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2021.06.08 20210607 月
 7時前起床。薄曇り。カッコウが鳴く朝。昨日は29.4℃まで気温が上がったが、この日の予報も29℃。だが、この程度の暑さなら山形人にとっては屁でもなく、むしろちょうどいいぐらいだ。
 土日が終わって暮らしも正常化。朝のカキモノからブログ記事公開、8時以降の開場前の株式市況をチェック、読書という日常に戻る。

 だが、8時台にもう母から電話。一昨日確認したときにはまだあると言っていた目薬が、なくなりそうなのでもらって来いとのこと。また180度違うことを言う。もう自分で何を言っているのかわからなくなっているのだろうな。
 私立病院の医者が処方する目薬は2種類あって、それを各10本ずつ(!)、医者が言うには半年ほどは持つ(!!)という量をもらってきている。実はその半分の各5本だけを渡していたのだが、前回診療時からまだ1か月とちょっとしか経っていないのに、もうなくなったと言うのだ。しかもなぜか、両目に点けるほうはまだあるが、片目用がないという。なぜそうなるのかよくわからない。
 では、それらがそれぞれあと何本残っているのかと訊くと、それもわからないと言う。わからんで電話してくるのか?
 もうまったく支離滅裂。そこにこれまた歳がいって口がうるさくあまり上等とは言えない介護士が電話口に出てきて、いったん切りますとのこと。そうしてください。よく確認してから電話をさせてください。その後しばらくかかってこないところをみると、抽斗の中かどこかにまだ何本か残っていたのではないだろうか。せいぜいそんなところだろう、あの人たちのやることは。

 調剤薬局では、医師の処方箋がなければ出してくれないので、同じ薬を手に入れるには外来受診が必要となる。そよ風が吹けば倒れてしまいそうなあのヨレヨレの年寄りをそのために外へ連れ出すことは、ある意味別の命の危険に晒すことにもなる。
 かと言って、類似の市販薬を買って持って行ったりすれば、これは効かない、合わないと文句を言うに決まっている。成分は全く同じジェネリック薬品であっても、見た目が違うだけで効かない、合わないというヒトなのだから。目薬なんてどれも同じだろうと考える自分にとっては実に面倒くさいのだ。

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(amami-image(花富峠・タカテルポイント))

 それからだいぶ経った午後の2度目の電話では、介護士が調べた結果、両目用は4本、片目用は1本残っていたという。なぜ片目用のほうの減りが速いのかについては、当人はそれも両目に垂らしていたかららしい。
 また、母は電話口で眼の奥が痛いと訴える。痛いときに点ける薬は副作用が強いため職員から預かってもらっていて、痛いときにはそう言って点けてもらってねと打ち合わせしたのに、当人はそんなことは記憶の片鱗にすらなく、そんな薬があることは知らなかったとけろっとして言う。それはいい薬を出してもらったと感謝の言葉を述べ、施設に預かってもらうからね、はい預かったからねとあれほどみんなから念押しされたにもかかわらず。
 はいはい、痛いならそれを点けてもらってね。何、胸が痛い? はいはい、M嘱託医に言ってね。――と、またも同じ話。訴えるわりには、ではこうしてくださいとこちらから伝えたことは何一つとして行動に移していない。みーんなすぐに忘れるのだろう。
 母に任せていると、3か月は持つ目薬が1か月でなくなるので、今後は目薬の管理も職員にやってもらうことにした。もう一人では目薬の管理すらできなくなっている。

 この昼は、おいしい蕎麦が食べたい。そばつゆにデフォで天かすを入れたり、これから蕎麦湯を飲もうというそばつゆを勝手に捨てたりするようなどこぞの店とは違う、正統派のいい蕎麦屋で。
 せっかくだから未訪の店を選んで、R48沿い、原宿の「紅留満」を初訪問する。「こうるまん」と読むとばかり思っていたが、「くるま」が正解のようだ。
 板そば(いかげそ天付)、1,100円。これ、いいんじゃないか。量的には十分で、「どこぞの店」の特盛350円増しよりもこっちのほうが多いし。
 ほかのいい点を列挙すると、手打ちの蕎麦は田舎風の太打ち不揃いで、ソバ殻のざらつきがなくいい口当たりで食べやすい。昆布だしの風味が鼻に抜けるそばつゆが出色。卓上の一味唐辛子がとても辛くてインパクトが強い。徳利のそばつゆと蕎麦湯がふんだんで、食後の蕎麦湯は大きめの猪口で3杯は楽しめる。胡麻油で和えた茹で野菜がうまい。げそ天が揚げ立て。
 反面、気になる点は、鼻に抜ける辛さが感じられない練りわさび、もう1本ぐらい欲しいげそ天、少し間を置くとダレるげそ天の衣、ぐらいか。

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(「紅留満」の板そば(いかげそ天付))

 本日の東証株価は多少値上がりしたものの、鉄鋼などが足を引っ張って、持ち株評価は1.4%程度目減りした。この機に、先週金曜に売ったばかりの川崎重工業と、下げている日本製鉄を買い戻しておく。

 入浴では、いつもと同じ時間しか湯に浸かっていないが、汗が止まらず洗い場で流れるに任せる。かつてないほど汗をかいたようで、体重は76.5から74.6kgへと激減する。適度な発汗は意識的にやっているが、ここまでいくとやり過ぎではないか。この日は29.7℃まで気温が上がったようだ。

 飲みながらのテレビは、FIFA W杯アジア2次予選のタジキスタン戦。タジキスタンってどこだ? 地図で調べると、カスピ海のずっと東、トルクメニスタン、ウズベキスタンのさらに東、アフガニスタンの北東に位置し、すぐ東は中国。首都はドゥシャンベだというのだが、その都市名自体、初めて聞いた。結果は4-1。
 21時を過ぎてからは、BSでやっていたバレーボールネーションズリーグの女子のカナダ戦を観る。

 23時まで「第三帝国の興亡5」を80ページほど読んで読了し、全5巻を読み終えた。5月14日に第1巻を読み始めて3週間余り。思いのほか電撃的に読み終えることができたのは、やはり自分はあの頃の歴史が好きだからなのだろうな。
 この日読んだところは、ベルリン陥落前から、ベルリンの掩蔽壕でのヒトラーらの最後の生活と自殺、そして終戦まで。
 1945年4月25日には、東進を続ける連合国のアメリカ軍と西進を続けるソ連赤軍が、ドイツ東部、エルベ川の沿岸ザクセン州トルガウ(ドレスデンとマクデブルクのほぼ中間点)で初めて出会う。(エルベの誓い) 4月30日、ヒトラーは壕内で愛人エヴァ・ブラウンと共に自殺し、5月7日、ドイツ軍が降伏して終戦となった。

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(エルベ川で合流し握手するソ連兵(右側)と米兵 1945.4.25)


2021.06.09 20210608 火
 雲があって朝日が射さない朝は起きるのが遅くなり、7時起床。昨日は昼寝もしていないということもある。起きてすぐの食欲もなく、カップ1杯の冷たい牛乳を飲んで内臓からしゃっきりする。

 この日は朝から電話が来ることもなく、平和な一日のスタートとなる。その日が平和かそうでないかは、母親からの電話がないかあるかの一点にかかっていると言っていい。心がザワつき、鳥肌が立つバイブ音以外の外的環境については、申し分なく良好なのだ。しかし……。

 昼食は、2年ぶりに南二番町の「洋風定食自由軒」へ。
 日替り定食と週替わり定食、各680円の設定があり、週替わりのメンチカツカレーをチョイス。メンチカツカレーはレギュラーメニューにも790円で出ているが、週替わりの場合は小ぶりのメンチを使うのだろうか。
 カレーがおいしい。スパイシーで、つくってから少し寝かせていると見えて、全体として均一な濃いめのカレー色。盛り付けが男性的?なので見映えこそパッとしないが、ご飯対比のルーの量がしっかりあって、普通に食べているとルーが余る感じだ。
 メンチカツは大きくないけれども、カレーライスの添え物としてはこれで適量。これに赤くて新鮮な福神漬、胡麻ドレッシングの生野菜、味わいのよい味噌汁が付いて、この価格は拍手モノ。使用する米のグレードがもう少し上がれば文句なしかもしれない。
 広くない店内だが、カウンターには仕切りが施され、客間のディスタンスも十分。これなら感染リスクもないだろう。

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(「洋風定食自由軒」の週替わり定食)

 午後、平穏に昼寝をしていたら、施設から電話が入る。来たっ! ザワリと鳥肌。
 母が事務室の電話を借りてまた意味のない話をしようとしているのだろうと判断し、スルーする。あとで経緯を総合すると、当方、つれあい、自宅の固定電話に一度ずつかけているが、再度の電話はないので、緊急の連絡ではないことは想像がつく。
 電話に出ないこと自体はすまないような気もするが、どうせ痛い、辛い、病院に連れて行けといったこちらにはなす術がない苦情か、何か物を買って持ってこいという程度のことで、そんなに頻繁に事務室の電話を使ってかけてくるレベルの話ではないだろう。毎日こういうことをされれば、施設側にとってもいい迷惑であることは疑いない。だから、スルーするぐらいが3者にとって一番いいのだろうと思う。まったく、どこまでわけがわからなくなっているのか。勘弁してほしい。

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(okinawa-image(石垣島川平に出現する来訪神“マユンガナシ”))

 夕方から夜にかけては、いつもどおり。
 風呂では、湯に浸る時間を10分から9分に変更してみたところ、それだけで発汗量と湯あたりの程度はだいぶ違う。だが、それもけっこう汗は出ていて、入浴前後の体重は76.0から74.6kgへ。
 日中の神経のザワつきを忘れるため、飲酒量を350ml×2に増やす。こうなるとその後は結構ぐったりくるもので、不快な午後をある程度は酔いで忘れることができる。

 アルツハイマー病を抑える新薬がアメリカで承認されたというニュース。それに付随して、認知症の親を抱えて格闘しているある女性を取り上げた特集が流れていたが、日本はもちろんのこと、世界中の各地で認知症の看病をして疲れ果てている人間がいかに多いことか。
 日本には認知症患者が600万人ほどいるのだという。600万人! その背景には一千万人を超える多くの人がやり場のない労苦を抱えて呻吟しているわけだ。高齢者の長寿が家族全体の誇りだった時代はもう終わったのではないか。
 新聞の死亡告知欄の多くは今や90歳代だが、このうちのどの程度が認知症患者を収容する施設で亡くなっているのだろうか。おそらくかなりの割合になっているのだろう。そのような実態を少なからず垣間見てしまうと、脱力感たっぷりの幻滅しか感じられない。自分が何者なのかわからなくなり、周囲に迷惑をかけてまでして長生きしたいとはまったく思えない。
 あぁ、何か楽しいことはないかな。腹を抱えて、心の底から笑えるようなことが。若い頃はそういうことがたくさんあったのだけどな。
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(アルツハイマー病の新薬「アデュカヌマブ」が米で承認。価格は年間分で5万5千ドル!)

 この日の読書は、「早春 その他」を110ページ。藤沢周平モノなら3桁はいける。
 ほかに、「世界各国史3 ドイツ史(新版)」(林健太郎編、山川出版社、1977)に手を出してしまう。本文だけでも500ページ以上ある重厚本だ。また長いバーチャルの旅が始まる。これをまず30ページほど。

 24時前に消灯。

2021.06.10 20210609 水
 眠っているのが心地よくて、7時半近くまで寝床を離れず。
 8時半までかけて、朝ルーチンを完了する。

 この日も8時台から電話。施設の電話を使わせてもらってかけているのでしょうがなく出てみるが、今度は別の目薬を買ってこいとのこと。すでに3種類の目薬を使っていて、それらを処方の何倍もの量を目に垂らしているというのに、さらに別のものを点けたいなんて、バカじゃないの。
 今使っているものを正しく使ってくれというと、どうしてあなたはちっともこっちの言うことを聞いてくれないのかと嘆く。当方としては、その言葉をそっくり返してあげたいのだが、どうせ言っても無駄なこともよくわかっている。
 ああもう。今日はもう出ないぞ。施設のほうも、安易にかけさせ過ぎる。

 朝の株式の事前仕込みは、本日は方向性に乏しい展開になるだろうと想定。一応何本か売り買いを入れておくが、その結果、売りでANAと日本航空、買いで電通が約定した。買いは買い値よりも高く売れ、売りは前回売った値よりも安く買い戻せて、少しは儲かっている。

 行くのは気が重いのだが、行かざるを得ない施設への届け物。例によって玄関口まで出てきてなにやら話し掛けられるが、そんなことはどうでもよく、途中にドラッグストアで乾き眼用の目薬を買っていったので、薬関係の悶着は回避することができた。これでいいのなら山ほど買ってあげるけれども、そのうち、点けてみたが所望したものと違うとか効かないとか言うのだろう。でもいいんだ、このひと時だけでもしのげれば。
 もしこれでもいいというのであれば、市販薬なので外来診療がいらず買ってくればいいだけなので、どうぞ好きなだけ、一日何度でも、何滴でも、じゃぶじゃぶ点けてください。

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(買ってきた市販の目薬。これなら医師の処方箋が不要なので好きなだけどうぞ)

 いつかウェブ上で見たココの冷やし中華の画像がおいしそうだったことを思い出し、昼食は「ラーメンショップ久保田店」にて。
 冷やし中華の大、950円。「大」は麺2玉で、破壊力のありそうなボリュームにて登場。麺のまわりにコーン、トマト、キュウリ、ワカメ、メンマ、チャーシューが配され、山頂付近には紅生姜、刻みネギ、刻み海苔。そして全体には白胡麻の雪が降っている。その見た目はとても美しく、冷やし中華の正統派を思わせるルックスだ。
 麺自体、中太のもっちりとしたつくりなので、他店の2玉よりも多く感じる。こういう場合はゆっくりなんて食べていてはダメで、一つ深呼吸をしてから箸の運びを止めないようにしてがっつく。ときにカラシ、ときにマヨネーズを箸でつまんで麺にチョイ付けし、パクパク。ああ、んまいなぁ! 暑い季節にはこれだよなぁ。だしつゆは酸味がしっかりで、やや甘めに振れたもので、これもよい。
 よし、満腹。いい冷やし中華にめぐりあえた。

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(「ラーメンショップ久保田店」の冷やし中華)

 夜は、入浴後体重が昨日から増えていないことを確認して、飲酒量を増量して楽しむ。
 飲みながら観たバレーボールネーションズリーグ女子のポーランド戦は大接戦で、ファイナルセットにもつれ込む。でもこれは録画で、日本が勝つという結果を知っているので、ドキドキしないで安心して観られる。
 山田二千華という選手は2000年生まれだからそういう名前を付けられたのだろうな。愛嬌のある顔つきで、だんだんオータニサン(大谷翔平)の妹のように思えてくるのだった。

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(山田二千華 2019.10)

 この日の読書は、「早春 その他」を50ページほど読んで読了し、「逃亡くそたわけ」(絲山秋子著、講談社文庫、2007)を読み始めて50ページ。
 「逃亡……」は、博多の精神病院から逃げ出した若い女性が、同病院で入院していた名古屋出身の男性と、福岡からさらに南へと車で逃亡する話。博多弁や九州各地の風情が楽しめるという情報を得て入手したものだ。
 24時前まで読んで、消灯。

2021.06.11 20210610 木
 新聞が配達される頃だからまだ4時前ぐらいに、一時的な暑さと発汗を感じて目が覚める。この症状は何日ぶりかのことだ。その後粘り強く起きないで横になっていたが、二度寝以降の眠りが浅く、起床は7時半となる。朝から出かけなければならない身分でもないので、それでも困ることは別にないのだけど、きちんと眠れていないことには不満が残る。

 今朝は電話がかかってこず、内心ホッとしているところ。それだけのことなのに大いなる達成感が得られ、本も読まずにダラダラとして過ごしてしまった。だめだな、おれ。

 とんかつ定食をしばらく食べていない気がしたのでプログの過去記事を調べてみると、ほう、去年の11月を最後に食べていないではないか。(かつ丼は何度か食べている) じゃあ今日の昼メシはトンカツだな。
 ということで、桜田東の「とんかつ竹亭山形店」を3年ぶりに訪問。毎木曜は“竹デー”ということで、通常は1,400円台のロースかつ定食が格安で食べられるのだ。
 竹デーロースかつ定食(小100g)、1,100円。とんかつはそう大きくはないけれども、若い時分と違って揚げ物を山ほど食べたいとは思わず、この程度で十分。とんかつ専門店なので、肉質は悪くない「米沢豚一番育ち」を使っている。
 ここもまた、ごはん、味噌汁、キャベツがおかわり自由なので、ご飯を少々と、岩海苔の味噌汁は2杯目を豚汁にしてもらい、キャベツのドレッシングを和風から胡麻に変えて、それぞれおかわりした。これだけ食べれば腹の虫は完全に沈黙する。おいしくたくさん食べられてこの価格なら納得だ。

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(「とんかつ竹亭山形店」の竹デーロースかつ定食は1,100円)

 午後もまったく冴えず。満腹になったほかに、昨夜の睡眠時間が短かったこともあり、少し横になったらもうダメで、たちまち眠りに落ちてしまった。何も掛けないで眠っているのに汗が出る。この日は日中の気温がうなぎ上りとなり、山形市では16時05分に32.2℃を記録。もちろん今年最高。夕方の16時過ぎに最高になるってヘンだろ。

 風呂では、昨日よりもさらに湯に浸かる時間を減らして8分にしたのだが、それでも大量に汗をかき、1.6kgの減量となって体力を使い果たしてしまう。
 いつもどおり飲酒はするものの、食べるものの量はぐっと落として冷奴と一口餃子のようなスナック程度のものを数個にとどめる。これで足りてしまうのだから自分でも呆れる。

 その後は扇風機を点けて、とりたてて何もせずにぐったり。ほぼずっと横になっていて、テレビが勝手に点いているという感じだった。こんな過ごし方が毎日続いたら生活が破綻してしまうが、まだ6月の走りというのにこうも暑いと、1日ぐらいはこういう日もあっていいと思えてしまう。
 寝床に入って、「逃亡くそたわけ」を130ページ余り読んで読了する。

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(okinawa-image)

 寝る前にスマホを手にすると、一度も来なくてよかったなと思っていた母からの電話はこの日もきちんとかかってきていた。17時前の時間帯の1回で、寝る前になるまで気づかなかったのはある意味幸いだった。
 なかなか眠れないから考えたのか、ムヌカンゲーしているから眠れないのかわからないけれども、母への対応について考える。
 彼女がこちら(相手)に何を働きかけたか、そしてそれに関してこちらから何を働きかけられたかの両方については、すぐに忘れてしまう。だから同じことを繰り返して話し、こちらからの依頼事項はほぼ全部が無視される。
 こちらとしては、何度も訴えられ、何度もお願いしたことは、忘れるどころか繰り返すうちにどんどん溜まっていき、心の重しとなって沈殿していく。だから、対応するのが鬱陶しくなって逃げたくなる。
 このギャップを緩和すればいいのだ。そのためにはこちらが彼女と同じ次元に立って、言われたこと、伝えたことを10分の1程度に記憶するよう心がければ、波長が合っていいのではないか。半ば嗤ってしまう結論だが、それがとても適切であるように思える。
 頼まれた多くのことは深く考えないまま相槌を打って軽く聞き流し、よかれと考えてこちらが起こすべきアクションはほとんど起こさない。以前頼んだことを忘れたのかと問われたら、そんなに多くのことは覚えていられない、言われたことすら記憶にないと言って誤魔化したら面白いのではないか。「ああそあだったかねぇ、じゃあ今度のときにね」とか言ってずっとその調子で誤魔化すわけだ。(笑)
 病院に連れて行けとの要求には、これまでの経過や道理を語っても結局はスルーされるのでもうあれこれ言わず、施設と相談してね、M嘱託医に話してねの一点張りでいいのではないか。

 そんなことを考えていたら本当に眠れなくなり、明け方まで夢うつつの状態が続いてしまうことになった。うーむ……。明日は睡眠不足の一日になるだろう。

2021.06.12 20210611 金
 よく眠れないまま、7時半に行動を開始する。朝から太陽がギンギンで、高いところにちょっぴりの雲が見える程度の空。今日もバカ暑くなりそうだ。
 落ち着きのある株式市況を確認して、起床が遅くなったために、朝のうちにやるべきことをいつもよりも1時間程度遅れ気味で進んでいく。今朝は昨朝よりも疲れていないようだ。

 暑いので、昼は冷やし肉そばが食べたくなった。何店かを候補に挙げて検討し、最終的にはココがいいと、下条町の「一休庵」へ。
 肉そば(冷)の大盛り、700+150円。早い時間帯にやって来る男性客たちはほぼ全員がこれを大盛りで頼んでいるのが可笑しい。
 かなり黒い色の、乾麺を茹でた蕎麦の舌触りと風味に近い仕立てで、これに卓上の一味唐辛子をたっぷり振りかけ、ピリリとした味にして食べ始めれば、いつもながらうまい! 他店比で、鶏脂のコクよりも甘じょっぱい風味のかえしで食べさせる形になっていて、そのつゆをレンゲでこくこくと飲むのがおいしい。これからの季節であれば、もう少し冷たくしてもいい。ボリューム満点なところもホレるし、氷の入った冷えたお冷やもよろし。という具合で、大満足だった。

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(「一休庵」の肉そば(冷))

 日中の最高気温は今日も32.4℃(12時58分)。暑くてぼーっとしてきて生活が締まらなくなるのは自分の場合32℃あたりのようだとわかってくる。昨日ほどではないが、今日もダメダメな午後になっている。冷たいものがないかと冷蔵庫を覗くが、あるのはビールばかりで、さすがにそれを日の高いうちから飲むのは気が引ける。しょぼいゼリーを1個食べて誤魔化す。

 入浴では、追い炊きを抑えながら8分間。それでも外気が高いので、1.4kgの減量となる。
 こうなると喉が渇き、どうしても飲酒量が増える。キンキンに冷えた缶チューハイのストロングのレギュラー缶を2本。マンゴー味とグレープ味のコンビネーションで、納得のいく味わいだった。
 サントリーの「-196℃ ストロングゼロ」シリーズは甘くて、安直なフルーティーさがあって好きだ。季節限定のバリエーションが豊富なところもいい。サッポロの99.99シリーズは甘さが不自然に抑えられていて、酸味だけなら許せるけれども塩味まで感じられて、個人的には好きになれない。そうは言ってもあれば何だって飲むのだけれど。

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(缶チューハイは、サントリーのこのシリーズが好きだ)

 連日続いていた母からの電話は、この日はやっと途絶えた。4日ぶり? こういう平穏な日が普通でしょ。当人が言っていたとおり、電話なんて無ければ無いで何とかなるものなのだ。あると思うから、いろいろとかけたくなる。数十年前は電話なんて各家にはなかったわけだから、そのときを思い出してこのまま自重してほしい。

 「街道をゆく21 神戸・横浜散歩、芸備の道」(司馬遼太郎著、朝日文庫、2009)を読み始めて70ページ。芸備の道の部分で、広島県の内陸地方、安芸高田の中心地の吉田地区あたりのことを、ネットで地図を見ながら読む。町内にあった警察署から若い警官が出てきて明治風に威張り返って同行のカメラマンを不審尋問する様子がおもしろい。このくだりは1979年頃の話だが、その経緯が名著に記されたことによって、この警察署は何十年経ってもそういう目で見られてしまうことになってしまったわけだ。

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(司馬一行が泊まった安芸高田「いろは家旅館」 2019.1撮影)

 眼が疲れているように感じたので、床に入ってからは読まないことにして、23時半頃、そのまま眠りへ。

2021.06.13 20210612 土
 6時半起床。一昨日から自室の窓を開放して眠り始めているため、この時間になると隣家で浴室を使い始める音が大きく聞こえてくるので、自然に目が覚めてしまう。昨夜の寝入りは3日ぶりにすんなりといき、夜中に暑さで目を覚ますこともなく、平穏に眠れたのはよかった。
 朝の涼しいうちに毎日のルーチン作業とむこう一週間の録画設定。そのあとには読書へ。目が重苦しいが、眼鏡をはずして読むとそうでもない。

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(okinawa-image)

 10時半頃、母の入居施設へ。玄関口まで母を連れてきてくれた介護士が言うには、全身が痒くて、これは肝臓機能低下からくるもので、もう一度皮膚科に連れて行ってほしいと当人が言っているという。そのような日替りの通院欲求にはもう誰も耳を貸すことはなくなりつつある。
 病院はレクリエーションでいくところではないのですよ。ついこの前、薬を飲み過ぎると肝臓を悪くするぞと忠告したのだが、それが悪いほうに作用してしまったようだ。

 電話を撤去してから、異常と思えるほどにたくさんの書付けが荷物の中に入ってくる。今回は19枚。もう目が見えなくなって字を書けなくなったと嘆いていたのはどこの誰だったか。
 内容は相変わらず、あれが食べたい、ここから出せ、何も悪いことはしていないといったワンパターンのひどいもので、字面も人が読めるようなレベルではない。つまり、書くほうはたくさん書いて大いに満足しているけれども、それを読まされるほうはたまったものではないという構図。なので、ほとんど読まず(読めず)に処分している。誰かの悪口や実現不能な要求の繰り返しなど、読んでもしょうがないのだ。

 さあ、気の進まないやるべきことは終わった。
 昼食は、しばらくご無沙汰していた漆山の「栄華飯店」へ。まだ6月なのに連日真夏日でお疲れモードなので、オススメマークが付いているレバニラ定食880円を。
 厨房から鍋を振るういい音と炒め物のいい香りが漂ってくる。配膳された定食は、メインの皿にどんぶりめし、卵スープ、春雨サラダとマカロニサラダの小鉢2種、ザーサイ。充実の極みで、特にごはんは他店の大盛り並み。水分多めの保温飯なのが惜しいが、町中華、大衆食堂らしいこの量はスバラシイ。
 心持ち味噌側に振れて、味噌炒めのような味わいになっているレバニラ。炒め汁が多めなので野菜類はややくったりしているが、その分野菜の使用量は多くなっているはずだ。一度揚げたレバーも多めに入っておいしい。卵スープとともに味が濃いめなので、多めのごはんも何のそので、完食となる。

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(「栄華飯店」のレバニラ定食)

 午後も本を読もうとするが、暑いためか体力が続かず、とぎれとぎれの読み方になってしまう。
 気づかなかったが、午後から夕方にかけて母から電話3度。施設の電話を借りてそんなにかけるのか。結局息子が出ないため、4回目はつれあいにかけて話したらしい。用件は、またも眼医者に連れて行け。はいはい、施設の了解を取ってください。気づかなくてよかった。

 夜は、つまみが鮪の山かけだというので、久しぶりに日本酒を当ててみる。
 バレーボールネーションズリーグ女子のトルコ戦を観ながら飲む 世界4位が相手だが、はじめの2セットを獲る。3セット目はボロ負けで、もう酔ったので今夜はここまで。

 その後は日本酒が効いてきて、横になったらダウン。日本酒は酔いの混濁度が深い。このままではまずいと起きたのは25時15分。歯磨きだけして再度眠りへ。
 この日の成果は、「街道をゆく21」の90ページ。

2021.06.14 20210613 日
 だらだらと眠って、7時起床。今度は左腕の肘が痛い。やはりタオルを強く絞ったためか。まあ、しばらく放っておけばこんなものは治るだろう。
 昨晩のバレーボールの続きを観ながら、朝ルーチン。昨夜の活動がほぼゼロだったので、この朝はやることが多い。

 毎日暑い日が続いているので、この日も冷やしラーメン探訪へと出かける。もう熱いラーメンなんて食べようという気になれない。清住町の「麺屋はやさか」を3年5か月ぶりに訪問し、冷しらーめんの大盛り750+100円を食べる。
 涼しげなガラスの器にて登場。下のほうの麺が器から透けて見えるのだが、それがなかなかにいいボリューム感を呈している。そそり立つような特大の氷が入っていて、ビジュアルからして冷たそうで。その冷えたつゆに浸って、こだわりの自家製麺がきりりと引き締められていて、極めて美味だ。
 加えて、トッピングが素晴らしい。とろりとした味玉、大きくて分厚いチャーシューが2枚、ざくざくと表現していい量のメンマ、パリッとした厚手の海苔などが目を惹き、質感はとても高く、コスパに優れている。
 これを食べずに3年以上もこの店から遠ざかっていたのかと、少々嘆きたくなるぐらい。この麺ならつけ麺もうまいだろうな。いずれまた食べに行こう。

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(「麺屋はやさか」の冷しらーめん)

 戻ってからの午後は、エイサーが聴きたくなって、いつくかあるCDの中から「園田エイサー」(アジマァ、ajima-0003、1999)と「エイサー/EISA」(国際貿易、KOKU3-0022、2000)を選んで聴く。パソコンにコピーを入れているので、聴くのも造作ない。痺れるなあ、夏だなあ。去年、今年あたりのコロナ禍下の沖縄のエイサー活動はどうなっているのだろうか。

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(CD「園田エイサー」と「エイサー/EISA」)

 実力ナンバー1と言われて久しい園田エイサーにはすごい安定感とキレがあり、地謡の歌い方がグルービーで最高だ。国際貿易のほうは、スローテンポの赤野青年会のエイサーで始まり、「安波節」なんてもうヒクヒクもの。比嘉艶子、比嘉千津子という2人の唄三線を中心とした「比嘉グループ」の演奏を挟んで、締めには、ここがいちばんの聴きどころ、喜納昌永グループによるエイサー(1971年録音)となるのだった。

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(現役時代の喜納昌永)

 夕刻からは、テレビでやっていた「2021世界柔道選手権 階級別ダイジェスト」や「バレーボールネーションズリーグ女子」の世界ランク1位の対アメリカ戦を観て、スポーツ観戦三昧。
 夜には別チャンネルで「RIZIN 6.13」をやっていたが、CMや選手紹介、入場シーンなどがバカ長くて試合が始まるまでたっぷり待たされるので、これは録画して後日観戦することにした。

 今日一日、電話でかき乱されることもなく、暑さも一段落し、比較的不活発な形で無難に暮れた日となった。こういう日は「つまらない」とも言う。もっと意義のある日にしたいと思っているのだが。
 22時過ぎに枕灯へと移動し、しばらく本を読んでから眠りへ。
 「街道をゆく21」を100ページ読む。