| Home |
2021.01.13
山陽旅202009 79 美祢
2020年10月21日(水)。
昨晩は早く寝たので、5時起床。
ホテルのサービス朝食は、紙皿にマーガリンとジャムのトースト、紙コップのコーヒーと紅茶という、まったくのサービス。なのだが、こういうシンプルな朝食もなんだかホッとするところがある。自分の日常を考えれば、こんな感じの朝食だって上等の範疇に入るよな。
起きてすぐからせっせと旅のドキュメントをして、8時半までにまとめ上げる。
今日は、美祢市の秋吉台を見て、山口市内を散策して、だいたいそのあたりまでになるだろうか。ということで、朝のうちに「ホテルアルファーワン山口インター」を2,730円で予約する。
チェックアウトして9時スタート。この日はじめの目的地の美祢市「別府弁天池」まで、56km、1時間40分ほどかかるようだ。
1時間15分ほど運転して、途中休憩がてら、「美祢駅」に寄る。この中国風のような提灯は何? あとで調べてみると、美祢では毎年この時期に「美祢ランタンナイトフェスティバル」というイベントを行っていて、美祢市と国際交流している台湾最大の祭り「ランタン祭り」を、台湾からランタンと共に取り寄せて開催するものなのだそうだ。今年はコロナの影響で、各種イベントは行わず、ランタンの飾り付けのみを実施したようだった。
美祢駅では各駅停車が1日に往復10便あるようだった。

(JR美祢駅。この提灯は?)
「別府弁天池」は、別府厳島神社境内にある、コバルトブルーの澄んだ湧き水を湛える水深4.5mの池だ。水温約14度の透明度の高い水で「日本名水百選」に選定されている。現在も灌漑や養鱒など、地域で活用されているらしい。
昔、このあたりを開墾したが水不足に困り、長者が諏訪大明神に祈願すると夢でお告げがあり、そのとおりに弁財天を勧請すると水が湧き出したという伝説がある。池のすぐ側に水汲み場があり、飲用水としても利用できる。
――というのだが、この池の水をその下流で汲んで帰る人が大勢いるのに、女性の観光客たちは池に手をつっこんでじゃぶじゃぶやっている。知らないでやっているとはいえ、手を突っ込む人とそれを汲んでいく人がいるのにはなんだかどっちもどっちだなと笑えてしまうのだった。

(別府弁天池)

(澄んだ水に風景が映る)
次は、「秋吉台」。
美祢市の中東部に広がる日本最大級のカルスト台地で、国定公園、特別天然記念物に指定されている。秋吉台の雄大な景観を作っている石灰石は、3億5千万年ほど前に南方の海でサンゴ礁として誕生し、それから長い年月を経て現在のようなカルスト台地を形成したのだという。
まずは、「秋芳洞(あきよしどう)」のエレベーター口付近まで車で行って、「秋吉台カルスト展望台」へ。遠くまで広がる草原の景色を見ることができる。白い石と植物のコントラストが素晴らしい。
展望台の右手には「秋吉台科学博物館」が見えた。カルスト台地や秋芳洞の生い立ちがビデオ映像等で解説されているとのこと。展望台から歩いて2分だが、これから洞窟内をたっぷり歩くことになるので省略。

(秋吉台カルスト展望台)

(展望台からは草原の景色が眺められる)

(地面は石灰質の白色だ)

(展望台の先に「秋吉台科学博物館」が見えた)
暗くて狭い洞窟の中はどうも好きになれず、金を払ってそこに入る趣味は持ち合わせていないのだが、鍾乳洞としては日本最大規模と言われる「秋芳洞」には一度は入っておかなければなるまい。
秋芳洞には南の正面入口、北の黒谷案内所、北東のエレベーター入口の3か所から入洞できると聞いていたが、エレベーター口は閉鎖中のようだったので、いったん商店街や「秋芳洞ふれあい広場」などがある南の里のほうに車で下りてきて、正面入口から入る。

(商店街を歩いて「秋芳洞」の南の正面入口へ)

(ここから洞内へと入っていく)
秋吉台の地下100~200mにある鍾乳洞で、約1kmの観光路があり、誰もがヘルメットやライトを持たなくても入って行けるようになっている。洞奥の琴ヶ淵から洞口まで約1kmにわたって地下川が流れ下っている。1990年前後の洞窟探検家によるその奥への潜水調査の結果、総延長は約9kmに達したという。
15万年の歳月をかけてできた「黄金柱」は、高さが約15mの荘厳なもの。他にも「百枚皿」、「千畳敷」、「巌窟王」などのいくつかの特徴ある鍾乳石が道々に現れる。

(洞内にはこのような観光路があり、ヘルメット要らずだ)

(ポイントには鍾乳洞おなじみの名前が付いているところも。これは「百枚皿」)

(これは「黄金柱」)

(これは「巌窟王」なのだと(笑))
大きくて広い洞窟だが、やはりその中を往復歩いて帰ってくるだけで入洞料1,300円は高過ぎではないか。モギリの女性にも笑顔はないし、ここは一度入ったらもう来る必要はないと感じた。商店街の寂れた雰囲気を見ると、これはコロナの影響ばかりではなく、ここはひょっとしたらかつての観光人気、勢いを失いかけているのかもしれない。地位に胡坐をかいているといつの間にか時代は変化し、気付いた頃にはもう元へは戻れなくなるものだ。
いっぱい歩いて12時半発。
昨晩は早く寝たので、5時起床。
ホテルのサービス朝食は、紙皿にマーガリンとジャムのトースト、紙コップのコーヒーと紅茶という、まったくのサービス。なのだが、こういうシンプルな朝食もなんだかホッとするところがある。自分の日常を考えれば、こんな感じの朝食だって上等の範疇に入るよな。
起きてすぐからせっせと旅のドキュメントをして、8時半までにまとめ上げる。
今日は、美祢市の秋吉台を見て、山口市内を散策して、だいたいそのあたりまでになるだろうか。ということで、朝のうちに「ホテルアルファーワン山口インター」を2,730円で予約する。
チェックアウトして9時スタート。この日はじめの目的地の美祢市「別府弁天池」まで、56km、1時間40分ほどかかるようだ。
1時間15分ほど運転して、途中休憩がてら、「美祢駅」に寄る。この中国風のような提灯は何? あとで調べてみると、美祢では毎年この時期に「美祢ランタンナイトフェスティバル」というイベントを行っていて、美祢市と国際交流している台湾最大の祭り「ランタン祭り」を、台湾からランタンと共に取り寄せて開催するものなのだそうだ。今年はコロナの影響で、各種イベントは行わず、ランタンの飾り付けのみを実施したようだった。
美祢駅では各駅停車が1日に往復10便あるようだった。

(JR美祢駅。この提灯は?)
「別府弁天池」は、別府厳島神社境内にある、コバルトブルーの澄んだ湧き水を湛える水深4.5mの池だ。水温約14度の透明度の高い水で「日本名水百選」に選定されている。現在も灌漑や養鱒など、地域で活用されているらしい。
昔、このあたりを開墾したが水不足に困り、長者が諏訪大明神に祈願すると夢でお告げがあり、そのとおりに弁財天を勧請すると水が湧き出したという伝説がある。池のすぐ側に水汲み場があり、飲用水としても利用できる。
――というのだが、この池の水をその下流で汲んで帰る人が大勢いるのに、女性の観光客たちは池に手をつっこんでじゃぶじゃぶやっている。知らないでやっているとはいえ、手を突っ込む人とそれを汲んでいく人がいるのにはなんだかどっちもどっちだなと笑えてしまうのだった。

(別府弁天池)

(澄んだ水に風景が映る)
次は、「秋吉台」。
美祢市の中東部に広がる日本最大級のカルスト台地で、国定公園、特別天然記念物に指定されている。秋吉台の雄大な景観を作っている石灰石は、3億5千万年ほど前に南方の海でサンゴ礁として誕生し、それから長い年月を経て現在のようなカルスト台地を形成したのだという。
まずは、「秋芳洞(あきよしどう)」のエレベーター口付近まで車で行って、「秋吉台カルスト展望台」へ。遠くまで広がる草原の景色を見ることができる。白い石と植物のコントラストが素晴らしい。
展望台の右手には「秋吉台科学博物館」が見えた。カルスト台地や秋芳洞の生い立ちがビデオ映像等で解説されているとのこと。展望台から歩いて2分だが、これから洞窟内をたっぷり歩くことになるので省略。

(秋吉台カルスト展望台)

(展望台からは草原の景色が眺められる)

(地面は石灰質の白色だ)

(展望台の先に「秋吉台科学博物館」が見えた)
暗くて狭い洞窟の中はどうも好きになれず、金を払ってそこに入る趣味は持ち合わせていないのだが、鍾乳洞としては日本最大規模と言われる「秋芳洞」には一度は入っておかなければなるまい。
秋芳洞には南の正面入口、北の黒谷案内所、北東のエレベーター入口の3か所から入洞できると聞いていたが、エレベーター口は閉鎖中のようだったので、いったん商店街や「秋芳洞ふれあい広場」などがある南の里のほうに車で下りてきて、正面入口から入る。

(商店街を歩いて「秋芳洞」の南の正面入口へ)

(ここから洞内へと入っていく)
秋吉台の地下100~200mにある鍾乳洞で、約1kmの観光路があり、誰もがヘルメットやライトを持たなくても入って行けるようになっている。洞奥の琴ヶ淵から洞口まで約1kmにわたって地下川が流れ下っている。1990年前後の洞窟探検家によるその奥への潜水調査の結果、総延長は約9kmに達したという。
15万年の歳月をかけてできた「黄金柱」は、高さが約15mの荘厳なもの。他にも「百枚皿」、「千畳敷」、「巌窟王」などのいくつかの特徴ある鍾乳石が道々に現れる。

(洞内にはこのような観光路があり、ヘルメット要らずだ)

(ポイントには鍾乳洞おなじみの名前が付いているところも。これは「百枚皿」)

(これは「黄金柱」)

(これは「巌窟王」なのだと(笑))
大きくて広い洞窟だが、やはりその中を往復歩いて帰ってくるだけで入洞料1,300円は高過ぎではないか。モギリの女性にも笑顔はないし、ここは一度入ったらもう来る必要はないと感じた。商店街の寂れた雰囲気を見ると、これはコロナの影響ばかりではなく、ここはひょっとしたらかつての観光人気、勢いを失いかけているのかもしれない。地位に胡坐をかいているといつの間にか時代は変化し、気付いた頃にはもう元へは戻れなくなるものだ。
いっぱい歩いて12時半発。
- 関連記事
-
-
山陽旅202009 80 山口 2021/01/14
-
山陽旅202009 79 美祢 2021/01/13
-
山陽旅202009 78 下関 2021/01/12
-
| Home |