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2021.12.01 20211130 火
 この日も寒い朝となり、7時起床。天気は悪くない。部屋干しで乾きにくい洗濯物をベランダに出して、陽の光を当てる。明日以降はまた天候が崩れるらしい。

 今朝までのアメリカは、ここまでが下げ過ぎと評価されて値を戻し始めているので、この日の東京はいったん値を上げるものと思われた。しかしその勢いがどの程度のものなのか想像がつかないため、開場前に注文を入れておくのはやめて、しばらくはウォッチすることにした。
 結果、予想に反して今日もジリ安となり、引けにかけてはガクガクといった感じに。もうダメと言いつつ、今日も7銘柄も買ってしまった。もう一段下がれば買付資金もいよいよ底をつく。願う、反転。
 なお、11月中の株式投資の成績は、確定利益は15万円余り。しかしその一方で買いが大量に約定し、その後も下げているため、持ち株評価額自体は大きく減少している。また、買いに回せる余裕資金もかなり目減りした。

 「民族の世界史4」はモンゴル民族の部分から。7世紀半ばに初めて姿を現わしたモンゴル民族は、最初はタタルと総称される諸部族の中のひとつだったが、9世紀半ばにウイグル帝国が倒れたあと西方に進出し、トルコに代わってモンゴル高原の支配者となる。13世紀初頭にはテムジン(後のチンギス・ハーン)を戴いて全タタルの支配部族となり、モンゴル帝国は朝鮮半島から東ヨーロッパに及ぶ中央ユーラシア草原のすべてを支配下に入れる。
 第1章「草原の覇者――モンゴル民族の形成と発展」では、モンゴル民族の概念が歴史上どのように変遷してきたかをみながら、モンゴル人がたてた国家が、現代の国家の概念とどれだけかけ離れていたかも、併せて示してくれている。

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(「居酒屋スナックわらべ」の週替わりランチは高コスパ)

 昼食は、七日町の「居酒屋スナックわらべ」にて。接客がよくて居心地がいい上に料理がしっかりしている店で、だいぶ前には夜の時間帯に2、3度飲食したことがあった。その「わらべ」でランチをやっていると知り、昼としては初めて行ってみた。
 今週の週替わりランチ800円は、ミックスフライ、味噌坦々麺&角煮丼、半盛り3点セット(フライ・味噌坦々麺・角煮丼)の3種。しばし迷って、味噌坦々麺&角煮丼にしてみた。
 すげぇゴージャス。無料で大盛りにしてもらった坦々麺は、味付挽肉たっぷりでチンゲン菜やメンマなどの具材も豊富な本格派。味もよく、厨房では中華料理のプロがつくっているはずだ。柔らかく煮込まれた角煮が載る丼ぶりは、ご飯を残して坦々スープをかけて食べるのがまたうまい。ほかに、冷たいサラダ、漬物、ドリンクが付いて、1,400円ぐらいしても不思議ではない充実の内容だった。

 夜は、「街道をゆく」の十津川街道の部分を読んで感化され、15日ほど前に録画していたNHKの「新日本風土記 選」の十津川村編(2019年1月初回放映)を観る。司馬の著作を読んだところによれば、農耕に適さぬ地形のため古来免租地として権力者の支配を受けずに半ば独立した村落共同体として存在し続けたところで、南北朝の抗争時には楠木正勝ら南朝側がここを拠点として以来、尊王の姿勢を明治維新まで貫いた地なのだという。ずいぶんと山の中なのだろうなと思って観たところ、その想像を軽く上回ってすごいところのようだった。
 番組にも取り上げられていた「谷瀬(たにぜ)の吊橋」は、1954年の完成。洪水のたびに丸木橋が流されたため、当時の谷瀬集落の人々が1戸当たり20~30万円という大金を出し合い、800万円もの大吊橋を完成させたものだ。完成時には日本一長い歩道吊橋だった(1994年に茨城県の「竜神大吊橋」が完成し、日本一の座を奪っている)。

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(谷瀬の吊り橋)

 「街道をゆく」にはこんな話も出ている。
 1889年8月に起きた十津川村での大水害の被災民のうち2,489人もの村民が離村し、北海道の原野に入植し、新十津川村(1957年に町制施行)と称したのだという。滝川市の、石狩川を挟んですぐ西側にある。ここも訪れてみたい。
 番組の途中で流れていた朝崎郁恵のうたう「行きゅんにゃ加那節」が、じんと心に沁みた。

 寝る前になってから、かつて少しだけ読んでいる宮本常一についてじっくり読んだなら面白いのではないかと思い、宮本の経歴や人となり、著作等について改めて調べてみる。せめて文庫として発売されているものだけでも読んでみるべきではないかという思いに達する。
 藤沢周平、司馬遼太郎、池波正太郎に続く次なる特定著者のシリーズ読みは、宮本常一になるかもしれない。もちろん古書でかまわないけれども、少なくとも定価よりも安ければ、ということだが。

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(在野の民俗学者・宮本常一(左)とそのパトロン渋沢敬三)

 本日の読書は、「民族の世界史4」を40ページ。「街道をゆく12 十津川街道」を20ページ余り読んで読了し、「街道をゆく41 北のまほろば」(司馬遼太郎著、朝日文庫、2009)を読み始めて30ページ。

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