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   角川文庫  485円+税
   1995年9月25日 第1刷発行

 名古屋モノとして「花くらべ 尾張名古屋に咲く花は」を読んだ勢いで、同著者のこの本も買って読んでみたもの。こちらは、「あなたが好きだから〈愛〉という言葉のかわりに花を贈りました。どうか、わたしの気持ちに気づいてください。6つの花に秘められた、6つのメッセージと恋模様。せつない想いを花に託し、綴った恋愛連作集」(小原玲の解説から)。
 恋愛小説ながら、情愛ずぶずぶではないからりとしたさわやか系。お得意の名古屋弁で話す場面も随所にさりげなく登場します。

 いいんじゃないか、堀田あけみ。ウィキペディアによれば、1964年生まれ、愛知県旧・海部郡七宝町(現・あま市)出身の作家。1981年、高校在学中に「1980アイコ十六歳」で文藝賞を受賞し、最年少の受賞として話題となる。2002年以降はオリジナルの小説は発表していず、研究者としての本業である発達心理学や、育児についてのエッセイ、もしくは小説創作指導をメインとするようになっているようです。
 初期の作品には高校や大学を舞台としたものが多く見られ、登場人物一人一人の性格・心理が細かく描き分けてられている。その後、恋愛をテーマにした作品が増えるが、「思い詰めるくらいに深く恋する女性」「どこか頼りない男性」が登場するものが多い。そして、セリフの中によく名古屋弁を使っていたが、最近の作品では少なくなった――とのこと。
 ほう。では名古屋弁に触れたい自分の場合は初期作品を読むべきなのだな。

 ということで、これを読んだ後にさらに同著者の、「さくら日記」(河出文庫、1988)、「煙が目にしみる」(河出文庫、1993)、「想い出させてあげよう」(角川文庫、1998)の3冊を古書店からゲットしました。
(2021.7.30 読)

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