を得た。外泊はできず日帰りであること、立ち寄り先は自宅のみであること、家族が一定期間県内から出ていないこと――などが条件となるらしい。帰宅してやることとは何なのだろう。仏壇を拝むぐらいしかないのではないか。それで満足するのならいいけれど。

 それから、加湿器は、ある職員がいったん持っていき、掃除をしてくれたので直ったとのこと。ふっ、直ったのではなくはじめから大丈夫なのさ。さすがに施設職員は上手で、いったん預かって、また返しただけのことなのではないかと思う。いずれにせよ、やっとこさ納得してくれたわけで、とりあえずはめでたしとしておこう。

 その後の一人昼食は、東原町、山形南高近くの「中華しみずや」を、5年1か月ぶりに再訪。誰にも邪魔されることなくものを食べるという孤高の行為を楽しみたい。(笑)
 平日に供している日替り定食650円があったのでそれを。この日は鶏肉と五目野菜炒めだった。
 強火でさっと炒めた野菜はわりと芯のほうまで使っていて、口当たりがいい。炒めるうちに鶏肉は下のほうに行ってしまうようで、表面的には見えないけれども、中のほうにはそれなりに入っている。特製の中華ダレと多めの食用油でががっとやった感じのつくりでおいしい。
 これに、ざっくりと盛り付けたドレッシング付き生野菜、ヘルシーなおから、多めの青菜漬、鶏ガラ風味たっぷりのスープ。
 肉類が見えないので、若い人には精進料理のように見えてしまうかもしれないが、このコンビネーションは自分のように肉はどこかに見える程度でよくなった者にとってはとても好感が持てる。漬物が多いところなんかには、ちょっぴり惚れるよナ。
 ごはんが少なめなので、ガッツリいきたい向きはプラス150円で大盛りにするか、もしくは600円のラーメンなどを追加する必要がある。その点を除けば、概ねOKだろう。

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(「中華しみずや」の日替り定食)

 夜の飲酒は、「町中華で飲ろうぜ」の再放送の千代田区神保町編のほか、新日本風土記の「長崎街道」編を見る。
 長崎街道は、長崎の出島が機能していた頃の大動脈で、将軍・徳川吉宗に見せるために外国から連れてきたゾウや、輸入品の砂糖、江戸に向かうシーボルトなどが通った道だという。今読んでいる「世に棲む日日」では、吉田松陰が長州萩から長崎平戸へと遊学に行くのだが、彼もその時はこの道を通って行ったはずだ。
 一昨年秋の九州旅でも長崎街道由来の地は随所で通った。中でも佐賀市内で歩いた旧長崎街道の柳町は、「長崎街道柳町景観形成地区」になっていて、旧古賀銀行などがあり、かつての殷賑が偲ばれる通りになっていたことを思い出した。番組テーマ曲の朝崎郁恵の「あはがり」もいい雰囲気だ。

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(旧長崎街道に建つ旧古賀銀行は、市の歴史民俗館になっていた。 2019.10.28)

 午後と、飲んだ後の夜は、主として読書。「世に棲む日日」を130ページ。
 なお夜に、2巻まで買っていた「世に棲む日日」の続きの3、4巻を古書で購入発注する。「良い」状態のものを、2冊で516円にて。

 24時近くまで読んでから眠りへ。