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2022.09.22 20220921 水
 窓を閉め切った静かな部屋で眠っていたため、つい寝坊をして6時20分起床。冷えた夜で、どうにかタオルケット1枚でも耐えられはしたが、身体を丸めていたためか首や肩のあたりに軽い凝りを感じている。

kariganesamusa 202209
(まもなくこんな季節がやってくる)

 病院通いのない平日なので、2か月と2週間ぶりに散髪へ。いつものモーニングサービス1,000円コースで、今回は開店の9時直後に入店したので待ち時間もほとんどなく、調髪時間と往復のドライブを入れても1時間程度で済んでしまった。洗髪が付かないため、帰宅後すぐにシャワーを浴びるのはいつものことだ。

 郵便局に行く用事があるつれあいとともに、クルマを使わず歩いて外出。近隣を散歩することなどついぞなかったことだ。2~3千歩程度のことだが、歩かないよりはいいかもしれない。
 途中で早めの昼食をとることにして、元木の「まると」を1年8か月ぶりに訪問。ここで食べるなら肉そばがベストだが、今回は変化球でいくことにして、つけ麦きり(生卵入り、温)の大盛り、800+120円にしてみた。
 麦切の盛りがよいのを見て全部いけるか不安になったが、竹すのこを用いて適度な上げ底がしてあったので、安堵。太くてコシのある自慢の自家製田舎そばとは違い、変哲のない平打ちの麦切だが、つるつるとした喉越しがよく、おいしい。
 つけだれは、かえしの塩辛さが抑えられ、ピリッとした辣油風の辛味がある。メニューにあった生卵はウズラ。ほかに、肉そばに用いる親鶏肉、ワカメ、揚げ玉、メンマ、ナルトなどなど。
 ということで、満足して店をあとにした。初めて「べにpay(山形市地域活性化プレミアム付商品券)」で支払ってみたが、これはカンタン便利。25%の金額のプレミアムが付いてなおかつ便利とはスバラシイ。

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(「まると」のつけ麦きり)

 ドイツの姉から、転院は済んだのか?状態はどうか?とのメール。コロナのため再度転院が延期になったことは伝えていなかったので、気を揉んでいるのだろう。転院して落ち着いたらメールしようと思っていたが、後手になってしまった。現況を整理して返信する。

 飲み終えてから始めた読書は、「ふるさとの生活」を40ページ。
 「著者は若き日の小学教師の経験を通し、ふるさとに関する知識や理解を深めることが子どもの人間形成にとっていかに大切であるかを生涯にわたって主張した。本書は日本人の生活の歴史を子どもたちに伝えるため、戦中戦後の約10年間、日本各地を歩きながら村の成り立ちや暮らし、古い習俗や子どもを中心とした年中行事等を丹念に掘りおこして、これを詳細にまとめた貴重な記録である。民俗調査のありかたを教示して話題を呼んだ好著。」
 宮本常一の著作の中には、子供たちや若者の読者を念頭において筆を執ったものが多くあり、その著作の一つである当著のほかに、「日本の村:中学生全集」(筑摩書房、1953)や「海をひらいた人びと:小学生全集」(筑摩書房、1955)があるという。

miyamoto tsuneichi 202209  miyamoto tsuneichi2 202209
(宮本常一のスナップ2つ)

 今夜は寒い。毛布を出してきて、部屋着の上着を少し厚手のものに替えて眠る。この数日の急激な気温低下はあまりにも極端だ。こう寒い日が続くようであれば、まもなく布団を使い、靴下を履き、首にタオルを巻いて寝なければならない日も遠くはないと思わせられる。
 22時半頃、就寝。

2022.09.23 20220922 木
 窓のほかに部屋のドアも閉め、毛布を使って眠った朝。今朝も寒く、下手をすると霜でも降りているのではないかと外を覗くが、さすがにそんなことはない。今朝の最低気温は9.9℃で、30℃を超えていた2日前の深夜からこんなに極端に下がっている。
 朝のうちは、寒さに震えながら、株式市況のウォッチやカキモノ作業など。

 昼食は、6か月ぶりに鳥居ケ丘の「お食事処北海」へ。
 この日のテーマは、未食になっていた「北海のカレーライス」750円を試してみること。カツカレー(サラダ付き、現在価格950円)は実食済みで、あれはすごかったという記憶が戻ってくるが、あのドでかいカツや野菜を取り払っても価格差が200円しかないということは、添え物のように思えたカレールーの量はどうなるのか? 店名を冠するメニューに恥じないものになっているのか? という点を、このたび明らかにしたいと思ったのだった。
 結果は、ルーの量がぐっと増えて、メニュー名に恥じないものになっていたので、ひと安心。スパイシーでしっかりした辛さがありながら、中華料理店のカレーらしくラーメンスープの旨味もほのかに感じられ、オリジナリティがありなかなか美味。ほかに、キュウリの浅漬け、茄子の煮びたし、ナシ2切れ。

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(「お食事処北海」の北海のカレーライス)

 午後は、2万円分のポイントが付与されるというマイナンバーカード第2弾の申請手続きをする。すでに入手しているマイナンバーカードに健康保険証や公金受取口座を紐づけすると付与されるもので、もらわぬ手はない。
 ただ、つくるメリットがほとんどないカードを、国費を使って普及させようとしている政府の姿勢は、まったく気に入らない。俺の言うことをきいた者にだけは金を分けてやるというクソ面白くない姿勢が丸見えだ。国は、カードを持つメリットをこそ、考えるべきだというのに。
 加えて、申請手続きのうす面倒臭さには辟易してしまう。何度カードをかざしてもうまく読み取ってくれないアプリには、もういいから途中でやめようと150回ぐらい思ったものだ。
 結局、1時間半ほどかけて何とか手続きを終える。世の中の多くの人が日本の津々浦々で、2万円を手にするためにこのデキの悪いアプリに四苦八苦していると思うと、なんだか悔しさや悲しささえ感じてしまう。国は、制度運用、制度設計にあたって、もっと国民のことを考えながら、多少なりともまともなことをやってほしいと強く言いたい。やさしさなんて、つゆほどもない。テクニカルなことや小理屈は得意でも、目線は庶民のものから極めて大きく乖離している。

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(マイナポイント第2弾)

 マイナポイント申請でぐったりしてしまい、その後は冴えない。熱い風呂で体をほぐし、その間に予約していた大相撲中継を、風呂からあがってから観る。横綱は途中休場、3大関も正代は2勝9敗、御嶽海は4勝8敗の体たらくで、もう一人の貴景勝もすでに4敗していて優勝争いから脱落している。優勝争いをしている3敗までの5力士はすべて平幕だ。

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(大関貴景勝は2敗の北勝富士を下すが、その変わり身はないだろ大関!という一番だった)

 前夜放送されたものの録画「山形・新潟・福島 ラーメン三国志 熱闘編」を観ながら飲んでしばらくしたところで眠くなり、22時前には睡眠準備に入る。ベッド内での読書も進まず、ほどなく眠りへ。
 読書は、「修羅と豊饒 沖縄文学の深層を照らす」を30ページのみ。

2022.09.24 20220923 金
 今日は秋分の日。静かな朝となり、ベッド内の温もりが心地よく感じられて、6時20分起床。
 お彼岸なので、ヒガンバナの画像を拾ってみた。ついでにヒガンバナ、別名曼珠沙華(マンジュシャゲ)について調べてみると、秋の彼岸の頃に花茎の先に強く反り返った鮮やかな赤い花を咲かせるもの。秋の彼岸頃、突然に開花することに由来するが、別説として、有毒植物であるため、これを食べた後は「彼岸(死)」しかないという説もあるのだとか。

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(ヒガンバナ)

 朝の時間には、これはやっておかなければと寝ているうちに思いついたあることについて下調べをし、今朝放送の「ちむどんどん」をディレイで観る。この番組、場面がコロコロと変わり過ぎて不評のようだが、当方にとっては安易なシーンに感動することしきりで、沖縄が絡むとどうしてこうも感情移入してしまうのかと我ながら驚くぐらいだ。いよいよ来週が最終週。大工哲弘の上原照賢も再登場するようで、どういう形で終わるのか楽しみだ。

 そうこうしているうちに長男から、孫の一時預かりを頼むという依頼の電話。長男は、我々のことを考えてこういう機会をつくってくれているのだろう。わが息子ながらよくできたもので、つれあいはうれしさを隠し切れないでいる。
 孫は元気で、また一段と人間っぽくというか、様々な知識・記憶・作法等を身につけてきていて、言われたことはほとんど理解しているし、その一方で自己主張もしっかりとやり始めている。
 長男夫婦は2時間余りショッピングセンターでの買い物を楽しみ、その後には家で、買ってきてくれた寿司などの総菜で、5人で会食をする。
 10時過ぎから13時過ぎまで、たっぷりと孫と遊ばせてもらったが、動きが早くかつ広範になってきているので、付き合うこちらもそれなりに消耗するようになっている。したがって、本を読むべき午後が昼寝の時間になってしまった。

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(奄美のウタシャ・中孝介)

 株式市場も休みだし、今日は「読む」と「書く」について、少し気合を入れて進めたいと思っていたが、臨時的なこともあって進まなかった。読むほうは、この2日、40ページ、30ページと低迷・停滞しているし、書くほうに至っては、旅の記録と読後インプレがストップしている状態で、これではイカン!というわけなのだが。
 「書く」は日記のみ、「読む」は「修羅と豊饒 沖縄文学の深層を照らす」を30ページと「ふるさとの生活」を50ページ。3桁いかないこのページ数は、一日分としては最低限確保すべきボリューム程度でしかない。

 22時半前にはすでに眠りに落ちている。

2022.09.25 20220924 土
 明け方からけっこうな雨。台風15号の余波らしく、静岡県中部では線状降水帯が発生し、猛烈な雨が降り続いているようだ。前夜は入浴して汗をかいているため夜中に小用に向かうことなく、6時前に起床する。

 ブログの記事書き(購入本)1本と一週間分のテレビ録画セットを終えて、9時過ぎから始まった大谷先発試合の中継を観ながらほかのいくつかの作業を行う。
 大谷は、この日も雨の中5回0/3を投げて14勝目。神様ベーブ・ルースのシーズン「13勝11本塁打」を投打の両方で超えた。

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(大谷14勝目 2022.9.23)

 母の施設に洗濯物と果物を届け、27日の転院と29日の施設退去について話をし、その後は昼食へ。唐揚げ定食をがっつりいきたくなり、それだったらここなんかいいんじゃないかと、寒河江市の「大盛り食堂わいわい亭」をセレクトして3年6か月ぶりに訪問。
 鶏竜田揚げ定食(鶏竜田5ケ)980円を、ライス普通にして。お品書きによれば、定食用ライスはミニ250g、普通400g、大盛りは2杯分の800gとあり、炊いた米1合は約350gであると注釈が付いている。したがって普通ライスは1合強。迎え撃つに十分すぎる量で、大盛りでは戦意喪失すること間違なしだ。鶏竜田揚げ定食は、少なめの4個、標準の5個、得盛りの6個、デカ盛りの8個がラインナップされていた。
 途中から同行者との会話が途切れてしまうほどに量が多いが、竜田揚げの味は肉質、揚げ方ともにトップレベルだと思う。

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(「大盛り食堂わいわい亭」の鶏竜田揚げ定食)

 寒河江までの往復で、いつもよりも戻った時刻が遅かったこともあり、午後の成果はあまりなし。途中で引き取ってきた古書など13冊の表紙スキャンをし、それらを使って記事を1本アップロードしたぐらいか。
 夜も、長湯をし、録画を観たりしているうちに多くの時間が過ぎていく。
 かようにして、あまりぱっとしない日が終わっていく。

 書き残しておきたい思いもいろいろとあるが、単にそれらを書けばいいというものではなく、たまには思いを寝床に持ち込んで脳内で咀嚼してみるのも悪くないだろう。また明日、という日もあるわけだし。

 就寝23時。本は「ふるさとの生活」を50ページ。

2022.09.26 20220925 日
 3連休の最終日。そうであっても、自分にとってはいつもどおりの朝だ。
 朝のデスク作業を終えたあとは、今日こそはきちんと読もうと、正しい姿勢を保ったままで3日ぶりに「修羅と豊饒 沖縄文学の深層を照らす」に戻り、70ページ余り読んで読了する。

 昨日の雨から天気も回復したので、10時半頃に出かけ、途中ガソリンを入れて蔵王温泉へ。少し歩いたあと、お目当ての中華そば屋「おくむら」で昼食だ。ここならば味噌ラーメンがベストチョイスだが、今回は未食の中華そばの大盛り600+100円にしてみた。
 いやはや、うまい! ほのかな甘みを感じるいいかえしのスープ。チャーシューごわごわにネギどっさり。この界隈では中細の位置づけとなる黄色い中華麺もいい茹で具合だ。温泉街で食べるラーメンとしては極めて上質で、これならば市内の中心部で営業しても繁盛店になること請け合いだ。
 味噌ラーメンを食べ終えた隣席の知らないおっちゃんから、「(味噌と中華と)どっちにすっか迷ったべ。おれもいっつも迷うのよ」とフレンドリーに話しかけられる。(笑) 家族経営なのでスピーディーとはいかないが、うまい・安い・多い・楽しいがそろっている名店。スキーシーズンでなければ、狭い温泉街に入る手前にいくつかの駐車場があるので、これならもっと頻繁に訪問してもいい店かもしれない。

okumura 20220925
(「おくむら(奥村そばや)」の中華そば)

 おそらく十数年ぶりぐらいに蔵王の温泉街を歩く。いくつかの共同浴場が整備され、至るところから湯けむりが上がっていて、温泉街としての風情はなかなかいい。しかしその一方で、営業をやめてしまった旅館の建物が数多く放置されていて、うたた荒涼の雰囲気もある。この町並みはどこかで見たものとよく似ていると感じて思い当たったのは、北海道で見た過疎の炭鉱都市なのだった。温泉街は今、どこも大変なのだろうな。
 上の台ゲレンデの様子は、自然の風景としては大きく変わっていないが、そこに張り付いているロッジやヒュッテの面影は様変わりしている。かつて竜山ゲレンデにあったスキージャンプ台は取り払われていた。その右の山の中に新しいジャンプ台が設えてあるらしいが、ゲレンデ下からは見えなかった。
 1か月ぶりに缶チューハイの大量買いをして、13時過ぎに帰宅。

zao kamiyu 20220925
(蔵王温泉上湯共同浴場)

 大相撲秋場所は今日が千秋楽。平幕の玉鷲が星一つ差で追う高安を直接対決で下し優勝。自身2019年初場所以来2度目で、37歳10カ月での優勝は年6場所制となった1958年以降では最年長優勝だという。
 2022年はここまで、初・御嶽海、春・若隆景、夏・照ノ富士、名・逸ノ城、そして秋の玉鷲と、場所ごとに優勝力士が変わっている。これは、一人横綱照ノ富士の膝の具合、大関陣3人のふがいなさ、突出した若手成長力士の不在などのほかに、ベテラン勢の健闘という要素が作用していると思う。
 また、三役そろい踏みでは、若隆景・若元春の兄弟二人が同時に四股を踏む場面があった。ご両親にとってその雄姿はどんなに誇らしいことか。

wakataka wakamoto 20220925
(兄弟で三役そろい踏み)

 夜の飲酒は、つれがつくってくれたサラダで飲む。初めて使ったときは奇妙な味だと思ったコブサラダ・ドレッシングだが、これ、味がいいんじゃないか。最近食べたケバブサンドにも、これと似た味のソースがかけられていたことを思い出した。
 飲んだ後には、近くの食肉量販店から買ってきた牛丼弁当(360円+税)を、つれと二人で分けて食べる。チェーン店の牛丼よりも肉質がいい上にその具が多く、これはお買い得だと思う。

house supper 20220925
(夜のアテはサラダ)

 寝るまでの間には、「ふるさとの生活」を30ページ。これでかろうじて3桁を確保することができた。
 23時過ぎに消灯。

2022.09.27 20220926 月
 5時45分起床。先週は平日の数が3日しかなかったので、労働者諸君のなかにはこの月曜日を苦痛と感じている人が多くいるかもしれない。だが、労働義務の面では毎日が土日のような当方にとっては、現役世代を慮ってひっそりと活動するようにしている土日よりも、平日のほうがわが意を得たりというような気分があって、月曜日がやってくることがそこはかとなく嬉しかったりする。この感覚は、現役時代とはまったく逆だ。これって、ある意味ザマミロ的ではないか。誰や何に対してザマミロなのか、よくわからないのだが。(笑)

 4日ぶりの営業となった東京株式市場は大きく下げている。この機に乗じて盛大に安値で買いを入れ、このうち5銘柄7ユニットが約定した。間もなくとなる9月末の中間配当の付く銘柄が買えているのでなんだかダブルで得をしたような気がしているのだが、それはいわゆる捕らぬ狸の皮算用そのものなのかもしれない。

ringerhut TUY 20220926
(「リンガーハット山形TUY通り店」の長崎皿うどん)

 本日の昼食は、1年6か月ぶりに南栄町の「リンガーハット山形TUY通り店」へ。
 長崎皿うどんを麺2倍にして、無料券を使ってぎょうざ3個、720+100+0円。
 麺2倍のルックスは、揚げ麺に隙間が多いことはわかっていても壮観でタワー的。これを少し箸で押しつぶし、皿うどん用のソースを多めにまわしかけてワシワシと食べれば、コレハウマイ! 餡の量もかなりあり、これ1杯で日ごろの野菜不足など一気に解消できそうだ。170円増しの「野菜たっぷり皿うどん」にしなくても、十分に満足することができた。

 この日の読書は、まず午前中に「ふるさとの生活」を30ページ余り読んで読了。
 続いて午後には、「街道をゆく24 近江・奈良散歩」(司馬遼太郎著、朝日文庫、1988)を読み始める。街道をゆくシリーズを読むのは少し間が空いた形で、この本を含めて買い揃えてある残り4冊を読めば、シリーズ全43冊コンプリートとなる。これを30ページ。

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(外村繁 1935)

 その「近江散歩」に出てきた滋賀県南五個荘村金堂出身の外村繁について興味が湧いたので、青空文庫から外村の作品「澪標」と「落日の光景」をWORDに落とす。長編三部作として著名な「草筏」「筏」「花筏」は現在校正中でまだできあがっていないため、いずれゲットすることにする。
 五個荘金堂にあった「五個荘近江商人屋敷 外村繁邸」は車旅で立ち寄った場所であり、外村の2人目の妻の金子ていは、山形市蔵王上野生まれの児童文学者だったりする。
 司馬の著書を措いて、先にその「澪標」を60ページ読む。

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(五個荘近江商人屋敷外村繁邸(外村繁文学館) 2019.9.13)

 23時過ぎに就寝。

2022.09.28 20220927 火
 5時45分起床。どんよりとした朝で、家の傍の電柱に付いている防犯灯は6時20分まで消えなかった。
 アベ元総理大臣の国葬儀が行われる日。国葬儀については、国はせめて国会で決議をするなりしてコンセンサスを図った上で実行に移すのが常道であるはずなのに、賛否両論がある中で強行し、これに国費が概算で16億円以上を注ぎ込まれるという。後に精算すればおそらく、この額は何だったのかと思うほどにもっと大きな数字が出てくるはずで、国家は常に国民を欺き裏切るものだとの思いを強くすることになるだろう。まったくこの国は、政治がよく機能していず、国家権力の横暴が平気でまかり通る、低民主主義のいやな国だ。

abe kokusou 20220927
(故安倍晋三国葬儀)

 今日は母の転院日だ。7時半過ぎに家を出て、8時前に施設に迎えに行き、まだ秋だというのに冬物の分厚いコートにネッカチーフ、車椅子の足元には膝掛という、見ているだけで汗が滲んできそうな服装の母を連れて出発。母は車内で何かしゃべっているが、半分以上は理解不能なつぶやきなので、返答や相槌ができず、聞く側としても辛い。
 転院先となる「CS病院」ではすぐに入院できず、PCR検査の結果が出るまでの約1時間半を外の自家用車内で待たされる。母は風に当たると猛烈に寒がるので、車内が暑くなる駐車中であっても窓を開けることができない。また、待つ間にトイレを我慢できなくなって悲鳴を上げ始めた母を、病院側に説明して中のトイレに連れて行き、狭い場所でなんとか用を足させる。その後しばらくしてからようやっと、診察室で主治医と話ができる段階へと進むのだった。
 たいそうな時間をつぎ込んだわりには中身のないわかりきった結果しか得られず、病院を退去することができたのは12時を回ってからだった。今日は転院、明後日は老人ホーム退去のための室内荷物搬出、3日後には「S病院」の泌尿器科診察の付き添いと続く予定になっており、母病院関連3連戦はまだまだ始まったばかりだ。

 ぐったりとしてしまった我々夫婦はやっと解放されて、食事へ。店が一番混雑する昼過ぎの時間だったため、1軒目は駐車場が満杯で入れず、2軒目として選んだ「手作り麺めん僮楽」にて。今年5月、浜崎から落合町に移転してからは初めての入店となる。
 ここはつけ麺がおいしいのだが、今回は特製醤油らーめん900円を。大盛り無料なのでそのように。しっかりとした魚介風味に全粒粉の麺の仕立て。ややオイリーでこっくりとしたスープのコクがおいしい。大盛り麺の食べ応えはバッチリで、大盛りにすることで900円の価格に納得がいく。

mendouraku 20220927
(「手作り麺めん僮楽」の特製醤油らーめん)

 13時半頃に帰宅してからは、何もやる気が起きず、しばらく自室で休む。母のことに関しては何をどうしたところで理想的な解決策などはなく、やれる範囲で善処したとしても、後悔や自己不信などの後味の悪い負の結末だけが残る。それをいちいち気にしていても何も始まらないことはわかっているつもりなのだが、どうにもやりきれない気分はそう簡単に振り払えるものではない。このにっちもさっちもいかないような不安定な心境から解放されるのはいったいいつのことになるのだろうか。
 夕刻には1時間余り、熟睡してしまった。

 夜には、朝に見られなかった今日の「ちむどんどん」を録画で観る。
 主人公の母・比嘉優子(仲間由紀恵)が、沖縄戦で死亡した姉を看取ったという大里五郎(草刈正雄)から最期の様子を聞き、三女・歌子(上白石萌歌)の唄三線で「浜千鳥(ちじゅやー)」をしみじみと舞う。なかなかぐっとくるいいシーンだった。この番組も今週末で終わりになるが、番組随一と言ってもいい場面だったのではないか。しばらく遠ざかってしまった琉球舞踊公演を鑑賞しに行きたくなった。

nakama yukie 20220927
(優子(仲間由紀恵)が「浜千鳥」を舞う)

 飲んでしまったらまたもやぐったりときてしまい、入院関係の各種書類作成や姉への報告のメールなど今夜やるべきことはすべて明日にまわして、ぼんやりと「キリンチャレンジカップ2022」のエクアドル戦を観る。結果は引き分け。
 このぐったりは母に関することが影響していることは間違いなく、心に去来する悩みはかなり重たい。今日は妙に疲れた。

 心の豊かさに通じる生産的行動は、「街道をゆく24 近江・奈良散歩」を20ページ読めた程度にとどまる。
 昼寝をしているにもかかわらず、今夜も23時過ぎには就寝。