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   講談社文庫  590円+税
   2006年8月11日 第1刷発行

 福岡・博多を題材とした小説を探していて見つけたもの。
 タクシー強盗と、港の火事、そしてスーパーの警報騒ぎ、同時に起こった事件の意外な関連とは……。
 中洲の屋台でバーを営む鴨志田鉄樹と、結婚相談所の調査員・根岸球太。腐れ縁の通称「鴨ネギコンビ」が、どういうわけか、物騒な事件に関わっていく。博多を舞台に大暴れ! ハードボイルド・ストーリー。(カバー背表紙から)

 2001年に刊行されたものを文庫化したもので、いい感じの博多弁での会話に出会えるし、美味い料理と美味い酒も登場。さらには博多の屋台の裏事情がチラリと覗けたりして、博多に触れあうという目的は十分に達成されました。

 北森鴻(きたもりこう)という作家の作品は初めて読みました。1961年、山口県下関市生まれで、駒澤大学文学部歴史学科を卒業して小学館の編集プロダクション勤務、フリーライターを経て、作家デビューしたという人物。1995年「狂乱廿四孝」で鮎川哲也賞、1999年「花の下にて春死なむ」で日本推理作家協会賞・短編および連作短編集部門を受賞しています。ところが、2010年1月、山口市内の病院で心不全にて48歳で死去していることを知りました。骨董や民俗学、料理や酒、明治初期の歴史などの分野を得意とする推理作家だったそうです。
 親不孝通りを舞台に「鴨ネギコンビ]」が活躍するものとしては当作のほかに、「親不孝通りラプソディー(2006)があるようなので、これも読まなきゃ。さっそくアマゾンの「ほしいものリスト」に登録しました。
(2021.6.20 読)

2021.09.18 20210917 金
 6時前に覚醒。夢うつつの頭でしばらくやっていない麻雀の符の数え方について考えたりしているのだったが、これは昨晩、BSのテレビ番組で「Mリーグ」という麻雀の対局番組を観たからだ。字牌を暗カンして70符2翻で何点だったっけ?というあたり。麻雀なんてもうやることもないだろうから、どうでもいいことなのだけど。

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(70符2翻は何点?)

 午前中は、読後本のインプレ書きを5本、ものにする。このうち何冊かについては前もって大まかなところを書いておいたので、その体裁を整える程度で済むのでわりかし造作はない。
 投資のほうは、前場は大きめに後退する。この機に鉄鋼2、商社1の3銘柄を買い込む。買わないことには儲けもないので。後場に少しだけ盛り返して概ねトントンというところ。

 昼食は、この6月に飯田西にできた屋台風の店「ハブソバ」を初訪問。山形では極めて貴重な、沖縄そばが食べられる店だ。
 沖縄そば700円。おおっ、これはホンモノ! スープのコクと香りが伊達じゃない。そばは照喜名製麺所(那覇市の開南交差点近く)製だし、三枚肉が分厚くやわらかで美味。コーレーグースも卓上に標準装備されている。
 これ、いいんじゃない。青ネギではなく白い長ネギが使われ、スープの塩味が強めなのはこの土地の人の好みに合わせているのだろうか。普通盛りで700円は高めだが、この本格派が山形にいながらにして食べられるというのがすごい。
 これ1杯ではやや不足。100円増しの大盛り1.5玉にするか、200円のじゅうしい(雑炊)を添えることで、この点はカバーできそうだ。

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(「ハブソバ」の沖縄そば)

 夜は、7%の缶チューハイを飲み、しばらく経ってから茶漬けを1杯。茶漬けの素に鮭フレーク、チューブのわさび、刻み海苔を増量して食べるのだが、これでほかのものは何もいらないほどに申し分なくうまい。
 酔いが醒めたあとの寝る前に、午前中にまとめた読後本のインプレ5本をブログの記事仕立てにして「下書き」として保存する。

 本日の読書は、昨日から読み始めた「名古屋のトリセツ」(日本経済新聞社編、日経プレミアシリーズ、2020)を90ページ。
 「やっとかめ探偵団と殺人魔」(清水義範著、光文社文庫、1996)を読み始めて50ページ。
 これら2冊はいずれも名古屋関連として買ったものだ。

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(今読んでいる2冊はいずれも名古屋関連)

 毎度のように、22時を過ぎたあたりで眠くなる。

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   集英社文庫  820円+税
   2020年4月25日 第1刷発行

 好きで始めた居酒屋探訪。さすがに昔のように毎晩通うことはなくなったが、馴染みの店はたくさんある。旅に出るのも億劫なときは近場を散歩。ふらりと入った店で掘り出し物を見つけたり。映画や演劇観賞は今でも一番の趣味。人生まだまだ楽しめそうだ──古希を迎えた著者が、日常にあるささやかな幸せをつづった「サンデー毎日」連載のエッセイに、美麗な写真を添えたオリジナルカラー文庫。(カバー背表紙から)
 2018年2月から12月まで「サンデー毎日」に連載された「浮草双紙」から選出した作品で編んだオリジナル文庫であるとのことです。

 居酒屋のことだけではなく、松本から上京し、大学を経て資生堂のデザイナーになった経緯や、酒以外の愉しみである地方の風情あふれる街歩きや食べ物、そして趣味の映画や演劇、ジャズなどについても筆は及んでいきます。合い間に何点かのカラー写真が挿入されているので、使われる紙も白くて上質。写真を見ながら読めるので飽きもきません。

 「日刊ゲンダイDIGITAL BOOKS」に掲載されていた2020年7月9日付のコラムを、以下に引用しておきます。

・居酒屋探訪の達人が日常の点景をつづったフォトエッセー集。
 北陸新幹線で帰京中、車窓に映える立山連峰を眺めながら山登りに夢中だった若き日々を追想。長野県で育ち、少年時代から山に親しんできたが、本格的に取り組み始めたのは35歳の頃だった。フリークライミングに魅了され、42歳のときにはアイガー峰にまで遠征したという。またあるときは、後期高齢者突入を目前にして、ぜいたくできるのも今のうちと出掛けた人形町の老舗寿司屋の帰り道、通りかかった神社で初詣。
 しかし、昭和21年生まれは今年「八方ふさがり」と書かれた張り紙を見て愕然とする話や、企業デザイナー時代に手掛けた作品に会いに行く小旅行、そしてこだわりの晩酌の流儀まで。日常のささやかな幸せをつづる。

(2021.6.16 読)

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   朝日文庫  640円+税
   2009年1月30日 新装版第1刷発行

 去年の秋に山陽旅の中で、神戸や広島県や岡山県の内陸部を見てきたので、その追体験ができればいいと思って読んだもの。

 「芸備の道」では、安芸と備後からなる広島県を、広島駅を起点に国道54号を吉田と三次を目指して北上します。上根のあたりで川が日本海に向かって流れていることに気がつき、古代の広島県は瀬戸内海よりも日本海文化圏に入っていたのではないかと著者は考えています。
 2泊した吉田では、戦国大名毛利元就ゆかりの郡山城趾や猿掛城跡を訪れています。地元で今なお慕われ続けている元就は、「領民撫育」と「一郷団結」の方針をもつ人物で、そのことがのちに幕末、長州藩が身分を超えて団結する気風につながったと指摘しています。
 三次では、町の名の由来を考える。岩脇古墳の丘の上から幾筋もの川が渦巻く三次盆地を見下ろしながら、思いははるか古代へとさかのぼります。三次に点在する古墳群は古代朝鮮から渡来し、出雲に定着したタタラ衆の墓ではないか――と想像しています。

 「神戸散歩」では、神戸港に浮かぶ人工島のホテルに宿泊し、布引の滝や外国人墓地を歩き、「神戸」という街の原形について思索を深めています。さらに、陳徳仁氏の紹介で神戸に住むロシア人のモロゾフ氏やウラジオストクの英国商人の子息・金井厚氏に出会い、朝鮮史の専門図書館「青丘文庫」では、私費で運営されてきた文庫が生み出した学問的な功績について思いを巡らせます。

 「横浜散歩」では、幕末に横浜区域とされていた「関内」を旅の範囲と定め、吉田橋や馬車道では福沢諭吉や英国の女性旅行家イサベラ・バードら開港早々の横浜にやってきた人々のことを考えています。
 「灯台局発祥の地」碑や旧幕府の語学所跡では、英国人土木技師R・H・ブラントンや、宣教師でフランス語教師のメルメ・カションら居留地で活躍した外国人のことを思います。
 浜辺の倉庫群では、1914年に新港ふ頭が完成するまでの紆余曲折に触れ、三島由紀夫や長谷川伸らの多くの文学作品を生み出した横浜の都市の気分に思いを馳せています。
 横浜市港湾局では港務部長職にある人から「ポート・セールス」の話を聞き、山下公園に繋留されている氷川丸を訪ねて旅を締めくくっています。
 横浜は学生時代に一通り眺めた程度にしかなっていないので、この著書などを参考にして、いずれじっくりと見てきたいと思っています。
(2021.6.14 読)


2021.09.16 20210915 水
 4時頃の朝日新聞の投函音で覚醒。その後うつらうつらして、6時前起床。
 いつもなら水曜日は老人ホームに荷物を届ける日だが、昨日のうちに渡しているので今日は行かなくていい。それだけのことだけれども、なんだかホッとしている。
 今朝、つれあいと母に関する話をしていて気づいたのだが、行くこと自体がいやなのではなく、わざわざ行って毎回不快な思いをさせられるのがいやなのだ。会って話してお互いにいやな思いをするぐらいなら、むしろ会わないほうがいいのではないか。
 午前中のうちに、通常のルーチン作業のほか、沖縄関連画像収集などを行う。

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(okinawa-image(沖縄主席屋良朝苗と佐藤栄作首相 1971年頃))

 昼食は、流通センターの海鮮丼の店「まぐろ処 凪」を初訪問。
 3桁の価格で食べられる2色丼980円。運ばれてきたものを見て思わず沈黙。う~ん……これ、何かのミニチュア? 実測で直径が12cmしかない小どんぶり。ラーメン屋などではミニ丼の器として用いられる程度の大きさだ。肝心のマグロ刺身は、おいしいけれども大きさ、厚さともに目を瞠るほどのものではなく、付随の玉子焼きは一辺が2cmもない極小の立方体が1個。
 そして、これはたまたまそうだったと思いたいが、ご飯は乾燥して硬くなったところが多い“ジャーめし”だった。噛めば上下の歯がくっつくぐらい。丼物一本で勝負している店なのに、ご飯がこれではいけない。猛省、改善を強く望みたい。
 量にも味にも満足できず、久々の低空飛行に終わって意気消沈。退店後、近くのパン屋「パルシェ」でずんだ生サンドを買い求め、家で食べて不足分を補う。

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(「まぐろ処凪」の2色丼。味噌汁椀やお冷やのコップが大きいわけではない)

 この日の東証はまったく冴えず、所有全銘柄がマイナスとなる。後場が閉まるまでウォッチし、この間大きく下げたソフトバンクGを200買う。値がさ株にたっぷり投資して勝負している形で、これが没落の始まりにならなければいいのだが。

 夕方の入浴前の体重は、昼メシが少なかったからだろうが76.7kg。これを約1時間の入浴で75.6kgまで落とし、とうとう何か月ぶりかで75kg台に復活した。少なくとも、この春の名古屋ステイで毎日名古屋メシを味わって以降としては初めてのはずだ。まあ、これも一時的なものだろうが、せいぜいこのぐらいがノーマルな体重だと思っている。それでも、筋肉が落ちてきているのに体重が現状維持というのでは、腹まわりなど別のところで増えているわけで、もっと減ってもいいはずなのだけどな。

 夜は、アルコール度数低めの5%の缶チューハイを飲み、然る後に餃子と少しのごはんを食べる。500mlも水分を摂ってからの食事なので、量は不要だ。5%だとジュースのような飲み口で一面物足りないが、毎日飲むのならこれでもいいのかなという気にもなる。でも、酔いは軽い。うーん……。
 合わせる録画は、BS朝日の「新 鉄道・絶景の旅」の海を越えて九州から四国へ!夏の美味食べ尽くしの旅編。本州を経由せず、大分の臼杵から四国の八幡浜へフェリーで渡るというルートもあるのだな。
 番組には、四国旅で立ち寄った西予市の「宇和米博物館」も登場していた。1928年建築の小学校の校舎と講堂を移築して使っているもので、この建物には109mもある木造廊下があり、この廊下では雑巾がけレースが楽しめるようになっているのだった。

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(「宇和米博物館」内部の廊下は109m! 2020.6.18)

 今夜も22時過ぎには減速。明日も普通にいい日でありますように。
 「青春忘れもの増補版」を130ページ。

2021.09.15 20210914 火
 夜中の2時前に目が覚めてしまい、その後熟睡できないままに朝を迎えてしまう。その間に思い浮かべることは、母の病状や、過去に起こった不幸な出来事などで、まったく気持ちが安らがず、よくない夜となった。6時起床。

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(okinawa-image(リュウキュウアカショウビン))

 母のMRI撮影を8時50分に予約しているため、8時過ぎに家を出て施設に迎えに行き、病院へ。
 病院はすんなりと終わったが、まっすぐ戻らず家に寄りたいというので、病院の待ち時間が長かったことにすれば施設のほうは誤魔化せるかと、求めに応じて帰宅する。
 家では、例によって箪笥やクローゼットの持ち物を調べ始め、これは誰にも渡すなとか言いつつ品定めをし、施設に持って行くものを選んでいる。そして、ここにこんないいものがあるのに、いつもつんつるてんのものばかり持ってきてからにと、一流の文句を言い始める。だが、それがいいのなら持って行きなよと促すと、施設の自室には置く場所がないので置いていくと言うではないか。いったいこのヒトは何をどうしたいのだろうか。所持品の存在を確認し、ただ単に文句を言いたいだけのようにも思えてしまうのだが。

 意味のない作業がいつまでたっても終わりそうにないので、そろそろ施設に戻りましょうと促すと、またもやどこかで食事をしたいと言い出してきかない。物見遊山に出てきたわけではないと注意しても聞く耳を持たず、こちらもイライラし始めることになる。
 帰宅という願望を一つ容れたのだから、まだ10時半だし、外食の求めは却下。するとその後はもう推して知るべしで、車内ではずっと文句タラタラを聞かされる羽目になった。

 会うたびにこういつもいやな思いをさせられるのでは、できるだけ会わないようにしようとするのが人情というものではないか。
 施設に戻ると、ケア・マネージャーに依頼をしていた一時帰宅の件について、いつにしましょうかと相談される。ところが、せっかくのオファーなのに母は、帰宅してもどうせ喜ばれないからとか言って、考えようとしない。こちらとしても、そういうことなら特段無理をして帰ってもらわなくてもいいわけなので、よく考えて決めてくださいということで、物別れに終わるのだった。
 結局のところ、精神診療科の薬を飲み始めた程度のことでは常用睡眠薬の副作用のほうがまだずうっと幅を利かせていて、改善などは遠い先のこととしか思えなかった。いや、改善など夢のまた夢なのかもしれない。

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(「吉野家286号線山形南店」の牛カルビ丼)

 この泥沼はいつまで続くのだろうかと思うと、気分が悪い。母を送り届けてまだ11時前なので、通りすがりの「吉野家286号線山形南店」でぱぱっと食べて帰ろう。
 未食の牛カルビ丼・並、602円。ファストフード・チェーンとはいえ、牛丼以外はなかなかいい値段なのだな。でもまあ、きちんとしたカルビがのっかり、ある程度その枚数があり、タレの味もよく、ご飯の量もしっかりで、大きな不満点はない。あ、紅生姜を使うのを忘れたな、まあいいけど。

 この日の東京株式市場は、コロナ第5波が後退し始めていることや、次期政権への期待が相場を押し上げ、日経平均で取引時間中の年初来高値を更新している。バブル期以来約31年ぶりの高値水準なのだそうだ。
 それを背景に2銘柄をまあまあの金額で売って利益を確定するなどし、所有銘柄全体の評価額も上がっている。もう少々値が上がったら一定程度売って今のうちに身を軽くしておきたいのだが、そううまくいくだろうか。

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(日経平均は3日続伸)

 夜の録画視聴は、「秘密のケンミンSHOW極!」の、広島県呉の呉冷麺、宮城県のホヤ、なにわレディのトリセツなど。呉冷麺については、去年10月に呉駅近くの「くれ星製麺屋」で実食していて、その店も番組に登場していた。食べたときには、見た目もノーマルの冷し中華よりもしょぼくて格別大きな感銘を受けなかった記憶がある。

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(呉市「くれ星製麺屋」の呉冷麺 2020.10.16)

 つれあいから、先の人間ドック受診に基づいて精密検査を受けた結果、乳がんの疑いが深まったため、10月中旬に入院する予定を入れてきたと報告を受ける。これまでもドックのたびに精密検査の指示があるものの、いずれも異常なしとされてきていただけに、このたびの結果は本人としてはショックだったようだ。再度検査をして、その結果によっては胸にメスを入れることになるかもしれない。
 自分、つれあい、母と、このところのお出かけ先はとみに医療機関が多くなっていて、どうもよくない傾向が深まっている。少し前まではそれぞれの健康状態で考えさせられることなどほとんどなかったのだけど、重なるときは重なるもののようだ。

 22時には減速開始。
 「あしたも、友だち……」を40ページ読んで読了。
 「青春忘れもの増補版」(池波正太郎著、中公文庫、2020)を読み始めて60ページ。初出は1968年の小説雑誌で、池波としては随筆の第1本目として発表されたもの。自分が読む彼の随筆としても1本目で、すでにほかに7冊の随筆を文庫で入手しているので、発表年代に沿って順次読んでいくことになるかと思う。