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2022.11.01 20221031 月
 6時過ぎ起床。振り返るとこの数日は、腹痛のあった2夜を除けば、夜中に小用のために起きることもなく眠ることができている。腹痛もこの5日ほどは影を潜めており、なかなかいい傾向だ。

 浅い眠りの中で見た夢は、何十年も浪人して大学進学を目指している自分のことだった。この年齢になっても合格することができず今年も受験するのだが、はじめの国語では試験中に自分の興味に沿っている持参本をこっそり読み、残り30分になったところでようやく配られた書類に目を通すのだが、今どきの出題方法が理解できず問題用紙と答案用紙の区別さえつかないため無回答で提出し、この時点で今年もダメだなと諦めるのだった。
 はっと目覚めて、ああ俺、私学だけれどもいちおう大学に入って卒業までしていたんだと、胸をなでおろす。(笑) 受験のための勉強やテクニックの習得などはもうどうでもいいから、好きな方面に関する本を好きなだけ読んで暮らしたいと、改めて強く思うのだった。
 浪人で思い出したが、当方が卒業した大学には司法試験を受験するため就職せずに勉強を続ける者が多くいた。友人のTもその一人で、卒業後10数年経っても合格したという便りがなくその後音信不通になっているのだが、今彼はどうしているのだろうか。道を踏み外さずに元気でいればそれでいいのだが。猪木が言っていたように、元気があればなんでもできるのだから。

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(1969年頃の日本プロレス主力メンバー)

 朝作業をひとしきり終えたあとは、週明けの株式市況をウォッチしながら、カキモノを少し。今日の株式市況は好調だが、作業のほうは思うようにははかどっていない。

 3日ぶりの外食となる昼食は、上山市軽井沢の「御食事処じんや」を1年8か月ぶりに訪問して、じんやといえばコレという日替わり定食890円を食べる。
 この日は、白身魚フライと豚肉の酢豚風あんかけがメインで、これにふろふき大根と豆腐の白和え、温泉卵におみ漬が付いていた。配膳が早いし、いずれもおいしい。食後にはアイスコーヒーも供され、この内容でこの価格ならとても立派だと思う。
 これならば、天ぷらや刺身も付く「じんや定食」1,380円も期待できそうだ。となれば、また行かにゃならんな。

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(「御食事処じんや」の日替わり定食)

 月末なので、10月の株式取引を総括すると、この1か月で日経平均が6.36%上昇したのに対し、自己資産額(取引に充てている全体額で、保有株式時価総額+買付余裕資金)は5.36%の上昇だった。大きく上がっているように見えなくもないが、これはどちらも9月の落ち込みが大きかったからで、8月末時点と比較すれば、日経平均は1.8%、自己資産額は1.1%、それぞれマイナスになっていて、10月はいずれも9月の落ち込みを一定程度リカバーするにとどまった形となっている。
 そんな10月中に確定した利益(売った株式の、買った時との価格差)は、41万9千円余りとなった。下がったタイミングを狙って買ったものを長く持たず、薄利でもいいから比較的短期で売ったことが一定程度功を奏したと思っている。その結果、多めの資金を回収することとなり、買付余裕額をいい水準にまで戻すこともできている。

 本日の読書は午後になってから。
 「民族の世界史8 ヨーロッパ文明の原型」でのヨーロッパのお勉強は小難しくて手強く、30ページどまり。
 「食卓のつぶやき」については、文庫なのですいすいといけるはずなのだが、著者の池波が様々な思いをもっておいしいと食べているものが、それほどおいしそうに感じられず、あまりはかどらない。誰それのつくったオムレツとか、朝に食べる炒飯や夜中のビーフ・ステーキとか言われても、どうもピンとこないのだった。これを70ページ。

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(本日読んでいる2冊)

 いつもどおり、23時を回ったところで横になり、ほどなく眠りへ。

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   光文社知恵の森文庫  680円+税
   2014年4月20日 第1刷発行

 観光客だらけの有名スポットよりも、普段着のままの日本の風景を見に行こう! という志向のテツ物、旅物。
 ローカル線に乗って、のんびり旅情あふれる旅がしたいなら、ちょっとした「コツ」がいる。地方路線にも味気ないロングシート車両が走っているし、有名なローカル線ほど観光客だらけでガッカリすることも多いからだ。
 本書では、「時刻表の行間を読む」「バスやフェリーを組み合わせる」「お得な切符を使いこなす」……など、初心者でも理想の汽車旅を楽しむための“極意"を伝授してくれるものとなっています。

 2004年に新書で刊行されたものを、2014年現在のデーターに書き直すなど大幅に加筆修正して文庫化されたもの。
 ですが、自分の場合、旅に限らず世の中の多くの事柄についてのハウツーものは好きではなく、参考にすることはあってもそこに書かれていることについて唯々諾々として従おうという心構えはまったくと言っていいほどありません。唯々諾々とした時点で、そこから先への自身のクリエイティブな思考が止まってしまうのではないかと危惧するからです。ハウツーなんて聞き流すぐらいがちょうどよく、間違っていてもいいから自分で考えて行動するほうがいいとさえ思っています。(笑)

 旅についてもそうで、こうあるべきだという論調には右からのもので左からのものでも、ふーんと軽~く聞き流してしまいましょう。「旅の極意をご紹介しましょう」なんていう発想自体がおこがましい。
 したがって、この本についても読むには読むけれども参考程度であるため、あっという間に読み終えてしまい、これといったインプレッションもなく終わってしまったというのが本当のところです。
 もちろん、一人旅こそが神髄である、団体ツアーは「旅」にあらずなど、同意できる点はたくさんあったことを申し添えておきます。
(2022.8.3 読)

2022.11.02 20221101 火
 早いもので、今日から11月。まだ寒さは本格化していないが、ぼちぼちそれはやってくるはずだ。いつやってきてもいいように、準備はそろそろ始めておかなければならないだろう。

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(okinawa-image 石垣港)

 朝から「民族の世界史8 ヨーロッパ文明の原型」を読み始め、この巻の編者井上幸治による序章「ヨーロッパ世界の歴史像」の部分をようやく読み終える。執筆段階で75歳、1910年というから明治生まれの大家なのだろうが、すでに老齢のためか日本語の使い方に若干のあやしさが感じられ、文脈がくねくねとしているわかりづらい文章で、読解するのにはなはだ苦労する。大家ともあろう御方が、大江健三郎の文章にも通じるようなこういう独りよがりの文章を書いていてはいけない。権威であればこそ、誰にでもわかりやすく説明するべきではないか。
 第1章「歴史の舞台としての風土」へと進めば、こちらのほうは主述が明確かつ表現も平易なので、読める。この日は30ページ。

 ここのあっさり中華そばを食べたくなって、小立の「そば処すぎ」を2年ぶりに訪問し、10年ぶりにしょうゆラーメンの大盛り、750+200円を注文。
 ラーメン類の大盛りが200円もするのは、人気店とはいえやり過ぎではないか。本体も近時50円上がっているので、価格のダメージ感が強い。
 だが、地元飛島産の飛魚のみを使ってダシをとっているとのことで、磯の香りを感じさせつつ、あっさりした味わいが秀逸。これは市内の他店ではなかなか味わえるものではない。このおいしいスープが大きめのどんぶりにたっぷりと注がれ、麺が泳げるようになっているところもなかなかよろしい。細めで縮れの入った麺にそのスープが絡み、いい啜り具合が得られる点も、またよろし。このスープにこの麺なら、やはり大盛りで楽しみたい。
 ということで、食前は疑問に思えた高価格も何のその、満足しての退店となった。でも、せめて大盛りは150円に下げるべきであって、他店は「すぎ料金」を真似して値上げなどしてはいけない。

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(「そば処すぎ」のしょうゆラーメン)

 今日はいつもよりもさらに早めに風呂に入って、夕方からアマゾン・プライムで放送されるボクシング中継を観戦する。むろん、飲酒も早くからとなる。ボクシングを観ながらゆっくり飲めるなんて、ラスベガスに来ているみたいではないか。(笑) こうなると、飲む量もいつもよりも多くなる。

 WBOアジアパシフィックライト級タイトルマッチ、吉野修一郎 vs 中谷正義は、不利の予想を覆して吉野が防衛。
 スーパーフライ級10回戦は、前WBO世界フライ級王者の中谷潤人が王者を返上して無敗のまま階級を上げ、フルラウンド闘って、フランシスコ・ロドリゲス・ジュニア(メキシコ)を判定で下す。
 プロ10戦目の岩田翔吉が初めて世界に挑んだWBOライトフライ級タイトルマッチは、僅差と思われたジャッジが0-3となり、王者のジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)が判定勝ち。
 メインは、WBC・WBA世界ライトフライ級王座統一戦の寺地拳四朗 vs 京口紘人。ライトフライ級のWBC王者・寺地とWBA王者・京口は、アマチュア時代から寺地の3勝1敗とライバルで、日本人同士の世界王座統一戦として10年ぶりに行われる注目カードだ。
 5Rは歴史に残るような壮絶な打ち合いとなる。寺地がダウンを取ったあとに京口も猛烈に反撃して寺地の上体が泳ぐ場面もあり、ここはサイコーだった。しかしその後は寺地の突き上げるジャブが効果的で、7Rには右ストレートで寺地がTKOで勝ち、統一を果たす。いずれは直前で勝ったゴンザレスと3団体統一戦が行われることになるだろう。

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(今夜行われたボクシング4マッチ)

 そのあとは、飲酒量が多かったこともあって眠くなり、22時過ぎにはベッドへ。

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   ポプラ社  1,300円+税
   2008年1月15日 第1刷
   2008年4月14日 第13刷発行

 当方としては小川作品を読むのは「つるかめ助産院」に次いで2作目となります。
 テレビドラマ化された「ライオンのおやつ」や「つるかめ助産院」を著した小川糸の初期作品。
 いくつかの小説を発表したのち作家としての活動がしばらく途絶え、「もうこれでだめだったらあきらめよう」と好きな料理を題材として執筆した当著が、2006年の第1回ポプラ社小説大賞で入選、編集者の目にとまり、編集者と二人三脚で作品を完成させ、2008年1月に出版、念願の小説家デビューを果たした作品なのだそうです。
 そして、某テレビ番組のブックコーナーで絶賛され、82万部超の売り上げとなるベストセラーとなったというエピソードも。さらに2010年には、柴咲コウ主演により映画化されています。

 インド人の恋人に家財もコツコツ貯めていた貯金も全て盗まれてしまった倫子は、生家のある田舎に帰郷します。倫子は苦手にしている母・瑠璃子に頭を下げて、食堂を開くことを決意。それは1日に1組だけの客をもてなす「食堂かたつむり」でした。決まったメニューがなく当日何を出すかは客と相談して決めるという変わった食堂には、同様に一風変わった客がそれぞれの事情を抱えてやってきます。
 食堂が軌道に乗ってきたある日、瑠璃子が癌で余命半年であることを聞かされます。残りわずかな日々となった瑠璃子は、処女を貫いた想い人の修一と再会し、2人は結婚することに。そして倫子は、瑠璃子の2つの願いである、結婚式の披露宴で振る舞う料理のプロデュース、そして、かわいがってきた飼い豚のエルメスを食べるために調理することを受け入れます。そして母は天国に召され、自責の念にかられて大好きだった料理からも遠ざかってしまった倫子は……。

 読んでみての率直な感想としては、いかにも若い女性が好みそうな素材、展開、心情表現が並んでいるため、受ける人には受けるのだろうと思う反面、これはいい年齢の男性が読むものではないなという思いも。なんだか身体のどこかがこそばゆく、心にズドンとくるものがないなぁといったところでした。
 小川作品に関しては、日記エッセイの「たそがれビール」を入手していて未読になっていますが、それを読んだら一段落としようかな。
(2022.8.6 読)

2022.11.03 20221102 水
 前夜は0時台に目覚めてしまい、その後は熟睡に至れないまますっきりしない朝を迎えてしまった。結局のところこれは、缶チューハイをいつもの1本から2本に増やした前夜の飲酒量が原因であることは明らかだ。飲酒は酔った段階では強い催眠効果があるが、その後の眠りの深さについては逆に低下すると聞いたことがあり、今夜の状況がまさにそれを如実に表している。自分に合った酒量を守って生活すべきだと再確認する。もう若くないのだから。

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(okinawa-image)

 パンを買うのを忘れたので、今朝はご飯を炊いたというのだが、これも年齢のせいなのか、朝から茶碗で米の飯を食べようという気にはなれず、味噌汁と、昨夜の残りのポテサラを2、3箸ほどにしてもらった。これでも十分すぎるぐらいだ。
 ふと思ったが、毎朝食べている6枚切りのパン1枚でも多いと感じる時があるので、いずれは8枚切りのものにしてもらってもいいのかもしれない。むしろスープや飲み物だけでもよく、パン自体不要なのかもしれない。

 寿司好きのつれあいからのさりげない圧力と、楽天の期間限定ポイントの期間内消化という2つの命題をクリアするため、本日の昼食は回転寿司を食べに行く。スシローに行こうかと思ったがそこでは楽天ポイントが使えず、かっぱはこの前行ったばかりだし、くら寿司の山形南館店にも2か月前に行っているので、消去法的に1年7か月ぶりに「くら寿司山形馬見ヶ崎店」へ行く。
 朝食が少量だったので、全部で11皿とちょっぴり多めに。大盛貝柱にぎり、はまち、かにマヨ軍艦から始めて、かにクリームコロッケを挟み、ゆず塩かつおたたき、旨だれ牛カルビ、生えび、大葉真いか、極み熟成まぐろと進めて、ねぎまぐろ軍艦といか天にぎりで締めた。
 量を食べられないつれあいはいいネタのものも含めているが、当方の場合回転寿司はあくまでも日常の昼メシの一環と考えているのでハレのときのような贅沢はせず、115円10皿、165円1皿の1,315円で上げる。こうすれば、高いのに内容が伴わない皿を前にしてがっかりせずに済み、たっぷり食べられて十分に満足できる。高グレード皿への移行は、もっと歳をとって量が入らなくなってからでも遅くない。

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(「くら寿司山形馬見ヶ崎店」のマイセレクション)

 午後は、今朝の睡眠不足を解消するべく昼寝を織り交ぜながら、株式ウォッチや読書で過ごす。
 この3か月ほど、自宅の北側の空き地に建設会社の臨時の詰め所兼ヤードが設置され、連日ダンプが出入りしてショベルカーが残土類を震度1程度の揺れを発生させながらガチャガチャとやっていたが、その設置期限が明日で切れる。今日までにプレハブ、残土、重機類などがあらかた撤去され、明日からはやっと元の静かな環境が戻って来ると思うと少しうれしい。

 本日の読書は、「食卓のつぶやき」を80ページ。
それと、新たに「アイスランド 絶景と幸福の国へ」(椎名誠著、小学館文庫、2021)を取り出して50ページ。
 シーナの本を読むのは久しぶりだ。2014年に旅したことが15年に単行本として発行され、それが21年に文庫化されたもの。「椎名誠の海外紀行ここに完結!」とあり、シーナの“最後のでっかい旅”であることが強調されているのだが、ホントに最後なの?
 シーナは1944年生まれだから、旅をしている時点で70歳、現在はもう78歳になっているから、いつまでも若くて、体力があって、ビールをがばがば飲み、カツ丼をわしわしと食っているわけではないようだ。
 最近の画像を見てみるとさすがに年齢相応に老けてきたし、今月出版される新刊「失踪願望。コロナふらふら格闘編」の宣伝文句には、「後遺症、進む老い、進まない原稿、募る一方の失踪願望……。サイアクときどきサイコウの、とある1年の記録」、「新型コロナ感染後、生死をさまよい退院するも、しつこい後遺症に悩まされる日々。旅には出られず、友と生ビールは遠く、自らと向き合えば今までと何かが違う――」とあり、体力任せだったシーナも寄る年波には勝てずに苦慮しながらパンデミック禍の1年を送っていたようだった。

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(椎名誠 2021.12)

 22時を過ぎた段階で減速し、23時前にはもうぐっすり。

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   平凡社ライブラリー  1,200円+税
   2002年12月9日 第1刷
   2006年1月20日 第6刷発行

 イザベラ・バードの「日本奥地紀行」は、1878年6月から9月にかけて行った東京から北海道(蝦夷地)までの旅行の記録で、明治維新当時の日本の地方の住居、服装、風俗、自然を細かく書き留めてあり、近代以前の日本の情勢を知ることができる著作物として著名。また、アイヌに関する記述も豊富。わずか150年ほど前の、文明開化の始まった明治維新以降とは思えない、驚かざるを得ないような東北の人々の衛生状態や困窮した様子などが読み取れるものになっています。
 これをかつて読んだことがありますが、原文訳をそのまま読むよりも、誰か解説をしてくれるといいのだけどなと思ったことを覚えています。

 そしたら、そういう本があったのです。
 この書物を取り上げて、日本観光文化研究所の所長をしていた宮本常一が講読会で話をしており、それをそのまま本にしたものがこれなのです。
 1974年秋から79年春まで毎月1回、土曜の夕方から3時間、「野田泉光院」「菅江真澄」、そしてこの「日本奥地紀行」を取り上げ、台東区内のビルの一室で、研究所の所員や、旅から何かを学ぼうとして研究所に出入りしていた若者などが聴講していたといいます。
 したがってこの本は、バードの旅行記の単なる解説書ではなく、行間には宮本が山深い僻村や絶海の孤島で古老たちに耳を傾けた貴重な聞き取りの記憶が、いたるところに埋蔵されたものになっています。佐野眞一は解説で、そのことがこの本に立体的な厚みを与え、類書なきものにしていると述べています。

 夏の最も暑い時期に読みましたが、なかなかいい本にめぐりあえたという感じでした。
(2022.8.8 読)

2022.11.04 20221103 木
 文化の日。
 今朝の朝刊で、普久原恒勇が死去したことを知る。1日、心不全で死去、89歳。
 大阪で生まれ、すぐに「沖縄音楽の父」普久原朝喜の養子となる。沖縄に戻り、1961年から作曲活動を始め、沖縄市のコザ地区を拠点に「芭蕉布」や「ゆうなの花」など「普久原メロディー」として愛される楽曲を生み出し、沖縄の音楽を世界に広めた作曲家。代表作の「芭蕉布」(65年発表)では、沖縄の伝統的な旋律に西洋音楽の形式を導入した楽曲として多くの県民に愛された。沖縄の伝統楽器を使った民族音楽詩曲「響(とよむ)」なども手掛け、総作品数は約500曲に上っている。
 普久原が作曲した作品にはほかに、「ヘイ!二才達」「遊び仲風」「丘の一本松」「肝がなさ節」「豊年音頭」「アンマー形見ぬ一番着物」「芋ぬ時代」「娘ジントーヨー」「島々清しゃ」などの沖縄のメジャー曲が多くある。プロデューサーとしても活躍した、沖縄音楽の巨匠だった。

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(追悼・普久原恒勇 2022.4)

 8時前にスマホのJアラートが鳴り、北朝鮮のミサイル発射のための避難情報が宮城・山形・新潟の3県に出される。7時48分頃に上空を太平洋へと通過したとのことだったが、その後には日本上空を通過していないことが判明したとか、さらに何発か発射されたとかの続報があり、Jアラートはまたもや混乱の種となっている。合計3発? 北朝鮮は数日前から、どうかしたのではないかと思えるほどにたくさんのミサイルを打ち続けている。仮にこのまま毎日同程度を打ち続けると、その費用は国家予算のどの程度の割合になるのだろうか。
 今日は祭日だが、県庁あたりの関係職員などは大慌てで出勤していることだろう。自分もかつてそのような立場にいたことがあるので、彼らの苦労が思いやられる。

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(テレビ画面が真っ黒に)

 下足天中華が懐かしくなり、8年3か月ぶりに上山市金瓶の「手打ち蕎麦福蔵」を再訪し、支那そばと下足天、700+180円を食べる。
 8年前は天ぷらがつゆに浸された形で「下足天中華」として供されていたものだったが、今は大きな天ぷらが別皿に載って登場。太くて長くてやわらかいゲソを2足組み合わせた形で揚げられ、でかっ! 最近一気に50円値上げされたとはいえ、これが180円ならお得だと思う。
 支那そばは、麺はプリッとしていておいしいけれども、スープがかなり薄味仕立てで、麺の湯切りが甘いためにさらに薄くなっているような気がする。メニューには支那そばと同価格の「鳥がらラーメン」があり、つれが食べていたそちらのスープは色が濃く、ダシがしっかりしていたので、はっきりした味が好きな人はこちらのほうが向いているだろう。
 静かで明るい店内でゆっくり賞味することができ、満足。

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(「手打ち蕎麦福蔵」の支那そば+下足天)

 朝から午後にかけては、読後本のインプレを6本書く。書けば、それなりに今日は頑張ったなという気になれて、気分は悪くない。

 読書は、2日ぶりとなる「民族の世界史8 ヨーロッパ文明の原型」の、気候と季節、風土と人びとの部分を30ページ。
 11世紀頃から14世紀頃にかけて、ヨーロッパには大開墾時代と呼ばれる一時期があり、キリスト教がゲルマン人の森林信仰を駆逐し、広大な広葉樹の大地からは森林が急速に消え、今残る森林の多くは針葉樹の人工林に変わっている。そしてその後期には、「ドイツ民族」がスラブ民族居住地域に入植し、森林を開拓しながら多くの新村を建設していった歴史があることを知る。
 ほかには「食卓のつぶやき」を30ページ。今夜のうちに読み終えてしまおうと思ったが、届かず。

 今夜は下腹部に鈍痛があり、朝まできちんと眠れるか不安を感じながら、22時半過ぎには眠りへ。