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rinken blue

   ステレオサウンド  2,778円+税
   2014年8月5日 第1刷発行

 沖縄を代表するバンド「りんけんバンド」のリーダー照屋林賢の沖縄写真集です。
 2010年台、60代になった林賢は、自宅のある北谷美浜のサンセットビーチの近くで「ビーチで夕陽撮って、海見ながら音楽作ってるさ」(本人談)という生活を送っていたようです。彼は、この本ができる前からカメラを首にかけて歩ききれいな写真を撮っていて、それらが彼のブログなどに載っていたのを見て、ずっと注目していました。

 それはまさに、沖縄で生まれ育った著者ならではの感性と視点で撮影されていて、この本では4つテーマに分けて写真が収録されています。
 それらは、海や空のまばゆいばかりの「青 BLUE」、自宅のスタジオやビーチなどで見かけたいい表情などを集めた「人 PEOPLE」、各地で見かけた沖縄らしい風景を切り取った「眼 EYE」、そして、これがもっとも林賢らしくて本作中の白眉と言っていい、サンセットビーチでの夕刻の雲や人々のシルエットを写した「夕 SUNSET」。
 沖縄固有の時間の流れ、人と人とのふれあい、観光地だけではない沖縄の風景がここにあります。

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 そして、自分のレーベルを持っている林賢ならではと言えるのが、巻末に「りんけんバンド」の名曲10曲を収録したCDが付いていること。それらはおそらく林賢自身がベストだと思っているものがセレクトされているようで、「ありがとう」「肝美らさ雨上がいぬ花ぬ如」「涙」「渡海」「七月エイサー待ちかんてぃ」「若太陽」「まーかいが」「肝にかかてぃ」「織りなす日々」「黄金三星」。うん、割合として初期の作品が多いな。
 沖縄滞在中の2020年1~3月、日曜夜はFM沖縄の林賢の番組「タンメーカラハーイ」を聴いていましたが、その番組でもこれらの曲はよく取り上げられていましたから、きっと彼の音楽活動のベースになっている曲たちなのでしょう。
(2020.3.12 読)

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