fc2ブログ
 2023年9月以降10月3日までの間に仕入れた本は、購入順に次の9冊です。

1 誰も書かなかった昭和スターの素顔  酒井政利 宝島SUGOI文庫 201811 古220
2 ピアノ弾き即興人生  山下洋輔 徳間文庫 201604 古220
3 新装版 竜馬がゆく(3)  司馬遼太郎 文春文庫 199809 古10
4 長安から北京へ  司馬遼太郎 中公文庫 199607 古220
5 新装版 竜馬がゆく(4)  司馬遼太郎 文春文庫 199809 古0
6 新装版 竜馬がゆく(1)  司馬遼太郎 文春文庫 199809 古10
7 定食バンザイ!  今柊二 ちくま文庫 200505 古220
8 板谷バカ三代  ゲッツ板谷、西原理恵子 角川文庫 200308 古110
9 新装版 竜馬がゆく(2)  司馬遼太郎 文春文庫 199809 古10

daremokakanakattashowa.jpg  pianohikisokkyo.jpg  ryomagayuku3.jpg

chouankara.jpg  ryomagayuku4.jpg  ryomagayuku1.jpg

teishokubanzai.jpg  itayabaka3dai.jpg  ryomagayuku2.jpg

 いずれもブックオフからの古書買いです。
 たいてい1~2冊注文して店舗に受け取りに行きますが、その都度会計から100円引きの定期配信クーポンがスマホに届いているので、これを使って店舗で110円の本を買います。したがって、実質1冊10円!
 このクーポンを使って買った本が、3、5、6、9の「新装版 竜馬がゆく」で、実質30円(このうち1回は200円のクーポンを使っているのでタダ)で手に入れました。残る5~6巻も同様の方法で入手するつもりで、いずれじっくりと読む本を得る先行投資といった位置づけです。

 したがって、店舗品ではなく取り寄せ方式のオンラインストアで買ったのは、1、2、4、7、8の5冊です。
 1は、山口百恵が表紙の、自分の年代なら誰しも懐かしくなって買ってしまいそうな本。
 2は、市場に出回ることがあまり多くない、山下洋輔の5冊目となる購入本。
 4は、司馬遼自身が、文明と文化のことについて書いたと語る4作品のひとつで、自分にとってはその最後となるものとして買ったもの。
 7は、これまで5冊読んでいる今柊二の定食シリーズの比較的初期の作品。
 8は、最近読んだ同著者の「出禁上等!」の解説で、宮田珠己が「板谷バカ三代」のおもしろさに感服していたので、続編の「超出禁上等!」に先んじて買ってみたもの。

 9冊で1,020円。趣味には大金を使わなくても十分に楽しめることを示すいい見本だと自負しているところ。なにせこちらは年金生活者なものですからね。

2023.10.04 20231003 火
 6時15分起床。
 天気もよさそうなので、半年に1回やっているベッドのマットレスの裏返し(または上下変更)をして、リネン類をすべて交換する。昨日まで使っていた夏用の冷涼パッドは撤去だ。
 また、ずっと裸足で過ごしてきたが、この日からソックスを着用するようにしてみた。

image autumn 20230922
(image 秋)

 昨日に続いて今日も東証は下げていて、持ち株がそれに輪をかけて下げる展開。豊富な買付資金を使って、前場から積極的な押し目買いに入る。手数料を気にしなくてもよくなったのでどんどん買うぞという意気込みで臨んだところ、ついつい多く買えてしまい、なんと9銘柄13ユニットが約定してしまった。1日の取引ユニット数としては過去最高件数かもしれない。先月末の配当落ち日から3営業日連続しての、一方的な買いオペとなっている。

 そうしている間、「マイクは死んでも離さない……」を読むが、それにも出てくる1981年12月13日、蔵前国技館の「世界最強タッグ決定リーグ戦」の最終戦、ブルーザー・ブロディ、ジミー・スヌーカ組VSザ・ファンクスを映像で見たくなり、TouTubeで観る。VHSのテープに録画して何度も見た名勝負だ。技は今ほど華やかではないが、若き日のハンセン、ブロディ、スヌーカがいて(ブロディもスヌーカももうこの世にはいない)、やられたファンクスを馬場と鶴田が助けに入ってくるシーンなどは感動ものだ(馬場も鶴田もいない)。

hansen 19811213
(乱入したハンセン(中央)を迎撃する、ジャイアント馬場(右)とジャンボ鶴田)

 一方つれあいは、今月中旬に出かける温泉旅行の宿を探してくれている。12日(木)は伊香保温泉を確保しているが、車で行くのであれば1泊ではきついので、その翌日どこかでもう1泊しようと思っていた。それを今日、栃木の川治温泉とすることで予約をしてくれた。
 いずれも伊東園ホテルズ。2泊目は漠然と、高崎や前橋あたりのシティホテルかなと思っていたが、2食食べ放題、夜の飲み放題が付く温泉旅館に一人7千円台(伊香保はなんと6千円台!)で泊まれるのならダンゼンそちらのほうがよいというつれの強い意向が働いた形だ。
 出立まであまり日がないので、早く旅の資料をつくらなければならない。まあ今回は、観光というよりも温泉に入って寛ぐことが主となるのだろうな。

ichiryukaku 20231004
(川治温泉「一柳閣本館」の露天風呂はこんならしい)

 この日の昼は、しばらく行っていない北山形の「栄屋分店」のラーメンが恋しくなり、開店直後の時間帯、3年3か月ぶりに訪問。
 ここならラーメン大盛りかワンタンメンをいきたいところだが、ここの味噌ラーメンはまだ食べたことがないよナと思ったら無性にそれを食べてみたくなり、予定を変更して、みそラーメン820円を注文。
 野菜がたっぷり。変哲といったものは感じないものの、その野菜と豚挽肉の炒め汁を使った味噌スープがやさしい味で、珠玉の域。マイルドなところへ卓上の小袋入りの七味唐辛子を2袋投入すると、ぐんと味が引き締まってそれもまた美味。野菜の下にたんまりとある、黄色い中太麺もおいしい。
 でもやはり、栄屋といえば牛ダシスープに牛チャーシューがいちばんのウリだ。つれあいの食べるワンタンメンのスープも牛ダシのコクと風味がすばらしく、これもまた珠玉だった。

sakaeya bunten 20231003
(「栄屋分店」のみそラーメン)

 午後から夜にかけては、伊香保・川治温泉ドライブの情報収集に充てる。伊香保までは高速ノンストップで4時間半かかるようで、観光にはあまり時間が回せない雰囲気。ポイントを絞って動く必要がありそうだ。

 読書量が足りていないので、寝る前には多少なりとも読んでおこうと思うのだが、なかなか思うようにはならず、「なんもかんも北海道だべさ!!」を40ページ読んだところで眠気が襲ってきた。

henachokotan.jpg

   幻冬舎文庫  571円+税
   2001年10月25日 第1刷発行

 「通が言うには、屋久島にはぜひとも船で行ってほしいそうですよ」「ふーん……、その人は、まさに……通だね……。でも、私たち、へなちょこだから、飛行機でいいよね」
 木や緑が多く、水も空気もきれいで、自然がたっぷりの屋久島に、へなちょこ探検隊が行ってきました。ほのぼの楽しく心地いい、オールカラーフォトエッセイ。(カバー裏表紙から)

 古書市場から110円で入手したもので、当作はこの文庫が書き下ろし初出でしょうか。銀色夏生と編集者が、女性二人で屋久島へ行った際の旅行記です。

 銀色夏生の本を購入したのは初めてなので確認しておくと、銀色は1960年、宮崎県えびの市生まれの埼玉大学教養学部卒。1982年に作詞家として活動を開始し、大沢誉志幸の「そして僕は途方に暮れる」などの作詞をしているそうです。85年に第1詩集「黄昏国」を刊行。のち本の制作や著書に掲載する写真・イラストも自ら手がけ、詩のほかに創作物語なども執筆し、160冊を超える著書があるのだそうです。

 淡々とした旅行記ですが、自分たちの行動をなぞることが主になっているような書きぶりは、書き手の備忘のためのドキュメントとしてはいいかもしれませんが、第三者に向けた旅の読み物としてはあまり上等なものとは言えない仕上がりになっている気がします。
 つまりは、旅の目的や興味の行く先がきちんと定まらないまま旅に出てしまったことが問題なのではないでしょうか。読み手は、書き手がどのような思いなり感慨を持って旅をしているか、してきたかに、心を揺り動かされるものです。また、つけ加えるならば、編集者を伴って行くような「書くための」旅とは、そもそも「本当の」旅と言えないのではないでしょうか。

 カラー写真が多いことは内容を理解する上でとてもいいのですが、それらの写真の多くは草木の緑色ばかりで占められていて、どれも同じように見えてしまいます。そして、写真それぞれの説得力が高いかというとそうでもなく、たとえば、一湊(いっそう)集落で自転車の男の子が大木のまわりを回っているというくだりの写真だけで7枚、なんと7ページも割いていて、単なるページ数稼ぎだとしてもこれではあまりではないかと思わせるものがありました。

 でもって、旅を終えた後の著者の感想。
 「で、結局、屋久島はどうだったのかと言うと、木や緑が多く、水もきれいで、空気もきれいで、自然たっぷりの島。特別なものは感じなかったけど、気持ちいいところでした」とのことでチョン。
 これでは、お金を出して本を買った読者諸氏をナメきっていると糾弾されてもやむを得ないのではないかと思ったところです。悪しからず。

(2023.8.20 読)

2023.10.03 20231002 月
 5時45分起床。自室の窓と入り口のドアを閉めて寝始めていて、朝に目が覚めて窓を開ける快感というものがあることを認識する。昨夜は鶴岡市で大雨警報が出されるようなぱっとしない天気だったが、今日は朝日の射すいい天気だ。

 ルーチン作業を終えてからの午前中は、「マイクは死んでも離さない……」を読み、50ページ。
 民間放送の宿命である視聴率至上主義との闘い、1977年8月の鶴田とマスカラスが戦った雨上がりの田園コロシアム決戦、「新日本」における古館伊知郎の実況デビュー、ブッチャー・シーク組が大暴れした79年暮れの世界最強タッグ決定リーグ戦、倉持アナが実況中に発した数々の名フレーズなどが記されているところ。これはたまらなく懐かしく、面白い。

maikuwashindemo.jpg  kuramochi takao 202310
(「マイクは死んでも離さない……」と、実況中の倉持隆夫(左)。右は東京スポーツの山田隆。)

 昼食は、キャッシュレス使用20%還元キャンペーンを使って上山市で食べることにして、つれあいが一度試してみたいというかつ丼を食べに、1年ぶりに旭町の「さくら亭」へ。
 かつ丼1,100円。2021年2月にもここのかつ丼を食べていて、今回もそのときと同様においしく食べ、脂酔いするほどにたくさんのとんかつを食べたなという気になることができ、上山で食べるかつ丼としてはここが随一であることを再認識したところ。
 しかし、わずか2年10か月の間に830円から1,100円に値上げされており、これは3割を超える価格上昇で、コスパは著しく悪くなった。何年も値上げせずにやっている店が少なからずある中で、これはどう考えても上げ過ぎだ。これだったら、費用対効果で十分な満足感が得られ、脂酔いまでいかなくて済む「かつや」のかつ丼(梅)594円のほうがいいかな。そうなっちゃうよナ、結局。20%還元があるとき以外は行けないな。
 急激な値上げのためか、客数は過去3回と比較すれば最低で、我々の食事中はほかに一人だけだった。

sakuratei kmnym 20231002
(「さくら亭」のかつ丼)

 外出では食事のほか、上山市内の食品量販店でこれも20%還元のビールを買い、「イオンモール山形南店」内のカルディでレトルトのグリーンカレーなどを買って帰宅。

 東証株価は今日も下げた。持ち株評価額は日経平均を上回る大き目の下げとなり、押し目買いを入れていた空運2社、鉄道、電力の4銘柄の買いがあっさり約定してしまった。これほど取引が膨らめばこれまでなら数千円の取引手数料がかかったが、使っているネット証券は今日から手数料がいくら取引しても青天井で無料になった。使い勝手がよくなった反面、こうなると売り買いのし過ぎに注意しなければならない。

 夜は、早めの入浴、飲酒しながらの録画視聴、その後の寛ぎタイムと、いつもの暮らし方。
 午後以降の本は「なんもかんも北海道だべさ!!」で、これを50ページ。第2章「B級なんていわせない! 北海道の味」のところで、札幌のラーメンサラダ、帯広の中華ちらし、小樽の「なるとの若鶏」、北見の塩焼きそば、富良野のオムカレー、室蘭のカレーラーメン、帯広の豚丼、根室のエスカロップ、釧路のミートカツ、苫小牧のホッキカレー、札幌のスープカレーなどが続々と登場。「○○の」と地域名が付くところに北海道の広さが感じ取れるではないか。
 これらの多くについては、2019年初夏の北海道一周の車旅で味わってきており、懐かしいし、また食べに行きたいものだ。

escarop 20190708
(根室「ニューモンブラン」のエスカロップ 2019.7.8)

 夜が涼しくなってきたので、風呂上がり時から短パンをやめて、長いスウェットパンツを履く。
 22時過ぎには減速し始め、夜の読書がほとんどできないうちに沈没と相成る。

tanpenbest 2003

   徳間文庫  800円+税
   2003年6月15日 第1刷発行

 このシリーズを読むのはこれが8冊目。

 阿刀田高の「海の中道」は、死んだ友人の頼みで訪れたシチリア島で体験した幻想的な出来事をめぐる短篇。
 岩井志麻子の「満ち足りた廃墟」は、廃墟のようなアパートで育った少女の、薄幸な人生の端々で描写される、彼女の目を通して見える廃墟の情景が印象に残る作品。
 黒岩重吾の「闇が蠢いた日」は、半世紀昔の大阪、旧飛田遊郭界隈で暮らしていた「黒木」の、当時の懐かしい情景が眼前に見えるように表現されているノスタルジックな回顧譚。黒岩は2003年3月死去。
 常盤新平の「各駅停車」は、平成不況下、職場でお荷物扱いされ始めた壮年男性の哀切な心境が、日々乗車する鉄道と、旧知の初老男性との会話によって浮かび上がる作品。常盤は2013年死去。
 西木正明の「熊穴いぶし」は、東北北部の山で育った少年時代の記憶。都会に暮らす主人公に、狩猟を教えてくれたマタギの死が伝えられたが、その娘のことが思い出され、主人公は葬儀への出席をやめる。もう若い頃の思い出には浸らないと決めた男の気持ちが、この年齢になるとよくわかる。

 重松清の「ゲルマ」は、吃音に悩む中学生の心が、乱暴・短気・おせっかいな友人のつくった鉱石ラジオで癒されていくという、ノスタルジックな話。会話は、作者の故郷の岡山弁だろうか。
 東郷隆の「ハラビィ」は、アフガニスタン紛争が激化していた時代の、パキスタンからアフガン国境周辺での現地体験に基づいた、リアリティのある短篇。
 立松和平の「火の川法昌寺百話」は、1945年3月の東京大空襲で両親と姉を亡くした女性が、寒行団の一人となって56年ぶりに当時暮らしていた浅草を訪れる。隅田河畔での地獄絵図が回想として描かれている。立松は2010年死去。
 石田衣良の「空色の自転車」は、大酒呑みの父親を凍死させた容疑で警察にひっぱられた親友を気遣う中学生3人組が活躍する。前作に続き、これも隅田川界隈が舞台。
 赤瀬川隼の「接吻」は、20歳以上も年齢が下の女性に思いを強めていく50代の男性が主人公。初のキスが別れのキスになるが、そのような美しげなことが小説の世界でしか起こらないことは、この年齢になった自分にはよくわかりすぎ、興醒め感すらある。赤瀬川は2015年死去。

 菅浩江の「言葉のない海」は、体外受精治療で細胞質を移植されて生まれた男と女が恋に陥るという、近未来を舞台とした問題作。
 佐々木譲の「借りた明日」は、北海道出身の作家が描く1895年の富良野盆地。役人に追われている男が開拓地の民家に匿われ、もめごとに巻き込まれるというストーリー。
 高橋克彦の「声にしてごらん」は、締め切りに追われる小説家の背後に、何者かの気配が頻繁に訪れる。死期が近い入院中の母が自分の元にやってくるのかと察したのだが、実はそうではなく……。
 牧野修の「電獄仏法本線毒特急じぐり326号の殺人」は、惑星間を結ぶ国際鉄騎道公社に勤務する男が主人公。SF風の非現実で混沌とした環境設定に違和感があり、唐突に使われる未知の固有名詞になじめず、読むに耐えずスルー。読者不在の、書き手の自己満足。こういう人間は、世の中に少なからずいる。
 安東能明の「夜汽車」は、絶望的な悩みを抱える3人の中学生が示し合わせ、辛い毎日が消えてしまう悲国行きの夜行列車に乗るという、クラスメートの話を耳にしたトオル。両親の再婚で家族と離れて暮らすトオルも一緒に乗り込もうとするのだが……。

 江国香織の「前進、もしくは前進のように思われるもの」は、かつてホームステイした英国人一家の19歳になる娘を家で預かることになった女性。家庭では夫とのわだかまりが深まっている。迎えに行った空港で会った英国娘がとった意外な行動とは。
 帚木蓬生の「百日紅」は、村の実家で一人医師として暮らしていた父が火災のため突然死亡し、連絡を受けて里帰りした息子の行動と心境を描く。自分は父親を十分の一も理解していなかったのではないかと素直に嘆くシーンが印象的。
 筒井康隆の「余部さん」は、作家の「私」のもとに、原稿の最後に大きな余白があると怒ってやって来る「余部さん」という怖い婆さんが登場。目覚めた後にうろ覚えとなった意味不明の夢を文章で再現したようなつくりの話。
 角田光代の「秋のひまわり」は、田舎の小学生、花屋をしている彼の母親、その母がおそらく再婚するであろう相手の店員のマナベさんの3人が、それぞれ心に思い描く家族を演じている様子を描いたもの。ところが、本物の家族になりかけたところで……。
 吉田修一の「日曜日の新郎たち」は、恋人を交通事故で亡くした主人公と、3年前に妻を亡くした大工の父親の人間関係の妙をソフトタッチで描いたもので、好感度が高い。

(2023.8.19 読)

2023.10.02 20231001 日
 昨晩は早く寝たので、暗いうちに目が覚めたが、起きずに粘って6時起床。
 その間に見た夢は、冬の南半球を一人で旅している夢だった。小さな湖のそばにあるロッジ風のホテルで、ベジタブル中心のオセアニア風料理を食べているところ。同席者は、たまたま日本からやって来ていた撮影隊。クルーには大友花恋など3人ほどの若手女優も混じっていて、彼女たちの立ち居振る舞いを見て、子役のちょっと年上ぐらいに思っていたのに、もう大人の女性に変わりつつあるのだなぁと感じている――というものだった。
 仕事でニュージーランド、オーストラリアを駆け足で回ったのは、19年前のちょうど今頃の季節だった。あのときの記憶が影響しているのだろうか。今日から10月か。

ohtomo karen 202205
(大友花恋 2022.5)

sign of the takahe 20041021
(クライストチャーチの歴史的建造物「サイン・オブ・ザ・タカヘ」前にて 2004.10.21)

 午前中、自作ブログを保存するためのWORDファイルを3つつくり、それぞれはじめの部分の保存をちょっとだけ作業する。こうやっておけば、思いついたときにすぐに動けるのではないかと。
 次に、一昨日に怠っていた株取引の帳面付けをして、昼近くになってようやく読書に向かう態勢ができあがる。

 午前中、「漂うままに島に着き」を30ページ近く読んでようやく読了。
 「あとがき」で著者は、だらだらと書き継いできた小豆島への移住顛末であったとし、書ききれないことがたくさんあり過ぎて困惑したと記している。しかし、そう思うのだったら、移住するまでのことで全体の半分以上も費やしたり、移住後では高松のことなどを書いていたりせずに、もっと島での生活のことを書くべきではなかったか。
 また、わずか2年10か月ほどで島を離れる際のことは、「文庫版のあとがき」でさらりと述べている以外、本文ではまったく触れていない。一読者としてはこれらの点にかなり物足りなさを感じたので、あえて記しておく。
 ついでに言えば、この人の著書はもう読まないだろう。

house lunch 20231001
(家でうどんランチ)

 日曜の昼メシは、あるものでということで、冷凍のうどん。
 涼しくなってきたので、こういう温かいものがとてもおいしく感じられるようになった。汗もそう出ない。冷凍うどんのクオリティもすごく高い。

 次なる本は、午後に「なんもかんも北海道だべさ!!」(千石涼太郎著、双葉文庫、2008)を手にする。
 北海道グルメと言えば、なにもジンギスカン、ラーメンだけではないんです。おなじみの「北海道だべさ!!」シリーズ第3作は食べ物編。甘~いスイーツから、知られざるB級グルメ、左党垂涎の酒肴の珍品まで、北の大地の美味しいものを食べ尽くす! 本書を読んで食べ過ぎてしまっても、責任は負えません!?(カバー裏表紙から)
 この著者の作品を読むのは初めて。1964年北海道小樽市生まれのノンフィクション作家、エッセイストで、地方文化と県民性、北海道を主テーマとして執筆活動を行なっており、北海道愛好者のネットワーク“いんでない会”の会長も務めているとのこと。
 スイーツに関して書かれた第1章の80ページを読んで、新千歳空港が東京羽田や大坂伊丹を凌駕するスイーツの大メッカになっていることを実感する。
 食べ物編に当たるこの本がおもしろければ、“だべさシリーズ”を全部読み倒してしまおうか。

nanmokanmohokkaido.jpg  sengoku ryotaro 202310
(「なんもかんも北海道だべさ!!」と千石涼太郎)

 夜には、「マイクは死んでも離さない 「全日本プロレス」実況、黄金期の18年」を3日ぶりに読む。なかなか読み進まない本もあれば、当著のように、読んでしまうのがもったいなくて進まない本もある。これを40ページ。
 すいすい読めて、しばらく続いた便秘が解消したあとの気分のいい日々のようだ。この日はトータルで150ページと、3桁を確保することができた。

 今日はこのような形で、一歩も外に出ることなく、自宅でひっそりとした老後を生きる。(笑)
 22時に減速し、アジア大会の卓球女子個人戦の決勝で、早田ひなが負けそうになったあたりでテレビを消して就寝。