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2020.09.25 20200924 木
 昨晩の寝入りばなはよく眠れていたと思うが、朝の寝覚めはなぜか浅くなり、早い。尿意が強いわけではないし、なぜなのだろうな。よく解釈して、今日という日が楽しみで眠っているのが惜しいからだと思うことにしよう。台風が接近しているようで、朝から不穏な風が吹いている。

 新聞の一面は、海外からの日本への渡航が近々緩和されるとのこと。観光客がじゃんじゃん入ってくる事態はまだ先だろうが、苦境に立っていた空運業界にとっては歓迎すべきことだろう。コロナショックで下落した空運株をたっぷり抱えているので、これを好感して上げてほしいものだ。

 朝のうちにブログの記事公開を3本やって、その後は旅の資料調整にほぼ専念する。
 歯医者を11時に予約しているのだが、抜歯した跡は痛むこともなく順調だし、医者は抜いた歯のとなりが虫歯になっていると言い、それをもいじりたがっている。こちらとしては、歯は削ったりかぶせたりするたびに悪くなっていくという思いがあり、この歯は痛くもない今の段階ではそっとしておいてほしい。したがって、医者には申し訳ないが、勝手に治療終了と判断して、行かないことにした。

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(okinawa-image(こんな沖縄づくしのお通しが出てきたら感動する))

 11時になったので昼メシへ。旅篭町にある「好吃再来(ハツザイライ)」という店を初訪問。中国語はよく知らないが、「うまいねぇ、おかわり!」とでもいう意味なのだろうか。お母さんが一人で切り盛りしているのだが、こういう店名を付けるからには、中国か台湾の出身の人なのかもしれない。
 餃子がウリの店のようで何種類かあるが、最低でも525円と高めなのでパス。餃子の価格はせいぜい400円程度が上限だと思っているもので。でもって、餃子に近いものとしてワンタン麺750円があったので、それを。
 優しい味の鶏ガラスープに中太の多加水ウェーブ麺を合わせるという、山形のラーメンの王道を行くつくり。中国風にアレンジしてオリジナリティを強調するということはせず、じっくりと山形のラーメンを研究し、そのレシピを忠実に再現したかのような味とつくりになっている。
 インパクト絶大なのはやはりワンタンで、これは餃子だろうと思えるぐらいに餡がしっかり入っていて、皮で包まれた中身は餃子の具のようにニンニクがガツンと効いたものだった。大きな期待はしていなかったが、このワンタンの効果は絶大で、おもしろいつくりの1杯だったと思う。

 帰宅してからも旅の情報整理を続ける。この日は23時近くまでかけて、呉から江田島、広島、廿日市、山口県の岩国、周防大島、柳井、光、下松、宇部、下関、ここから取って返して山間部へと入り、美祢、山口、島根県の津和野、広島県の安芸太田、北広島、安芸高田、三次、世羅、府中(市)、庄原、岡山県の新見、真庭、津山まで。
 ずいぶん進んだと思いがちだが、山間部に入ると見るべきポイントがぐっと少なくなるので、タッタカと行ける。この調子だと資料まとめは明日で終えることができそうだ。

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(国宝 瑠璃光寺五重塔(山口市))

 しょぼつく目を押さえながら本日の作業はこの程度にとどめて、また明日からがんばることにしよう。
 こうしてみると、旅のカタチの骨格は出発前にすっかり固まっていて、旅立ってからは敷かれたレールに乗って淡々と進んでいくことになる。資料をトレースするだけのそんな旅はつまらないのではないかって? そんなことはない。ここまでリサーチをしておけば、骨格部分については揺らぎがなく、無駄のない形で動くことができる。その上で、現地に立ってみて事前段階では調べきれなかった新事情、すなわち資料をトレースすることができない枝葉の部分が出てきた場合は、この時とばかりに半ばドキドキしながら好奇心旺盛に分け入っていけばいいのだ。何事も「敵(=相手、対象物、訪問先の実情、事情、歴史等)を知る」ことは大事。そして、「知り過ぎた」ということも滅多にあるものではない。その先にだって未知の部分はものすごくたくさんあるのだ。

 「神に守られた島」を20ページ読んで読了。「フォト・ストーリー 沖縄の70年」(石川文洋著、岩波新書、2015)を読み始めて30ページ。作業に時間を取られて読書量が少ない。

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