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   集英社文庫  680円+税
   2020年7月25日 第1刷発行

 松永多佳倫の沖縄高校野球ものを読むのは、「沖縄を変えた男 栽弘義―高校野球に捧げた生涯」に次いで2冊目。

 2010年、沖縄・興南高校が成し遂げた史上6校目の甲子園春夏連覇。島中が歓喜と興奮に包まれた。あれから10年。プロに進んだエース、大学在学中に公認会計士試験に合格した元選手、辺野古生まれの幼馴染、沖縄から高校野球を変えようと強き信念を持ち続けた監督など、多士済々の選手や監督のその後に迫る。あの熱狂をもう一度。(カバー背表紙から)

 多くの野球関係者のみならず、興南高校野球部の2010年度卒業生部員45名のほとんどから話を聞き、書き綴った労作。
 章立ては、「散った春夏連覇投手 島袋洋奨」「究極の文武両道 国吉大将・大陸」「未完の大砲 眞榮平大輝」「本音の辺野古 我如古盛次」「沖縄を変える男 我喜屋優監督」「特別対談 我喜屋優監督×島袋洋奨」。
 高校時代に輝いた彼らの中からプロ野球で大成する人物は現れませんでしたが、社会に出てからきちんと通用する大人になれるようにするという我喜屋監督の薫陶を受けて、選手たちが各分野でそれぞれの道を地に足を付けて歩んでいる様子を読み取ることができました。

 蛇足になりますが、「本音の辺野古 我如古盛次」の章には、連覇メンバーのキャプテン我如古盛次とライト5番の銘苅圭介はともに名護市久志の出身とあり、「2020年の今年、春夏連覇の偉業を讃えて我如古と銘苅のモニュメントが久志に建てられる予定だ」と書かれていました。
 興味が湧いたので調べてみると、沖縄の2紙に、それは2020年11月1日に完成していて、モニュメントは、「久志区野外運動場」に建立されたとありました。
 名護市久志は、先の沖縄ステイ(2020年1~3月)時に集落内まで入り込んで、「久志のガジュマル」や「久志若按司御位牌安置所」などを見てきています。運動場は、集落の北側にあった「久志公園」のことのよう。またいつか沖縄に行く機会には、この地も訪れて、記念碑を見てみたいと思います。
(2021.1.10 読)

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