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 宝塚市に寄ろうとした理由は、宝塚歌劇団の活躍場所も押さえておこうかなといった程度のものでしかなく、大劇場でのステージを観ようなどとは思っていない。
 阪急宝塚駅前の「ソリオ」という専門店街の駐車場に停めて、タカラヅカの周辺を不審者よろしくウロウロする。べつに歌劇団の団員になど一人もお目にかかることはないのだけど。
 宝塚駅周辺から大劇場へと伸びる「花のみち」と名の付く一段高くなったプロムナードを進んでいく。つまりは、大劇場へと歌劇ファンが歩いて行く「花道」という意味なのだろうか。

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(阪急宝塚駅)

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(大劇場へと伸びる「花のみち」)

 ゴージャスな雰囲気のある「宝塚ホテル」の前を過ぎれば間もなく「宝塚大劇場」がある。1914年の初公演以来、華麗な夢の世界を創り出してきたタカラヅカだ。現在では「花」「月」「雪」「星」「宙(そら)」の5組が通年、交代で公演を行っているという。
 その先には「宝塚音楽学校」。あの方々はここで学んで、いずれステージで大輪の花を咲かせるわけなのだな。

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(「花のみち」の途中にあった「宝塚ホテル」)

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(「宝塚大劇場」前)

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(武庫川沿いには「宝塚音楽学校」があった)

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(「宝塚音楽学校」前の橋からはこんな景色が見られた)

 十字路の向こう側には「宝塚市立手塚治虫記念館」がある。手塚マンガのほとんどの作品がそろう「ライブラリー」や、オリジナル映像作品を上映する「アトムビジョン」、アニメーションの制作体験ができる「アニメ工房」などがあるようで、アニメファンなら必見なのだろう。自分はアニメファンというよりもただの建物フェチでしかないので、外観のみでいいのです。
 そのしばらく先には、宝塚音楽学校の旧校舎を保存した「宝塚文化創造館」。建物を覆う蔦がいい感じ。1998年まで約45年間にわたって多くの卒業生を送り出してきた建物だ。ということは、小柳ルミ子なんかもこちらの建物で日々練習していたのだろう。古いものはそういう心の眼で楽しまないとね。(笑)
 ここでも1時間以上歩く。

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(宝塚市立手塚治虫記念館)

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(小柳ルミ子もここで学んだであろう「宝塚文化創造館」)

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(「花のみち」にはこんな像もあった)

 西宮市に至って、「カトリック夙川(しゅくがわ)教会」を見る。
 阪急夙川駅の南西の住宅街にあり、1932年の建造。重厚なネオゴシック様式で、正面玄関、高さ33mの尖塔、柱が1本もないチャペル、ステンドグラスなど、荘厳な雰囲気にあふれている立派な教会だ。「沈黙」をはじめ、キリスト教をテーマにした名作を数々手がけた小説家、遠藤周作の文学の泉源は、ここ夙川にあるらしい。
 塀の外側から背伸びして撮っていたが、少し回り込むと駐車場に入れた。いずれにしても、スペースのわりに建物が大きいので、なかなかファインダーに全部は入ってくれない。

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(カトリック夙川教会1)

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(カトリック夙川教会2)

 西宮市では、定休日を承知で「白鹿記念酒造博物館(酒ミュージアム)」にも寄ってみる。
 清酒「白鹿」の醸造元である辰馬本家酒造株式会社が、伝統的な酒造りを後世に伝える目的で設立したもの。「酒蔵館」と「記念館」の2棟があり、1869年築の酒蔵を利用した「酒蔵館」は、展示している酒造道具などと共に日本遺産の構成文化財の一部となっている。館内では酒造り映像・酒造り唄の視聴ができるようだった。

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(「白鹿記念酒造博物館(酒ミュージアム)」の「酒造館」)

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(同 「記念館」)

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