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 次は内陸の士別だが、ナビはこの間約90kmあり、休まず走っても1時間40分以上かかると告げている。……むむぅ。12時20分発。

 休まず運転して、ナビの予言したとおり14時前に士別に入る。ここでいったん休憩してうたた寝20分。眠くなったらほんの少しでも眠ることで多少のリフレッシュができるものなのだ。
 「士別駅」。宗谷本線の特急停車駅だが、駅前は閑散としている。ここの赤レンガ倉庫群は数が多く、観光資源として磨けば十分使えるのではないかと思う。

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JR士別駅

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ここにも赤レンガ倉庫群が

 入館料100円の安さにつられて「士別市立博物館」に行ってみる。開拓の歴史、生活用具、北方圏の生活・文化・風土及び郷土の文化遺産を展示。隣の旧公会堂と繋がっている。士別出身のボクシング世界チャンピオン輪島功一のコーナーがあるというのに惹かれたのだが、企画展があるときは見られない仕組みになっていて、この日は見られなかった。冒険家で名を馳せた元女優の和泉雅子は士別市に別荘を持っている関係で、彼女のコーナーもあった。
 復元された「旧士別公会堂」の建物は、外から見ると大正建築の趣きがあってなかなかいい。
 また、園内には「屯田兵屋」もあった。この建物は、1891年、旭川市の永山(利用した「旭川健康ランド」があったあたり)に入植した人が使用したものだそうだ。

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士別市立博物館

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和泉雅子のコーナー

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大正モダンの旧士別公会堂

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ここにも屯田兵屋があった

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屯田兵屋の中ではこんな展示物も

 士別から名寄までは20kmほど。「名寄駅」は赤い屋根が印象的。駅前は道路が広く、土地が有り余っているような感じがする。

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JR名寄駅

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土地が有り余っているような印象の名寄駅前

 「名寄市北国博物館」。真っ先にSL排雪列車「キマロキ」の屋外展示がお出迎え。旧名寄本線の鉄路上に当時の編成のままずらりと並んでいて、なかなか壮観なのだった。
 寒さを克服して「北国」の自然環境を楽しみや親しみに替え、新しい北国の文化を作り上げていくという目的で建てられた内部は、1階が「北国」をテーマにした冬の自然と暮らしにこだわった展示になっているほか、名寄の冬の名物サンピラーのイメージモニュメントなどがあった。名寄市の歴史をまとめた映像を見る。ここの設備は概ねきちんと動いている。

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「キマロキ」とは、機関車・マックレー車・ロータリー車・機関車の編成の略称。普通のラッセル車では除雪が困難な路線で活躍したという

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名寄市北国博物館

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北国博物館の展示室

 もうひと運転して美深まで来て、「美深駅(美深交通ターミナル)」をチェック。北欧風の建物で塔の上にある「美幸の鐘」はフランス製なのだそうだ。

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JR美深駅

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静かな美深駅前通り

 17時をとうに過ぎているので、あとは泊地へと進もう。
 泊地は「道の駅美深」。そしてその至近に「びふか温泉」があるので、入浴はここだ。
 道の駅に車を停めて歩いて温泉に行ければ、温泉施設内で飲むことができる。そう考えて歩いて行こうとするが、距離が一定程度あったので断念して車で行く。ああ残念。
 風呂上がりには20時近くまで休憩室でパソコン作業をする。この日の旅のドキュメントを固めるには車に置いてきてしまった資料が足りず、80%程度までしかできなかった。

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道の駅美深

 「びふか温泉」には食事処もあるのだが、食欲がそれほどでもないので、今夜はここで飲料とつまみを仕入れて、道の駅に戻ってから車内で飲むことにする。まあ、それがいちばん落ち着く人間になってしまったので、それでいいんじゃないの。
 いくつかのつまみと、500mlのビールと350mlのチューハイ。自動販売機で買った飲料がよく冷えているのがうれしい。

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びふか温泉

 3月までの職場の同期で再就職をした友人Yから2度着信あり。どうせ「仕事を辞めてからどうしてる?」という皮肉交じりの電話だろうから、返信せずにおく。もし飲もうぜと言われたとしても、7月下旬までは帰らないから無理なんだもんね。
 つれあいからも「どうしてる?」とのショートメール。もう飲んで酔ってしまったので、すまないが返信する気が起きない。
 22時前には就寝。車中のベッドメイクが上手になって、山陰旅のときのように寝ていて腰が痛くなるようなことがなくなったのがいい。

 7月2日の走行距離は281km。

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