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 明るくなるとともに鳥の鳴き声。それがウグイスたちの重唱で、たくさんのホーホケキョだというのがすごい。
 宿の朝食を済ませ、7時半に出発。今日の母島はトレッキングがメインなので、ワークシューズを履きます。
 小笠原諸島は、大陸と一度も陸続きになったことがなく、その隔離された環境のもとで固有種率が高い生物相をもっていることにより、2011年6月、ユネスコの世界自然遺産に登録されています。今日はその一端を垣間見ようというわけです。

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宿の朝食はこんな感じ

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南崎ロータリー

 都道の最南端だという「南崎ロータリー」にバイクを停め、8時前から歩き出します。いち早く宿を出て、母島の自然を誰もいないところで満喫しようという作戦は見事に功を奏し、自然公園内の遊歩道はほぼ独り占め。遊歩道の管理は行き届いていて、壊れたり通りづらくなったりしているところはありません。道路もそうで、北進線、南進線とも、少ない交通量なのに舗装や交通標識、視認性確保などがよく整備、管理されています。小笠原諸島が東京都に属しているからこそそうなっているのではないのかな。普通の地方の離島ではこうはいきません。

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外来種を侵入させないための靴底洗浄設備

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遊歩道はこんな道が続きます

 などと考えながら、まずは順調に「スリバチ展望台」へ。名前のとおりすり鉢状の地形で、昔は島の子供たちがオガサワラビロウの葉を敷いて滑って遊んでいたのだそうです。鉄やアルミニウムが酸化したラテライトで、これは熱帯、亜熱帯に特有の土壌です。
 いちばんの突先から攻めようと、「南崎」へ。けっこう歩いてたどり着いたそこは、すごく海水がきれいです。浜の先にあるごつごつとした島影が小笠原っぽくて、これもいい。浜辺は砂ではなく、大きめの珊瑚石。東方面を見れば海面が光を反射してキラキラしています。きれいだなぁ。この浜を独り占めしちゃって、なんだか申し訳ないなぁ。

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スリバチ展望台

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南崎の浜への降り口

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南崎の浜のキラキラ

 次は、南崎からほど近くの「ワイビーチ」ヘ。急な石段を下っていく西側に面した小さな入り江でした。映画「ナビィの恋」でナビィがサンラーとともに船出した浜と似ていなくもありません。こちらは砂浜で、南崎よりも漂着ごみが多い感じ。
 それにしても、4月の平日に太陽が照り付ける南の浜でこんなことをしているのが夢のようです。仕事を辞めて安穏としていることに感じていたある種の後ろめたさなど、すっかり吹き飛んでしまいます。

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ワイビーチ

 次は「小富士」。日本一南にある故郷富士。最後の登りの急斜面が半端ではなく、梯子まで登場したのにはびっくり。荒い息をつきつつ登頂達成!
 苦労してやってきたためか、景色のすごさもひとしおです。眼下に広がる南崎の珊瑚礁は絶景! 加えて360度の大パノラマですからね。海を広角的に眺められるし、歩いてきた自然林も一望できました。
 止まらない汗を拭きつつてっぺんのベンチで一休みしていると、もう一人登ってきたのは同宿の男性。「最後がきついですねぇ」と彼も荒い息。遊歩道内ではここで初めてヒトと遭いました。なお、その後遭遇したのは2パーティの5人のみでした。

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小富士からの眺め1

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小富士からの眺め2

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小富士からの眺め3

 この段階でわが体力の消耗度はかなりの段階まで来ていて、腿の筋肉あたりが本当でなくなります。途中一度軽いスリップダウンをしましたが、カウントが入るほどではありません。
 次は「蓬莱根(ほうらいね)」。分岐した歩道が細くなったのであまり期待はしません。英語表記で「Rock」となっていたので岩のことらしいのですが、両側を岩に挟まれているものの岩自体に格別のものはありません。小さな入り江なになっており、ここも漂着ごみが多いです。

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蓬莱根

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