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2021.06.09 20210608 火
 雲があって朝日が射さない朝は起きるのが遅くなり、7時起床。昨日は昼寝もしていないということもある。起きてすぐの食欲もなく、カップ1杯の冷たい牛乳を飲んで内臓からしゃっきりする。

 この日は朝から電話が来ることもなく、平和な一日のスタートとなる。その日が平和かそうでないかは、母親からの電話がないかあるかの一点にかかっていると言っていい。心がザワつき、鳥肌が立つバイブ音以外の外的環境については、申し分なく良好なのだ。しかし……。

 昼食は、2年ぶりに南二番町の「洋風定食自由軒」へ。
 日替り定食と週替わり定食、各680円の設定があり、週替わりのメンチカツカレーをチョイス。メンチカツカレーはレギュラーメニューにも790円で出ているが、週替わりの場合は小ぶりのメンチを使うのだろうか。
 カレーがおいしい。スパイシーで、つくってから少し寝かせていると見えて、全体として均一な濃いめのカレー色。盛り付けが男性的?なので見映えこそパッとしないが、ご飯対比のルーの量がしっかりあって、普通に食べているとルーが余る感じだ。
 メンチカツは大きくないけれども、カレーライスの添え物としてはこれで適量。これに赤くて新鮮な福神漬、胡麻ドレッシングの生野菜、味わいのよい味噌汁が付いて、この価格は拍手モノ。使用する米のグレードがもう少し上がれば文句なしかもしれない。
 広くない店内だが、カウンターには仕切りが施され、客間のディスタンスも十分。これなら感染リスクもないだろう。

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(「洋風定食自由軒」の週替わり定食)

 午後、平穏に昼寝をしていたら、施設から電話が入る。来たっ! ザワリと鳥肌。
 母が事務室の電話を借りてまた意味のない話をしようとしているのだろうと判断し、スルーする。あとで経緯を総合すると、当方、つれあい、自宅の固定電話に一度ずつかけているが、再度の電話はないので、緊急の連絡ではないことは想像がつく。
 電話に出ないこと自体はすまないような気もするが、どうせ痛い、辛い、病院に連れて行けといったこちらにはなす術がない苦情か、何か物を買って持ってこいという程度のことで、そんなに頻繁に事務室の電話を使ってかけてくるレベルの話ではないだろう。毎日こういうことをされれば、施設側にとってもいい迷惑であることは疑いない。だから、スルーするぐらいが3者にとって一番いいのだろうと思う。まったく、どこまでわけがわからなくなっているのか。勘弁してほしい。

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(okinawa-image(石垣島川平に出現する来訪神“マユンガナシ”))

 夕方から夜にかけては、いつもどおり。
 風呂では、湯に浸る時間を10分から9分に変更してみたところ、それだけで発汗量と湯あたりの程度はだいぶ違う。だが、それもけっこう汗は出ていて、入浴前後の体重は76.0から74.6kgへ。
 日中の神経のザワつきを忘れるため、飲酒量を350ml×2に増やす。こうなるとその後は結構ぐったりくるもので、不快な午後をある程度は酔いで忘れることができる。

 アルツハイマー病を抑える新薬がアメリカで承認されたというニュース。それに付随して、認知症の親を抱えて格闘しているある女性を取り上げた特集が流れていたが、日本はもちろんのこと、世界中の各地で認知症の看病をして疲れ果てている人間がいかに多いことか。
 日本には認知症患者が600万人ほどいるのだという。600万人! その背景には一千万人を超える多くの人がやり場のない労苦を抱えて呻吟しているわけだ。高齢者の長寿が家族全体の誇りだった時代はもう終わったのではないか。
 新聞の死亡告知欄の多くは今や90歳代だが、このうちのどの程度が認知症患者を収容する施設で亡くなっているのだろうか。おそらくかなりの割合になっているのだろう。そのような実態を少なからず垣間見てしまうと、脱力感たっぷりの幻滅しか感じられない。自分が何者なのかわからなくなり、周囲に迷惑をかけてまでして長生きしたいとはまったく思えない。
 あぁ、何か楽しいことはないかな。腹を抱えて、心の底から笑えるようなことが。若い頃はそういうことがたくさんあったのだけどな。
shinyaku2 202106
(アルツハイマー病の新薬「アデュカヌマブ」が米で承認。価格は年間分で5万5千ドル!)

 この日の読書は、「早春 その他」を110ページ。藤沢周平モノなら3桁はいける。
 ほかに、「世界各国史3 ドイツ史(新版)」(林健太郎編、山川出版社、1977)に手を出してしまう。本文だけでも500ページ以上ある重厚本だ。また長いバーチャルの旅が始まる。これをまず30ページほど。

 24時前に消灯。

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