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2023.10.03 20231002 月
 5時45分起床。自室の窓と入り口のドアを閉めて寝始めていて、朝に目が覚めて窓を開ける快感というものがあることを認識する。昨夜は鶴岡市で大雨警報が出されるようなぱっとしない天気だったが、今日は朝日の射すいい天気だ。

 ルーチン作業を終えてからの午前中は、「マイクは死んでも離さない……」を読み、50ページ。
 民間放送の宿命である視聴率至上主義との闘い、1977年8月の鶴田とマスカラスが戦った雨上がりの田園コロシアム決戦、「新日本」における古館伊知郎の実況デビュー、ブッチャー・シーク組が大暴れした79年暮れの世界最強タッグ決定リーグ戦、倉持アナが実況中に発した数々の名フレーズなどが記されているところ。これはたまらなく懐かしく、面白い。

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(「マイクは死んでも離さない……」と、実況中の倉持隆夫(左)。右は東京スポーツの山田隆。)

 昼食は、キャッシュレス使用20%還元キャンペーンを使って上山市で食べることにして、つれあいが一度試してみたいというかつ丼を食べに、1年ぶりに旭町の「さくら亭」へ。
 かつ丼1,100円。2021年2月にもここのかつ丼を食べていて、今回もそのときと同様においしく食べ、脂酔いするほどにたくさんのとんかつを食べたなという気になることができ、上山で食べるかつ丼としてはここが随一であることを再認識したところ。
 しかし、わずか2年10か月の間に830円から1,100円に値上げされており、これは3割を超える価格上昇で、コスパは著しく悪くなった。何年も値上げせずにやっている店が少なからずある中で、これはどう考えても上げ過ぎだ。これだったら、費用対効果で十分な満足感が得られ、脂酔いまでいかなくて済む「かつや」のかつ丼(梅)594円のほうがいいかな。そうなっちゃうよナ、結局。20%還元があるとき以外は行けないな。
 急激な値上げのためか、客数は過去3回と比較すれば最低で、我々の食事中はほかに一人だけだった。

sakuratei kmnym 20231002
(「さくら亭」のかつ丼)

 外出では食事のほか、上山市内の食品量販店でこれも20%還元のビールを買い、「イオンモール山形南店」内のカルディでレトルトのグリーンカレーなどを買って帰宅。

 東証株価は今日も下げた。持ち株評価額は日経平均を上回る大き目の下げとなり、押し目買いを入れていた空運2社、鉄道、電力の4銘柄の買いがあっさり約定してしまった。これほど取引が膨らめばこれまでなら数千円の取引手数料がかかったが、使っているネット証券は今日から手数料がいくら取引しても青天井で無料になった。使い勝手がよくなった反面、こうなると売り買いのし過ぎに注意しなければならない。

 夜は、早めの入浴、飲酒しながらの録画視聴、その後の寛ぎタイムと、いつもの暮らし方。
 午後以降の本は「なんもかんも北海道だべさ!!」で、これを50ページ。第2章「B級なんていわせない! 北海道の味」のところで、札幌のラーメンサラダ、帯広の中華ちらし、小樽の「なるとの若鶏」、北見の塩焼きそば、富良野のオムカレー、室蘭のカレーラーメン、帯広の豚丼、根室のエスカロップ、釧路のミートカツ、苫小牧のホッキカレー、札幌のスープカレーなどが続々と登場。「○○の」と地域名が付くところに北海道の広さが感じ取れるではないか。
 これらの多くについては、2019年初夏の北海道一周の車旅で味わってきており、懐かしいし、また食べに行きたいものだ。

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(根室「ニューモンブラン」のエスカロップ 2019.7.8)

 夜が涼しくなってきたので、風呂上がり時から短パンをやめて、長いスウェットパンツを履く。
 22時過ぎには減速し始め、夜の読書がほとんどできないうちに沈没と相成る。

2023.10.02 20231001 日
 昨晩は早く寝たので、暗いうちに目が覚めたが、起きずに粘って6時起床。
 その間に見た夢は、冬の南半球を一人で旅している夢だった。小さな湖のそばにあるロッジ風のホテルで、ベジタブル中心のオセアニア風料理を食べているところ。同席者は、たまたま日本からやって来ていた撮影隊。クルーには大友花恋など3人ほどの若手女優も混じっていて、彼女たちの立ち居振る舞いを見て、子役のちょっと年上ぐらいに思っていたのに、もう大人の女性に変わりつつあるのだなぁと感じている――というものだった。
 仕事でニュージーランド、オーストラリアを駆け足で回ったのは、19年前のちょうど今頃の季節だった。あのときの記憶が影響しているのだろうか。今日から10月か。

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(大友花恋 2022.5)

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(クライストチャーチの歴史的建造物「サイン・オブ・ザ・タカヘ」前にて 2004.10.21)

 午前中、自作ブログを保存するためのWORDファイルを3つつくり、それぞれはじめの部分の保存をちょっとだけ作業する。こうやっておけば、思いついたときにすぐに動けるのではないかと。
 次に、一昨日に怠っていた株取引の帳面付けをして、昼近くになってようやく読書に向かう態勢ができあがる。

 午前中、「漂うままに島に着き」を30ページ近く読んでようやく読了。
 「あとがき」で著者は、だらだらと書き継いできた小豆島への移住顛末であったとし、書ききれないことがたくさんあり過ぎて困惑したと記している。しかし、そう思うのだったら、移住するまでのことで全体の半分以上も費やしたり、移住後では高松のことなどを書いていたりせずに、もっと島での生活のことを書くべきではなかったか。
 また、わずか2年10か月ほどで島を離れる際のことは、「文庫版のあとがき」でさらりと述べている以外、本文ではまったく触れていない。一読者としてはこれらの点にかなり物足りなさを感じたので、あえて記しておく。
 ついでに言えば、この人の著書はもう読まないだろう。

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(家でうどんランチ)

 日曜の昼メシは、あるものでということで、冷凍のうどん。
 涼しくなってきたので、こういう温かいものがとてもおいしく感じられるようになった。汗もそう出ない。冷凍うどんのクオリティもすごく高い。

 次なる本は、午後に「なんもかんも北海道だべさ!!」(千石涼太郎著、双葉文庫、2008)を手にする。
 北海道グルメと言えば、なにもジンギスカン、ラーメンだけではないんです。おなじみの「北海道だべさ!!」シリーズ第3作は食べ物編。甘~いスイーツから、知られざるB級グルメ、左党垂涎の酒肴の珍品まで、北の大地の美味しいものを食べ尽くす! 本書を読んで食べ過ぎてしまっても、責任は負えません!?(カバー裏表紙から)
 この著者の作品を読むのは初めて。1964年北海道小樽市生まれのノンフィクション作家、エッセイストで、地方文化と県民性、北海道を主テーマとして執筆活動を行なっており、北海道愛好者のネットワーク“いんでない会”の会長も務めているとのこと。
 スイーツに関して書かれた第1章の80ページを読んで、新千歳空港が東京羽田や大坂伊丹を凌駕するスイーツの大メッカになっていることを実感する。
 食べ物編に当たるこの本がおもしろければ、“だべさシリーズ”を全部読み倒してしまおうか。

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(「なんもかんも北海道だべさ!!」と千石涼太郎)

 夜には、「マイクは死んでも離さない 「全日本プロレス」実況、黄金期の18年」を3日ぶりに読む。なかなか読み進まない本もあれば、当著のように、読んでしまうのがもったいなくて進まない本もある。これを40ページ。
 すいすい読めて、しばらく続いた便秘が解消したあとの気分のいい日々のようだ。この日はトータルで150ページと、3桁を確保することができた。

 今日はこのような形で、一歩も外に出ることなく、自宅でひっそりとした老後を生きる。(笑)
 22時に減速し、アジア大会の卓球女子個人戦の決勝で、早田ひなが負けそうになったあたりでテレビを消して就寝。

2023.10.01 20230930 土
 6時20分起床。
 どんよりとした曇り空。暑くなさそうだし、午後からは小雨になるかもしれないとの予報。では、今日は除草剤散布に好適な日なのではないか。それでは朝のうちに、数日前にやった実家の庭掃除のやり残しを今日やってしまおうか。朝食はどこかの店で朝ラーメンだな。

 ということで、今回は庭掃除を手伝ってくれるというつれあいとともに、8時過ぎに出発。
 朝ラーメンは、嶋南の某店を目指すも、臨時休業。次に行った平久保の某店ではスープ売切れのため早仕舞いだって。この時間帯、ほかの店と言っても限定的なので困るんだよナ。ここなら大丈夫だろうと行ってみた「すき家」も9時からのため開いていず。はずれるときとはこんなものだ。
 で、最終兵器的な店として思い浮かんだのは「めしや亭山形北町店」。ここならオッケーだよね。4軒目にしてようやくヒット。

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(「めしや亭山形北町店」の納豆定食)

 納豆定食352円にアジフライ121円とソーセージ99円を付けて、合わせて572円。
 定食は、ごはんと味噌汁に味付け海苔と漬物が付く仕組み。ごはんは中盛りでも、朝に食べる量としては十分すぎるボリューム。味噌汁はナメコと油揚げで、バリュー感がある。
 朝食タイムだからなのか、おかずはわりと安めの価格設定のものが並んでいて、お手頃感があっていい。一皿300円近くするようなものは朝から取らないものな。これらを2品も付ければ、充実した朝食になった。

 その後の実家の掃除は、北側の草取りが予想以上に難航する。繁茂している蔓草がどこまでも長く続いていて、それを力任せに引っ張っても切れないため、その都度剪定鋏を使うことになる。
 この日のうちに冬前に行うべき一通りの作業を終えるつもりだったが、こうなると草取りと除草剤の散布までで疲れてしまい、お楽しみの枝切りバシバシ作業は次の機会に持ち越しとなる。
 でもまあ、ここまでやれれば御の字。今回はつれあいも協力してくれて2馬力でやったため、3時間ほどの作業でかなりきれいになった。建物北側の施工前、施工後の様子は画像のとおりで、満足のいくものとなった。

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(施工前)

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(施工後)

 13時前帰宅。会津ドライブの際に喜多方で買ってきた河京の袋入り(2食)の喜多方ラーメンを茹でて、早々とビールを添えて、遅めの昼食とする。たっぷり汗をかいたので、ビールがうまい。と言っても発泡酒なのだが。
 その後は、朝のうちにできなかったカキモノなどの日々作業と、あとは休息タイム。年寄りなのだから、休み休みでもしょうがない。
 横になっても眠る時間はとらず、早い風呂にしてしまう。16時には入り、たっぷり1時間以上、疲れと無駄な水分を落とす。

house lunch 20230930
(昼は、家で喜多方ラーメン)

 夜にも改めて飲む。録画は、毎日数時間も放送しているアジア大会の分が見きれなくなって、最大級の早送りスピードで飛ばしまくる。これだけ多くの種目をたて続けに見せられるとウンザリしてしまう。
 ほかには麻雀対局番組。2023~24シーズンが始まり、新しいチームやメンバーが入ってきて、高い手を振り込むわ上がるわの、やけに面白い麻雀を打っていた。

 読書は今日も、「漂うままに島に着き」の50ページどまり。この本、快適な読書ライフを進める上でブレーキ的な働きをしている。ローギアードで走る際の強いエンジンブレーキといったところか。

 夕刻からずっと、小雨ではなく水たまりができるほどの強めの雨。今日庭に撒いた除草剤はすっかり洗い流されてしまったのではないか。
 肉体労働をしたし、昼寝もしていないので、21時台には減速して22過ぎには寝入る。

2023.09.30 20230929 金
 6時起床。今日も晴れだなぁと思って外を眺め、しばらくして再度見ると、一面の朝霧が。この秋初めてかな。朝霧とはものの15分程度で湧き、その後15分ほどで消えるものだと知る。

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(朝6時半の朝霧)

 この日の昼はテイクアウト。「とんかつかつMI山形南館店」では、毎月29日を「肉の日」としていて、カツカレーを400円、ソースカツ丼を390円(いずれも外税)で提供している。それを食べてみようということで。
 ソースカツ丼弁当、8%の税込みで421円。これ、すごい。牛丼チェーン店のものよりも一回り大きい容器に入っていて、ごはんの量がやたら多く、とんかつもデカい。インスタント味噌汁と、冷蔵庫にあった福神漬を添えてみた。ソースは付属のもので足り、追加は不要だ。
 これを食べれば、たいていの人は満腹になるはず。少し前までの肉の日にはこれが300円+税で提供されていたが、値上がりしたとはいえ390円でも十分にスゴイ。
 つれあいはカツカレー。全部はとても無理と、3割方こちらにまわってくる。それも食べてしまえばもう、夕食が不要なぐらいだ。二人で食べて853円は、外食の一人分料金にも満たない額だ。

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(「とんかつかつMI山形南館店」のソースカツ丼弁当)

 食後には、きょう未明フランス・トゥールーズで行われたラグビーW杯2023のサモア戦を録画で観戦する。朝のニュースで勝利したことが報道されていたので、安心して観ることができる。
 後半、ワントライで逆転というところまで追いすがられたが、28-22で勝利。次はアルゼンチン戦だ。

 ところで、今日の株取引は大マイナスだった。持ち株はだいぶ減ってきてはいるのだが、それでも評価総額は大きく下がり、こんなに下がるまいと踏んでいた値で入れていた買いが7銘柄も約定してしまった。
 9月の取引も今日で終わり。この1か月の状況を総括すると次のとおりとなる。

 日経平均がこのひと月で2.34%下げたのに対し、自己資産額(取引に充てている全体額で、保有株式時価総額+買付余裕資金)は0.70%の増となり、引き続き最高額を更新中。
 発注単位ベースでみると、買い19に対して売り20とほぼトントン、金額ベースでは、保有額、余裕資金ともに微増となった。買付余裕資金は全体額の62.6%を占めており、資金的余裕は十分な状況だ。なお、当月分の利益確定額(買った株式を売ったときの差額)は、現役時代の手取り給料にほぼ匹敵する額で、平均すればそれがいい感じで各月続いている。
 投資額の比率が低いので、勝っても負けても相場変動の影響は少ない形。レンジ相場であることを意識して、安くなったら買い、少し上げたら売るという投資行動を続けていく姿勢は大きく変えないでいいだろう。ただ、中長期的な相場観には決して楽観ばかりしているわけではない。いつかドンと下げるときが来るぞという覚悟を忘れず、そのときの投資行動を日頃からシミュレートしておきたいと思っている。

 昨日に続いて今日も、はるき君の預かり日で、ご機嫌で過ごしていく。動きが早くなってきているので目を離すことができず、行動を追っているだけでもそれなりの気苦労がある。つれあいの言葉を借りれば、孫は来れば嬉しく、帰ってもちょっぴりウレシイとか。

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(「漂うままに島に着き」にも出てくる「金両醤油」 2020.6.12)

 本日の読書は、「漂うままに島に着き」を40ページと少ない。
 3分の2近くまで読んでようやく移住先の小豆島での生活に到達したと思ったら、次の章は移住してからすでに1年3か月目に入ったところから書き出されている。いったい著者はこの本で何を書きたかったのか、そこがピンとこないし、著者のこの独特のペースに付き合わされるのもなかなか楽ではない。文中に「金両醤油」のある交差点のGSで給油するシーンがあったが、小豆島の車旅で見てきているので、ああ、あそこのことだなとわかる。

 今夜、中秋の名月。X(旧ツイッター)を渉猟していて、首里久場川町の名店「あやぐ食堂」が閉店することを知る。まことにザムネン(残念+無念)なことだ。沖縄訪問時にはたいてい食べに赴き、何度さまざまな定食を食べたことか。あの店の血統を継ぐのは、首里鳥堀町の「ななほし食堂」になるのかな。

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(「あやぐ食堂」のミックス定食570円 2012.12.25)

 23時過ぎ、本を一行も読めずに就寝。

2023.09.29 20230928 木
 今朝までの夜は、断続的な雨。めずらしく喉の渇きで目が覚める。昨晩の入浴で77.6kgの体重を76.1kgまで絞ったが、ここまでやってしまったのがその原因かもしれない。何事もほどほどにしておかないと、水分不足のために血液濃度が高まり脳梗塞になったりしかねない。この齢でもう脳梗塞になるのはいやだ。6時起床。

 朝から始めた読書は、「マイクは死んでも離さない 「全日本プロレス」実況、黄金期の18年」(倉持隆夫著、新潮社、2010)。どうしても欲しかったのでやや奮発し、770円で古書買いしたものだ。

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(表紙写真となったのは、この写真)

 過激な表紙。
 1980年5月2日、後楽園ホールでの第8回チャンピオンカーニバル、アブドーラ・ザ・ブッチャーとザ・シークのシングルマッチが組まれ、場外乱闘となり、倉持アナはシークにやられ、額を13針縫う重傷を負っている。本の表紙はそのときに撮影されたものだ。

 以下は、その本の概要。
 1970~80年代。力道山、BI砲に次ぐ「第3次プロレス黄金時代」の真っ只中。ジャイアント馬場率いる全日本プロレスと、アントニオ猪木率いる新日本プロレスは、ライバルとして熾烈な競争を繰り広げていた。観客動員、マッチメイク、そしてそれぞれの中継番組の視聴率――。新日本プロレスの「ワールドプロレスリング」では、あの古舘伊知郎アナの「過激な実況」が話題と注目を集めていた。
 本書の主人公である「全日本プロレス中継」の担当をなんと約18年も務めた元日本テレビの倉持隆夫アナウンサーは、古舘アナとは違う独特の実況(倉持節)で、多くのファンを虜にしていた。入社当時は全く別のジャンルを志していたのに、かくも長きに渡りプロレス実況を続けたのは何故か? 一般スポーツに比べ、特異なジャンルであるプロレス実況の心得とは何か? そして、プロレスの様々な“制約”を、アナウンサーはどこまで知っているのか?
 従来のプロレス本にはなかった視点を数多く盛り込み、あの熱かった黄金時代を振り返ると共に、その第一線で喋り続けた倉持アナだけが知っている、貴重な「プロレス実況」裏面史。(Amazonの紹介文から)

 読む前からワクワクさせる惹句ではないか。あの時代が懐かしい。
 この日はこれを、じっくり構えて50ページ。急いで読むのがもったいない。

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(「アジアンCAFEフォーチュン山形」のグリーンカレー)

 グリーンカレーというものをいまだ食べたことがなく、カフェ通いが板についてきた今日この頃、それを食べてみようと、この日の昼は、気になりつつ未訪になっていた千歳の「アジアンCAFEフォーチュン山形」を初訪問。
 暖簾などがないため営業中なのかどうかよくわからず、席数も少ないらしいので心配だったが、入って見れば席数がほぼ埋まる程度の客数で賑わっていて、入店前の不安は全くの杞憂だったことがわかった。
 お目当てのグリーンカレー900円。グリーンカレーとは、香辛料やハーブをすり潰したペーストを炒めてココナッツミルクやナンプラー、具になる野菜(ナス、赤ピーマンなど)、肉、エビや魚を加えて煮込んでつくられる。パクチーや未熟の青い唐辛子などの緑色のハーブ類を用いるため緑色になるのだという。
 この店の品は、ナス、プチトマト、パプリカ、鶏肉が具材に使われ、やさしい色合いにもかかわらずピリリと辛く、ココナツミルクのマイルドさと相俟って実においしい。飯量があり、ルーがもう少し欲しいところ。
 こういうおいしさを今まで知らないでいたことが惜しまれる。また今度、別の店でも食べてみたいし、カルディからグリーンカレーのペーストを買って家でつくってもらうという手もあるぞ。

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(カルディで売っているという、メープロイ グリーンカレーペースト)

 食後にはその足で、4週間ぶりとなる母との面会のため、病院へと赴く。
 例によって、楽しくない、悲しい、わからないを繰り返す会話。少し食が細ったようなのが気がかりだが、夜は眠れているようだ。
 先の父親の十三回忌のことについて話してみるのだが、自分の夫のことはうっすらとわかっても、かわいがっていた末娘の名前はもうよくわからず、その家族に至ってはほとんど忘れたようだった。まだ当方とそのつれあいについては忘れないでくれているようだ。後半はいつものように感極まってきて、これ以上の会話が成り立たないところで面会打ち切りとなる。
 分厚い毛糸の羽織ものを届け、2か月ぶりとなる理容のお願いをし、汚れた毛糸ものと膝掛けを渡されて終了。業者に委託しているため頻繁に洗いものの受け渡しなどはしなくてよく楽チンなのだが、そうなると母の元へ行くのは月イチの面会ぐらいしか機会がなくなり、どうしても疎遠になってしまっている。

 夕刻には、久しぶりに孫がやってくる。今日と明日、保育園へのお迎えを頼まれていて、彼と会うのは9月9日の法事のとき以来となる。わずか20日にも満たない間にしっかり成長していて、ずいぶん物わかりがよくなったように思える。ご機嫌で過ごして、パパのお迎えで帰って行った。また明日も会えるのが楽しみだ。

 夜は飲みながら、アジア大会を録画で見て過ごす。
 読書はほかに、就寝前に「漂うままに島に着き」を30ページ。ようやく小豆島に引っ越したものの、拙い運転技術とソファの購入話に30ページも費やしている。

2023.09.28 20230927 水
 夜半から朝までずっと雨。目覚まし時計は使わず、外の明暗や、わずかに入ってくる音で目を覚ましている日々なので、こう暗いとまだ5時前ぐらいだろうと思っていたら、薄く開けていた窓から隣家の朝食のおいしそうな匂いがしてきた。6時15分起床。
 でもまあ、寝坊したからと言って、リタイア後の隠居生活なら何かに間に合わなくなるわけじゃなし。明るくなり、起きたくなったら起きることで事足りる今の日々は、仕事をもっていた頃には到底実現できない夢だったことであり、とてもステキなことだ。

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(image 秋の雨)

 前場、大きく下げそうな気配のある東京株式。明日が配当落ち日となるので、今日ある程度下げる配当付き銘柄は買っておこうと、多めの買いを入れておく。その結果は、電力2銘柄のみ約定。後場は一定程度盛り返して、マイナスは限定的となった。

 午前中からの読書は、「漂うままに島に着き」を夜まで。
 著者の内澤旬子はある程度のナルシストであることが、読んでいてわかる。著者は、周囲の人々から「地方で暮らせるわけがない」と言われ、その理由が「美人だから」とされることに褒め殺しだとげんなりしてみせ、その上で「仮に一応世間的に美人であるとしよう」と自己分析したりしている。もちろん、もうすぐ五十の女に誰が好んで近づいてくるのかと書いて謙遜してはいるものの、そのあとすぐに「若くてぴちぴちしてた頃なら話は別だ」とも記しているのだった。
 個人的感想を言わせてもらえば、自信たっぷりなのを妙にノーとばかり言って陰でほくそ笑んでいるあざとそうな女性よりは、自己の魅力を長所として捉え快活に生きている芦田愛菜のような女性のほうがずっと好きだ。男性だからではなく、人間としてそう思う。
 ちなみに、日立のCM「そこで日立!」シリーズに起用されている芦田愛菜がかわいい。
 この日70ページ読んで半分以上のところまできたが、まだ引越しすら終えていない。こうなるとこの本、移住先での暮らしのエッセイというよりも、移住ノウハウ本だな。

ashida mana 20230927
(日立CMの芦田愛菜)

 あまりカネをかけずにさらりと牛丼でも食べたい。松屋は今期間限定でキムチ牛めしをやっているのではなかったか。よし、今日のランチはそれだな。ということで、8か月ぶりとなる「松屋(とんかつ松のや)山形深町店」へ。
 キムチ牛めし500円に、定価140円の生野菜を無料クーポンで添えて。刻み海苔がたっぷり。ふつうの牛丼の100円増しでトッピングされるキムチも予想以上に多い。飯量は腹八分目で、胃に負担感が生じないところも今の自分には合っている。松屋は吉野家やすき家とちがってきちんと味噌汁が付いているところが立派だ。卓上の調味料などを使っておいしく食べた。

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(「松屋山形深町店」のキムチ牛めし)

 夕刻に入浴を済ませ、今夜も飲酒をしながら録画番組の消化をする。麻雀対局番組と、今夕も長時間放送しているアジア大会をディレイで。
 やるべきことはいろいろとあるのだが、眠くなってきたのでまあいいやと、21時半にパソコンとテレビを切り、寝る態勢へと移行する。昼寝もしているのに、この時間になればもう眠い。
 夜になってから思い出したが、今日は次男の満30歳の誕生日だった。

2023.09.27 20230926 火
 ベッドの暖かさが心地よく、6時過ぎに起床。
 今日は昨日ほど寒くはなく、薄着していて暑くも寒くもないちょうどいい日だ。朝方の北北東は青空。雲の形はすっかり秋のものになっている。
 朝のうちにせっせとカキモノをして、本の読後インプレを4本書く。

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(午前8時40分の秋空)

 昼のお出かけは、昼メシと食料品の買い物をするべく、キャッシュレス決済20%引き実施中の上山へ。
 パフェなどを主力にしているカフェというところには、スイーツでは腹が膨れない、カフェ飯は量が少なくて高い、女性客ばかりが多く近寄り難い――などの理由で、深い敬意を込めて入るのを遠慮していた。しかしこのところ、ランチはつれあいと出向く機会が増えた、山形市・上山市でキャッシュレス決済割引キャンペーンが行われているので価格が高めでも許せる、年齢とともに少量でも満足できるようになってきた、他人の目が気にならない図々しさがきちんと身に着いた――などのために近時わりと出向くようになり、カフェ飯もいいところがあるのだなと目覚め始めている。

 今回は、上山の阿弥陀地というところ、高橋フルーツランド内にある「HATAKE STYLE上山本店」を初訪問。気まぐれランチ990円、20%キャッシュバックで実質792円。
 この日は鶏もも肉のトマト煮込みがメイン。大きな鶏肉と茄子がたっぷりのトマトソースにくるまれ、メインらしい量があってとても美味。ほかに、茄子の和風味の煮物、ポテサラ、ツナともやしの和え物、フレッシュサラダが付き、炭水化物は少量の五穀米で、オニオンスープも添えられていた。
 見た目がきれいで、充実の内容でありながら料金をしっかり3桁に抑えようとする経営姿勢も好ましく、満足できる内容だった。
 つれあいはHATAKEピザ、935×0.8円。サラダ仕立てのヘルシーなオリジナルピザ。わりと大きめて、ピザソースとチーズが効いたもの。蜂蜜の甘さがうっすらと感じられたのは気のせいだったろうか。

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(「HATAKE STYLE上山本店」の気まぐれランチ)

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(同 HATAKEピザ)

 昼食後に「ファーマーズ・マーケットトマト上山店」でぶどうやジャガイモなどの買い物。その後は次男に新米を送るというつれあいを「ヤマザワ白山店」に送り届けて帰宅。次男は間もなく婚姻届けを出すらしい。結婚祝金を準備しなければ。結婚式は来春を考えているとのことだ。

 このところ減退気味の読書に活を入れるべく、午後は本に向かう。旅の記録作成関連はあとまわしだ。
 まずは、「出禁上等!」を60ページ余り読んで読了し、2023年の100冊読了を達成する。
 ゲッツ板谷のものの例え方が痛快だ。例えば、「スイーツフォレストに突撃」の項では、次のような表現で体験内容を切り取っている。
 「……客のほとんどは20代半ば~30代後半ぐらいの女なのだが、福引きの5等みたいな奴らばっかで、可愛いのは1%ぐらい。おい、ダメ女ホイホイかよ、ココ……。
 で、とりあえず真横から生意気にもオレのことをグイグイ押してる、石地蔵に無理矢理ファンデーションを塗りつけたような顔の女。ソイツの額に5年ぐらい跡が消えないデコピンの一発でも食らわしてスグにでも退館したかったが、何か買って食わなきゃ取材が成立しないってことで……」
 ――といった具合。面白いよナ。こういう表現形態で、自分の感じたことに嘘をつかず、自らの言葉で思ったことをスカッと言ってくれることに、爽快感すら感じる。
 とても面白く読んだが、続編の「超出禁上等!」を読むのはしばらく間を置いてからでもいいだろう。だが、宮田珠己の解説を読むと、むしろ「板谷バカ三代」のほうがおもしろそうなので、さっそくそれを古書110円で買う。

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(「漂うままに島に着き」と内澤旬子)

 次は、数日前に読み始めた「漂うままに島に着き」(内澤旬子著、朝日文庫、2019)。
 乳がん治療の果て離婚をし、一人暮らしを始めた著者。しかし、東京の狭いマンション暮らしが我慢できなくなり、地方移住を検討し始める。実際に決断するまでの心境の変化や、家探し、香川県の小豆島に引っ越しを終えてからの折々の出来事をつづった地方移住顛末記。(カバー裏表紙から)

 著者が、宮田珠己、高野秀行と「エンタメノンフ文芸部」を結成しているということから入手してみた本。
 その著者は、異文化、建築、書籍、屠畜などをテーマに、日本各地・世界各国を旅し、画力を生かしたイラスト・ルポルタージュを書き、2014年には香川県の小豆島に移住し、狩猟・採集生活をしている人物であるとのこと。
 しかし「あとがき」を読むと、わずか2年後には島を出てひとまず区切りをつけたと書いている。当人にとってはいろいろと事情があったらしいが、正直言えば、なんだ、移住と言いながら2年かよという鼻白む思いが先に立つ。
 この日はこれを20ページ。横なって読めばせいぜいこの程度が限界だということは重々わかっているのに、つい横になる悪い癖。
 ということで、意欲を持って臨んだ読書だったが、3桁のページ数にすら到達できずに終わってしまったのだった。

 21時台に早々と消灯し、ほどなく眠りへ。