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   集英社文庫  720円+税
   2020年1月25日 第1刷発行

 作家・椎名誠の裏も表もナナメも知りつくした文芸評論家の目黒考二が「取り調べ官」となって、創作の裏事情に迫る第2弾。1994年から2005年発表の89作品をみっちり検証。「新宿赤マント」「あやしい探検隊」などの大人気シリーズを抱えながら、映画制作や写真家としても腕をふるった時期の爆笑エピソードがいっぱい。シーナワールドの魅力を網羅した、読めば「読みたくなる」対談集。写真も満載。 (カバー背表紙から)

 これも古書で入手。値段がこなれてから買おうと思っていたのだけど、結果的にはほぼ定価と変わらない送料込み712円で。しかし何らかの理由でほぼ新品のもので、まだ紙がパリパリとした状態で読めて気持ちがよかった。

 「壱」のほうは去年12月に読んでいて、それとは対象となる著書だけが変わり、対談のスタイルや会話の内容などはほぼ同じ。この時代の著作には絵本や写真集などが多少目立つほかは、格別目新しいことはありません。この頃になると文庫化された順番でほとんど読んできているので、探検隊のメンバーなどの多くの登場人物や書かれていたエピソードなどが思い出されて、懐かしいやら笑えるやら。まあもちろん、シーナのようにほとんど覚えていないところもたくさんありますが。

 このシーナと目黒の対談については「椎名誠 旅する文学館」というウェブページに「椎名誠の仕事」として掲載されていますが、すでに本書についても記載があります。その一部について、以下に抜き書きしておきます。

・「本人に訊く〈弐〉 おまたせ激突篇」
目黒 次は「本人に訊く2」です。ようするに、このインタビューをまとめた本ですね。2017年4月に、「椎名誠 旅する文学館」から刊行。「1」はすでに集英社文庫に入っていますが、この「2」も文庫化は決定しています。
椎名 この「本人に訊く」シリーズは何冊出ているんだ?
目黒 出ているのは2冊。ただし、インタビューそのものは、あと2冊分あると思う。
椎名 それは本にならないの?
目黒 私に聞かれても困るんだけど(笑)。
椎名 いや、こないだ、「1」が文庫になったんで読んだんだよ。実に面白かった。
目黒 この「2」の中で、椎名が断続的にあちこちに書いている「北政府もの」を1冊にまとめようって、目黒がなんと3度も発言している(笑)。そのたびに椎名が「それでタイトルを「続・武装島田倉庫」にしようって言うんだろ。それ、詐欺商法に近いぜ」って言うんだ。その「北政府もの」がなんと1冊になったんですね。
椎名 続・武装島田倉庫、ではない(笑)。
目黒 「椎名誠〔北政府〕コレクション」です。いずれこのインタビューにも登場すると思いますが、しつこく言うもんだよなあと思いました。
椎名 いや、ありがたいことです。
目黒 ただし、許せないこともある。
椎名 なんだよ。
目黒 「本の雑誌血風録」に出てくるチンチロリンのルールの間違いについては、「血風録」をこのインタビューで取り上げたときに指摘しているんだけど、その後も直っていない。これは抗議します。

 ――といった具合。話題になっていた北政府もののコレクションの刊行が実現するらしい。なお、「チンチロリンのルール間違い」については、実際に読んで確認してみましょうね。
(2020.5.20 読)

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