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2021.12.06 20211205 日
 7時起床。今日中にぜひともやらなければならないものはなく、ついつい無目的になりがちな朝だが、ではやるべきことはないのかというとそうではなく、近いうちにやっておきたいことはそう簡単にはなくならない。でもそれらは、まずは日々の読書ノルマを達成してからのことにしたい。ということで、今日も「民族の世界史4」から。
 この日は30ページ。ウラル系民族に関する第4部の最後には、そのうちのマジャール民族が主となる現在のハンガリーの歴史について概括する項があり、興味深く読む。そしてこの巻の最後となるチベット系民族についての第5部へと入ってゆく。
 5部を担当している山口瑞鳳という学者の文章は、主語にも述語にも説明が足りず、読者を前にしてほとんど独りよがりの文章を書いている。この人はそういうことに気がつかないで書いているのだろうか、それとも気づいてはいるが学者は言い放つだけでよいとでも考えているのだろうか。はたまた、本人そのものの理解が足りないからこういうことになるのだろうか。いずれにしても、仮に学者としては一流であっても、人間としてみればただの愚人であることは間違いない。頭がよすぎる人間は、時として人のためにならず、害悪にすらなりかねないということがよくわかる。したがって、読んでいるほうはまったくちんぷんかんぷんで面白くないのだった。あぁ、疲れる。

Budapest 202112
(ブダペストも美しい街のようで、魅惑的だ)

 昼食は、天童駅前にある「國丼」という食事処を初訪問。まぐろ丼、ほたて丼、スタミナ丼、カツ丼あたりが人気のようで、ほかにも定食類がいくつかある。でもここでは、いも煮定食1,000円を食べずにはいられまい。割烹料理店や小料理屋では供されることがあるけれども、大衆食堂ではなかなかお目にかかれないものなので。
 鉄鍋で供されて、一人鍋状態になったが、なかなかおいしいし、楽しい。村山地域らしい、いい塩梅の醤油味。わりと赤身の部位の牛肉を使っているので味わいはあっさりした感じ。牛肉、里芋のほかに、手で割いた板こんにゃく、火が入った程度の白ネギ、さらにはごぼう、キノコ類も入っていて、こういうのがこのあたりの標準的なつくりなのだと思う。ごはんもおいしく、これをもやしとほうれん草のおひたし、蕪と白菜の漬け物で食べる。

kunidon 202112
(「國丼」のいも煮定食)

 帰宅してからは、録画を入れていた「第75回福岡国際マラソン」の中継を観る。福岡での開催はこれが最後となる。小学校時代から見続けてきた大会だったので、感慨深いものがある。
 結果は、細谷恭平(黒崎播磨)が2時間8分16秒のタイムで日本選手トップの2位に入り、パリオリンピックの選考レースとなる再来年秋のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権獲得第1号となった。ほかに、4位の大塚祥平(九電工)、5位の高久龍(ヤクルト)、6位の上門大祐(大塚製薬)もMGCの出場権を獲得した。

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(今大会が最終開催となった福岡国際マラソン)

 飲酒タイムには、NHK-BSの「ヨーロッパ トラムの旅」のドイツベルリン編を観る。ノーナレーションで市内を走る黄色のトラム(路面電車)と路線にあるビューポイントを紹介する仕立てになっている。
 ベルリンは1983年に訪れて、当時は壁で分かれていた東西のベルリンを見たが、トラムは今、大部分が旧東ベルリン地域を走っているという。自分が行った当時もあったはずなのだろうが、よく覚えていない。あの当時、東で走っている自動車をはじめとした交通インフラは、西に比べて20~30年ほど遅れているのではないかと思いながら見ていたものだった。
 こういうものに乗りに行きがてら、ヨーロッパ大陸のあちこちを改めてゆっくりと眺めて歩くなんていうのは、自分にとっては夢でしかないのだろうな。

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(フリードリヒ・シュトラーセ駅付近を走る、ベルリンのトラム)

 夜には、「街道をゆく41 北のまほろば」を70ページ。著者は、青森市出身の芸術家・棟方志功の記念館に足を運び、作品のいくつかについて所感を述べ、自然の厳しい下北半島の田名部にわずか3万石に減封されて移動した旧会津藩=斗南藩の悲惨で困難だった状況に思いを馳せている。
 24時過ぎ、就寝。

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