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 次は田川市の「石炭記念公園」。
 ここは筑豊炭田だった広い跡地を利用していて、炭鉱関係のほかにもいくつかの公共施設が配置されている。
 「田川市石炭・歴史博物館」は、筑豊炭田の石炭資料が展示されているほか、外には復元された炭鉱労働者の住宅やたくさんの大型機械が並んでいた。
 平屋の「炭住」がずらりと並んでいる古い写真は、全国各地から多くの人、家庭が炭鉱に集い、ここに肩を寄せ合うようにして暮らしていたのだと思うと、胸を打たれるものがある。今その跡地にはアパートタイプの住宅もあるが、だいぶ様変わりしているようだった。
 なお、田川市内を走っていると、道路沿いには空き地が多く、なんだかスカスカしている印象を受ける。かつては今よりもずっと元気な町だったのだろうと見て取れる。

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田川市石炭・歴史博物館

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「炭坑節発祥の地」のモニュメントがあった

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復元された「炭鉱労働者住宅(炭住)」を見ることができた

 見どころは、「旧三井田川鉱業所伊田竪坑第一・第二煙突」。「炭坑節」に歌われた筑豊のシンボルで、高さ45m余り。現存する明治期の煙突としては国内最大級で、国登録文化財及び経産省認定近代化産業遺産になっている。
 「旧三井田川鉱業所伊田竪坑櫓」も。三井田川鉱業所が田川開発の切り札として1910年に完成させたもの。高さ約28.4mの鉄製で、筑豊に残存する唯一の竪坑関係遺跡だという。

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あまり煙突が高いので…と唄われた筑豊のシンボル「旧三井田川鉱業所伊田竪坑第一・第二煙突」

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高々とした「旧三井田川鉱業所伊田竪坑櫓」

 公園のイベント広場では「筑豊魂」というロックイベントが開かれていて、ストーンズの「ホンキートンクウィメン」などを演っていた。スライドギターがいい音出していたぞ。
 もう16時になっている。

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煙突の下では音楽イベントが開かれていた

 次は飯塚市。ここもかつては炭鉱の町だったのだろうが、今は福岡市のベッドタウン化しているのか、マンションのビルが目立つ。
 飯塚市のいちばんのスポットであろう「嘉穂(かほ)劇場」。
 両花道とマス席を備えた木造2階建て、1931年に開場した歌舞伎劇場で、現在もそのままの姿で利用されている全国唯一のもの。毎年9月には全国の旅役者が一同に会する「全国座長大会」が大人気イベントになっているという。営業日以外か見学ができるのだが、この日は使用中で見学不可。中からはビートルズサウンドが流れてきていた。
 劇場周辺は古くからの飲み屋街が古色蒼然といった形で残っていて、その近くのアーケード商店街「サンエステひがしまち」はぱっと見7~8割はシャッターを下ろしていて「転荒涼」の感あり。「イイヅカコスモスコモン」なんていう再開発ビルなどを安易につくるものではありません。

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嘉穂劇場

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「転荒涼」の感があったアーケード街

 9kmほど走って同じ飯塚市内の「旧松喜醤油屋」。
 江戸時代から商いをしていた許斐家が、幕末から明治初期に建てた家屋で、昭和40年代に後継者がなく途絶えたが、飯塚市の文化財として保存されているもの。
 来てはみたものの、ここもフツーの家のようにしか見えず、がっかり。むしろ近くにあった古民家のほうがずっと味があったと思う。まあ、飯塚は不発ということで。

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旧松喜醤油屋

 17時を過ぎて暗くなり、本日もここまで。
 入浴は、福智町の「ふるさと交流館日王(ひのう)の湯」にて。
 食事処があるのでここで夕食を食べていこうと思ってカメラも持って入ったのだが、入浴を終えてすぐにメシという気にもなれず、やはり飲んでから腹ごしらえをすべきデアルと考えなおして、今夜もコンビニで調達して車中で飲んでから食べることに変更する。
 ステイ先までの道すがらにはコンビニがないとナビが言うので、いったん飯塚方面に戻って調達する。

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ふるさと交流館日王の湯

 最も近い道の駅ということで少しルートをバックして、糸田町にある「道の駅いとだ」に19時に着いて、ここでステイ。長いトンネルを抜けてすぐの山間にある駅で、わりと大型車両が多く停まっている。
 テレビでは卓球女子の世界大会を中継していたので、それを見ながらかぼちゃサラダと冷奴をつまみにして飲んで、〆は大きくないおにぎり弁当。こういう安楽な飲み食いがいちばんいいんじゃないの。
 今夜が九州で迎える最後の夜になるのだろうと思いながら、21時半前には就寝。今夜はそれほど寒くはない。

 11月10日の走行距離は188km。

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