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 角館市街の中心部のほうに戻ってきて、いくつかのポイントをチェックします。
 「伊保商店(通称イオヤ)」。
 1924年に建造された、当時としては珍しい3階建ての洋風建築物です。周囲は寺が多いため、町の中でも目を引いた建物だったようです。雑貨屋で品数も多く、この店で買えない物はないと言われた時代があったとのこと。時の移り変わりを感じます。

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(伊保商店)

 「安藤醸造本店」。
 1853年創業の味噌醤油の醸造元。ドライブの計画段階から、お土産はここの「しろだし」と決めていました。
 煉瓦造りの建物が歴史を感じさせ、貫禄十分です。1882年に火災で土蔵の一部を残して全焼しましたが、その後母屋と蔵座敷が再建。煉瓦造り蔵は火災に強く、土間に続く部屋は道路側から店内奥に向かって「ミセ(店)」「オエ(中の間)」「台所(居間)」があります。

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(安藤醸造本店)

 さて、稲庭うどんのだしはこれひとつでOKだという「しろだし」を買いましょう。
 だしの味見ができるようになっていて、試してみるとやはりコレ、他とは違うスグレモノです。360mlの小瓶では足りないだろうと考え、少し重いけれども1l入りをゲット。ついでにいぶりがっこも購入し、カンペキです。

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(店内ではだしの味見ができる)

 安藤醸造本店から戻る途中、「REGAL RITZ(レガールリッツ)」というモンブランスイーツ専門店を発見。モンブランソフトというのを売っていたので、休憩がてら賞味しました。暑い日だったのでとてもおいしく感じられます。ここ、どうやら「あきたプリン亭」の姉妹店らしいです。

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(REGAL RITS)

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(モンブランソフト)

 「田町武家屋敷通り」付近まで来て、「あきた角館西宮家」。
 角館には2つの武家屋敷通りがあり、「内町」と呼ばれる観光スポットとは別のこちらの「田町」の武家屋敷は、秋田佐竹氏直臣の今宮家家臣が居住していたところです。西宮家はこの家臣団の中でも重きをなした家柄で、さらに明治後期から大正時代にかけては地主として最も繁栄したそうです。その時代に建てられた5棟の蔵と母屋が復元され、レストラン、ギャラリー、古布や陶磁器、和紙等の販売、抹茶やしるこの飲食物などが提供されています。間口はそれほどではありませんが、奥行きがあり、かなりの広さがあります。

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(あきた角館西宮家)

 十分に見て、角館を満喫。時間も16時近くになったので、ぼちぼち帰りましょう。
 帰りは、仙北郡美郷町の「道の駅美郷」で産直品を見たりしてから、横手やきそばを食べるべく、JR横手駅近くの「食い道楽本店」に寄ります。
 横手やきそばは、片面焼きの目玉焼きがトッピングされているのが特徴。味は比較的甘口で、各店独自の出汁入りのウスターソースで味付けされるため、若干水分が多め。キャベツや豚のひき肉などが具として入り、店によってはホルモンが入るところもあるとのこと。麺は縮れた蒸し麺ではなく茹でたストレートの角麺を使い、柔らかくしんなりとした出来上がりになります。付け合せとして、紅しょうがではなく福神漬が付きます。

 「食い道楽本店」は、過去8回横手やきそばの四天王の座を獲得している店。濃厚な牛バラとさっぱりとしたサラダの組み合わせの「牛バラやきそば」920円を注文。麺が独特ですね~。味も見栄えも超一流の横手やきそばでした。
 つれあいの食べたスタンダードな「横手やきそば」は580円。この価格差ならスタンダードのほうがお得でしょう。秋田はスタンダードを選ぶべき店が多いのかな。
 また食べる機会があれば、こんどは「元祖神谷焼きそば屋」か「藤春食堂」あたりを目指してみようか。

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(道の駅美郷)

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(食い道楽本店)

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(牛バラやきそば)

 山形県入りし、途中日帰り温泉でひと風呂浴びてから帰宅することにして、舟形町の「若あゆ温泉あゆっこ村」に立ち寄ったのは19時過ぎです。
 わずか400円で得られる極上の至福感。暗くなって景色が見えない露天風呂に浸かり、あとは自宅直行となるので、風呂上がりにはTシャツと薄手のジャージに着替え、コーヒー牛乳を飲んで、すっかり出来上がります。

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(舟形若あゆ温泉)

 21時過ぎ、自宅戻り。一日の走行距離は388km、歩いた歩数は1万2千歩。この日の横手地方の最高気温は30.7℃だったそうです。

(了)

 武家屋敷通りの中ほど、クランクの西側にある「角館樺細工伝承館」の前が、この時期の角館で一番のビューポイントの一つです。
 枝垂桜がすごいのなんの。満開です。観光客もここが一番多いです。周辺を歩きながら存分に鑑賞しましょう。ああ、おれはこの眺めを見るために、角館へとやってきたのだなぁ。来た甲斐があったなぁ。

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(「角館樺細工伝承館」前の枝垂れ桜1)

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(同2)

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(同3)

 ちなみに「仙北市立角館樺細工伝承館」は、特産品の樺細工が国の伝統的工芸品指定を受けたことを機に、その振興を図るために開館されたものです。建物は赤レンガを用い、武家屋敷のイメージを現代風に表現されていて、内部では樺細工製作を実演しているほか、イタヤ細工や角館春慶、佐竹北家に伝わる武具等の展示室や特産品販売コーナーもあるようです。

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(仙北市立角館樺細工伝承館)

 その少し先にある調味料専門店「安藤醸造花上(かじょう)庵」にも立寄ってみます。
 安藤醸造の一番人気の「しろだし」と秋田名物の「いぶりがっこ」に目が行きましたが、あわてない、あわてない。あとで安藤醸造の本店に寄るつもりなので、今から重いものを持って歩く必要はないでしょう。元祖しょうゆソフトクリームというのも魅力的でしたが、冷たいものを食べるのももう少しあとかな。

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(安藤醸造花上庵)

 「角館歴史村・青柳家」。
 青柳家も、芦名氏譜代のサムライでしたが、芦名氏断絶後に佐竹北家の組下となった家柄。地元の人が「ここは必ず行かないとダメ」と言うところのようですが、入場料がかかるのでここもチョイ寄りしただけにとどまりました。敷地は普通の秋田県指定文化財の3~4軒分ほどはある広さで、敷地内には井戸屋形、米蔵、文書蔵、正玄関などがあるようです。ここの「薬医門」は萱葺きです。

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(角館歴史村・青柳家)

 「石黒家」。
 薬医門と主屋は角館に現存する武家住宅ではもっとも古いものであるとのこと。同じような建物を見続けたためか、写真を撮るのを忘れてしまいました。(笑) ここは前回訪問時、すぐ北にある武家屋敷駐車場に車を停めて真っ先に見た記憶があります。
 「旧石黒(恵)家」。
 こちらは1935年に設計・建築されたものでつくりが近代風。したがって、それほど感興を覚えるものではありませんでした。

 さて、心はすでに、武家屋敷通りから「桧木内川堤の桜並木(桧木内川堤公園)」のほうに移っています。
 桜の名所は数多くあれど、ここもとても有名。全長2kmに400本のソメイヨシノが咲き乱れ、見事な桜のトンネルを作るのです。多くの人がその写真を見て、一度は満開のときに行ってみたいなあと思っているはずで、かく言う当方もその一人です。

 武家屋敷のエリアから歩いて10分ほどで容易にたどり着き、堤防を歩きます。緩やかなカーブに沿ってゆったりと歩けば、心が和んでいきます。満開まではもう少しかな。
 桧木内川堤のソメイヨシノは1934年、天皇陛下の誕生を記念して植樹されたものだそうで、国の名勝に指定されているほか、武家屋敷の枝垂桜とともに日本さくら名所100選にも選定されているとのことです。

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(桧木内川堤の桜並木)

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(桧木内川の水面と桜が合う)

 川堤を南下して、「横町橋」へ。
 ここからの眺めは桧木内川沿いの桜を眺めるには最もフォトジェニックなところ。しばらくこの橋の上から両脇の桜を撮影します。橋は細いのに車の交通量が多く、歩道が南側にしかないため、その歩道から風景のよい北側を撮ろうとすると赤くて武骨なガードレールが入ってしまうのが残念なところです。

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(これこれ、これを撮りたかったのさっ)

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(ソメイヨシノにズームイン)


 そしてようやく、「角館武家屋敷通り」に突入です。
 うわぁ、すげぇなぁ!! 桜、バッチリじゃん。花に関係のない季節に来たときとは印象が全く違います。

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(桜が咲き誇る武家屋敷通りが見事!)

 江戸時代の町並みを残す角館武家屋敷通りは、国の重要伝統的建造物群保存地区。重厚な黒板塀が続く通り沿いの6軒が公開されており、400年の歴史を感じる庭の眺めや、武家屋敷内を見学することができます。

 かつて角館城があった地である古城山(ふるしろやま)から南へ伸びる、侍町だった「内町」を貫く南北方向の通りが、「角館武家屋敷通り」。かつての中・下級武士の侍屋敷である旧家が建ち並び、黒板塀と枝垂桜の木立が特徴となっています。
 0.8km区間が、日本の道100選に選定されており、春の枝垂桜は有名。桧木内川堤のソメイヨシノとともに日本さくら名所100選にも選定されています。

 角館町の城下町の事前勉強もしっかり。
 角館は1590年に戸沢氏が角館城を築城して城主になったことで形成され始め、その後、戸沢氏に代わり秋田藩主佐竹義宣の実弟の蘆名義勝が統治しましたが、河川の氾濫など地の不利から1620年に古城山の南側に新しい城下町を形成。1656年に蘆名氏断絶後、佐竹氏一族の佐竹義隣が支配し、廃藩されるまで以後200年間、一族が統治しました。
 武家屋敷通りに見られる枝垂桜は、佐竹義隣の子義明の妻が生家の京都から持ち込んだものといわれ、1974年に国の天然記念物に指定。城下町は南北に細長い街で、時代の変遷に影響されることなく当時の町並みが残されています。

 武家屋敷通りを南から北へと歩みながら、順繰りに武家屋敷を眺めていきます。
 「小田野家」。
 玄関土間の上り框の区分からすれば、中級武士の屋敷造り。1900年の大火で江戸時代の屋敷は類焼し、現在の建物は火災後に建てられたものとのことで、間取りは近世武家住宅ではあるものの、全体的に簡略化されているようです。代々武芸に優れ、かつては門内右側に林崎流居合の道場があったそう。エントランスの熊笹が立派です。

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(小田野家)

 「河原田家」。
 河原田家は、1189年、頼朝が陸奥を征したときに恩賞として会津伊南郷を与えられ、戦国時代に芦名氏の譜代として、さらには佐竹北家の家臣となって廃藩まで仕えた家柄であるとのこと。
 風情のある門構え。屋敷内には様々な樹木が植えられ、地表を覆う苔を水流に見立てれば庭全体が山水画として楽しめるよう造られているのだそうです。
 武家屋敷通りの桜はずっと見事なままで、河原田家前あたりの風景もよろし。人力車で観光している人も多く見かけます。

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(河原田家1)

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(河原田家2)

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(桜の通りが続く)

 「岩橋家」。
 岩橋家も元は会津の芦名家に仕えた家臣の家系で、主家の浮沈の運命に翻弄されながらも佐竹北家の組下となり、中級武士の家の様式をとどめています。享保年間から現在地にあり、切妻造の屋根は明治中期に萱葺き屋根を葺き替えたものとのこと。黒板塀もいい感じです。

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(岩橋家1)

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(岩橋家2)


 今年の「角館の桜まつり」は、この日15日から、来月の5日まで。しかし今年は、そんな遅くまで桜は持たないでしょう。
 まつりを見るには「武家屋敷通り駐車場」が最も近く、400台ものキャパがありますが、500円の料金がかかります。それだったら、どうせ角館駅方面まで歩くことになるのだから、駅寄りの「仙北市角館東地区公民館」なら80台分しかないけれども無料なので、そこがいいのではないか。武家屋敷まで750mほどだし。
 ということで、まず角館駅のほうに行ってみると、おやおや、角館駅の近くに仙北市の「田町山駐車場」という広くて無料の駐車場があります。鉄道利用者用のようですが、駐車スペースもたっぷり空いているではありませんか。じゃあここに停めさせてもらおうっと。

 時刻は1310。さっそく「角館駅」前から街歩きを始めます。
 駅の前からもう桜が満開に近くなっていて、きれいです。これは枝垂桜のよう。見事見事と、武家屋敷通りや桧木内川堤を見る前から花見モードになります。

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(駅前の枝垂桜も満開!)

 「JR角館駅」は、モノトーンのすっきりした駅舎。秋田新幹線が開業した1997年につくられたもので、「小京都にふさわしい武家屋敷風の入母屋式薬医門を形どった駅」にしたのだそうです。
 駅舎内もなんだか桜色が目立ちます。多めの人で賑わっています。

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(JR角館駅)

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(同 駅舎内)

 JRの駅の北側には、「秋田内陸縦貫鉄道の角館駅舎」があります。
 この路線は、国鉄の角館線と阿仁合線、両線を結ぶ日本鉄道建設公団建設線(鷹角線)を引き継いだ、秋田県・沿線自治体等が出資する第三セクターです。1986年から、南北の既開業線を分断されたまま転換を受けて暫定開業。その後1989年には沿線住民の悲願だった両線を結ぶ新線が開業して、角館~鷹巣間が一つの路線でつながりました。

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(秋田内陸縦貫鉄道角館駅)

 内陸線角館駅の西隣にある蔵のような建物は、「仙北市観光情報センター「角館駅前蔵」」という、角館散策の拠点となる観光案内所です。
 もともとは1932年、旧鉄道の生保内(おぼない)線の全盛期に、産米の収納貯蔵を目的として建てられた農協の倉庫です。昭和40年代からは鉄道輸送から道路運送に変わって不要となっていたものを、秋田新幹線の開通を機会に保存修景を加えて再活用されることになった記念すべき建物であるとのことです。
 なお、「旧生保内線」とは、現在の田沢湖線の一部で、現在の田沢湖駅が以前は生保内駅と言われていたのだそうです。

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(仙北市観光情報センター「角館駅前蔵」)

 よしよし、次はいよいよお目当てのひとつ、「角館武家屋敷通り」へ。
 駅前から「駅通り」を西方面へと進み、角館郵便局前のT字路を右(北方面)に曲がって、通りへと向かいます。

 はじめに目に入ったのは、武家屋敷に入る手前、中町の「外町史料館たてつ(たてつ家)」です。黒板塀と門構えがよく、入場無料なので入ってみます。
 商家の風情が残る現存建物は、1900年に建てられたもので、商家特有の奥行きの長い土間には内蔵の奥座敷があり、「外町資料館たてつ」として田鉄家に代々受け継がれてきた生活用品や雛飾り、季節ごとに楽しめる品々が展示され、無料公開されています。

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(黒板塀がいい「外町史料館たてつ(たてつ家)」の門)

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(土間の奥には内蔵が……)

 武家屋敷通りに入る手前では2か所を見学。
 藩政時代の豪商で、藩の御用商人だった「五井家住宅(五井酒造店)」は、臨時休業中。
 もともとは京都の公卿で正五位を賜っていましたが、位のイが井戸のイに変わったとのこと。五井家は、解体新書の解剖図を描いた角館の武士小田野直武(おだのなおたけ)が、その画才を見出した平賀源内と出会った場所ということのようです。
 源内は秋田藩主佐竹義敦(曙山)の許可を得て、直武を江戸の自宅に招き、早速解体図の制作に取り掛からせます。解体新書が日本学術発展に与えた貢献を想えば、五井家は歴史的な場所だったとも言えるでしょう。

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(五井家住宅(五井酒造店))

 「みちのく懐かしの味 あきたプリン亭」。
 ナンダこの行列は?!と思わせるほど。人気店のようで、群がっている人々の多くは中国人なのでしょうか。
 なめらか食感が特徴のプリンで、主原材には厳選した国産素材やマダガスカル産の高級バニラビーンズを使用しているとのこと。ちなみに商品のきれいな画像も、ウェブから拾って載せておきます。当方は買わなかったけれど。

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(賑わう「みちのく懐かしの味 あきたプリン亭」)

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(「あきたプリン亭」の商品)


 2024年4月の第1週。
 この年齢になってようやく花々を愛でる心境になりつつあり、今春はどこかに桜でも見に行こうかとつれあいと話していました。
 桜で真っ先に思い浮かぶのは当方の場合角館で、かねてから桧木内(ひのきない)川堤や武家屋敷通りの桜が満開のときに訪れてみたいと思っていました。角館の桜の満開が、この段階では20日頃と予想されていて、その頃の平日、晴れた日を選んで日帰りドライブしてみてはどうだろう。そのときには横手あたりで名物の焼きそばや十文字ラーメンを食べ、稲庭うどんや安藤醸造の「しろだし」などを土産に買ってくるのもいいのではないか。

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(角館、桧木内川堤の桜はこんならしい)

 4月13日(土)。
 角館方面の情報収集を行います。角館の桜まつりはこの15日(月)からです。武家屋敷通りや桧木内川の桜の見どころ、外町エリアの見学ポイントなどに加えて、秋田フードの店舗や、稲庭うどんの蘊蓄などについて調べます。帰路にはどこかで日帰り温泉施設に寄ってひと風呂浴びてくるのもいいかもしれません。現地のマップや駐車場なども含めて、午後には概ね資料が整いました。
 桜の開花が各地で早まっており、角館も同様です。18日(木)頃がいいかと思っていましたが、それでも遅そうです。来週16、17日(火・水)が雨の予報なので、晴れ予報になっている15日(月)に早めるべきかもしれません。

 4月14日(日)。
 開花状況と天気を考慮して、角館には明日15日に行くことにします。15日までなら天気は快晴で、武家屋敷通り伝承館前の枝垂桜(シダレザクラ)は14日の段階で満開、桧木内川堤のソメイヨシノも開花したとのことです。
 日帰りなので格別準備することもありませんが、気温がぐっと上がり夏日になるとの予報のため、入浴セットと着替えを持ってくことにします。

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(角館、武家屋敷通りの桜はこんならしい)

 4月15日(月)。
 6時前起床。朝の天気予報では、横手地方は29℃まで上がり、半袖がふさわしいと報じています。それって、もう夏だろ。
 家を0845に出発。角館までって、どのくらい時間がかかるのかな。わからないけど、午後の早い時間には着けるのではないでしょうか。
 角館に入るのは、湯沢市の稲庭に寄って「佐藤養助総本店」で稲庭うどんを買い、横手の十文字でラーメンを食べてからにします。

 R13から少し東にそれて、稲庭へ。へぇ~、稲庭うどんの「稲庭」って、地名だったんだ。山間の大きくない集落ですが、ここには多くのうどん製造所、うどん店がひしめいています。

 「稲庭うどん」は、湯沢市稲庭町発祥の手延べ製法による干しうどん。日本三大うどんのひとつと称され、「三大」とは何と言っても讃岐が筆頭で、それに稲庭や五島(長崎県五島列島)、水沢(群馬県渋川市)あたりのうどんが並ぶようです。
 やや黄色味がかった色をして、ひやむぎより太く、断面は平べったく、製法はうどんというよりそうめんに近く、打ち粉としてデンプンを使うようです。ひねりながら練るという独特の製法によって麺の内部に気泡が生じて中空になり、そのため滑らかな食感が得られるとのことです。
 寛文年間(1660年代頃)以前に久保田藩(秋田藩領の現・湯沢市稲庭町字小沢)の佐藤市兵衛によって始まると伝えられ、藩主が他藩への贈答品とし、紀行家の菅江真澄が著書に賛辞を記すなど、古くから名品として知られていたようです。1972年、それまで佐藤家の秘伝とされていた製法が公開され、製造量が増えたことにより知名度が向上したとのことです。

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(佐藤養助総本店)

 一子相伝だったその技法を引き継いでいるのが、「佐藤養助総本店」。儲かっているのであろう、立派な建物です。さっそく売店にて、直営店限定商品だという800g、約8食分の、商品をゲット。店内の食事処で出しているものと長さ、太さが同じものだとのこと。よしよし、これでしばらくはおいしいうどんが家で食べられるぞ。
 なお、食事処で供される「二味天せいろ」1,850円はこんな感じ。ゼッタイうまいだろ、これ。

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(直営店限定の稲庭うどんが並ぶ)

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(「二味天せいろ」がタマラン!)

 次は、横手の十文字地区へとクルマを進めて、十文字ラーメンの名店「元祖十文字中華そばマルタマ」へ。
 「十文字ラーメン」は、横手市十文字地域を中心とする地域で食されるご当地ラーメン。あっさりとした醤油味で煮干や鰹節などを出汁に使用した和風のスープと、かんすいを全く用いない独特の食感をもつ細い縮れ麺が特徴です。具材に関してはチャーシュー、ねぎ、メンマのほかに店にもよるが麸と蒲鉾が入るのも特徴だとか。
 ここで食べるのは2度目で、まさに上記のような麩の入ったものを以前は食べた記憶があります。その中華そばは500円と激安で、これを注文するのが忍びないので、750円のチャーシュー麺にしてみました。
 ところが1.5倍もの値段のそのチャーシュー麺は、チャーシューが5枚に増えたものの、麩・蒲鉾・海苔がカットされていてがっかり。こうであればゼッタイにノーマルをいくべきでした。
 かんすいを使わないという細麺は、味わいが米沢ラーメンによく似ています。スープも超あっさりでおいしい。普通盛りでは足りませんが、旅の最中はほかにもいろいろと食べたいものがあるので、これで適量ということにしておきましょう。

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(「元祖十文字中華そばマルタマ」のチャーシュー麺)

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(参考:中華そば。ゼッタイこっちを食べるべきでした)


 これにて道後散策を終了。置き傘を宿に返し、荷物を受け取って、1100前、道後温泉駅へと向かいます。駅前からは、1127発のリムジンバスに乗ってまっすぐ松山空港に向かうつもりです。
 バスがやってくるまでの間、道後温泉駅にやってくる伊予鉄道市内電車の写真を撮るなどして過ごします。
 道後温泉駅の奥には、電車が切り返しをする線路の分岐場所があり、電車はここで切り返して駅の下りホームから上りホームへと移動します。その北隣りにはリムジンバス用の転車台が設置されていて、狭い敷地内でくるりとターンしている様子が見られました。
 駅構内には自由に立ち入ることができるので、上下線の新旧車両をパチリ。

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(電車とバスの切り返し場所があった)

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(道後温泉駅に停まる新旧車両)

 松山空港には1205着。
 帰路のフライトは、松山発1435、羽田着1555のJAL436便と、羽田発1730、山形着1835のJAL179便です。荷物を預けて土産の買い物を始めます。

 購入品は、松山昔からのお土産といったらコレという「一六タルト」(一六本舗)を個売りで4つ、あちこちの土産店で頻繁に見かけた「飲むみかんゼリー4本セット」(maru石丸農園)を2つ、瀬戸内の島々で栽培された国産レモン100%の「塩レモンポン酢」(丸山食品)、その隣に並んでいたタルタルソース代わりになりそうな「マヨレモン」(丸山食品)、昨晩食べておいしかった麦味噌のインスタント味噌汁「伊予のみそ汁3食入り」(ギノー味噌)、孫のおやつに「ポンジュースグミ」(サクマ)など。

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(「一六タルト」(一六本舗))

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(「飲むみかんゼリー」(maru石丸農園))

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(「伊予のみそ汁3食入り」(ギノー味噌))

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(「ポンジュースグミ」(サクマ))

 旅館での朝食がよすぎたためか、この空港にあるいくつかの飲食店が提供しているメニューはいずれもコストパフォーマンスに納得がいかず、腹の減り具合もまだそれほどではないので、昼食は空港内のコンビニで小さなサンドイッチを1つ買い、それを食べるにとどめます。

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(羽田空港で出発準備をするJAL179便)

 フライトは大きな遅れなく山形空港にランディング。
 山形はこの冬一番といっていい積雪になっています。そうは言っても10数cm程度のことなのですが。
 空港の駐車場で、4日間放置していた間に積もって凍り始めた車の雪を10分程度かけて払い除け、ようやくスタート。
 1900過ぎ、空港近くの「とんこつラーメンこう路」でおいしいラーメンを食べ、2000過ぎに自宅に戻りました。この日の万歩計は1万歩でした。

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(「とんこつラーメンこう路」のもやしラーメン)

(了)

 で、ようやく「石手寺」へ。東側の裏門からの入場です。
 四国霊場第51番札所。聖武天皇の勅願により創建された寺で、四国遍路を開いた人物とされる衛門三郎ゆかりの寺です。
 多くの堂宇が立ち並ぶ境内にあって、最も価値の高いものは国宝の「仁王門」。二重屋根入母屋造本瓦葺の重層で、1318年に河野通継が再建したものであるとのこと。金剛力士は運慶派一門の作とされ、県文化財指定。この「仁王門」と「本堂」、「三重塔」は、1566年に長宗我部元親による兵火をうけた際、幸いにして焼失を免れたものだそうです。
 正面から見た石手寺は、様々なものが建ち並び過ぎて、どうもごちゃごちゃとした印象を受けました。

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(「石手寺」の「本堂」)

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(同 「三重塔」(右)と「鐘楼堂」)

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(同 「仁王門」(国宝))

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(同 南(正面)側入口)

 道後散策の最後は「道後公園」です。
 豪族だった河野氏の「湯築(ゆづき)城址」で、桜の名所として知られ、温泉客の手ごろな散策ゾーンになっています。
 城の大手門があったところだという東口からアプローチ。目の前にはピンク色の花を咲かせた樹木があり、その花びらの形から察してこれは梅ではなく桜であると、つれあいが断言します。ふーん、四国では2月には桜が咲くのか? 桜といっても、ソメイヨシノとは種類の異なるものなのかもしれません。
 公園内には堀や土塁など城の地割がよく残っていて、外周は湯築城の外堀で囲まれ、丘陵部を取り巻くように内堀が巡っています。
 公園内の北部には、「松山市立子規記念博物館」がありましたが、去年11月から今年11月まで大規模改修工事中。囲いに覆われたこういう眺めもめずらしいかもと思って撮影しましたが、絵になっていません。
 ゆっくり歩いて、公園の北側口からアウトします。

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(「道後公園」ではもう桜がこんなに)

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(「道後公園」内の内堀と庭園)

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(「松山市立子規記念博物館」は大規模改修工事中)