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2022.05.01 20220430 土
 寒い朝だなぁと思って6時15分にベッドを出ると、外はなんと積雪! クルマのルーフや芝草の上が白くなっている。今日は4月末だというのに。晴れているのですぐに融けるだろうが、東北の雪はアナドレナイものだ。
 部屋では、まだ片付けていなかった電気ストーブを点けて暖を取る。8時過ぎには屋根の雪が融け始め、雨音に似た盛大な音をたてていたが、たちまち全部融けてすぐに収まった。
 テレビ番組の録画セット、多めのモノカキ、ブログの更新などをしているうちに時間が進んでいく。

sekisetsu 20220430
(4月30日の雪化粧)

 昨夜読んだ「5分で読める! ひと駅ストーリー 降車編」に「銘菓」という1編があった。著者は高山聖史(たかやまきよし)で、第5回このミス大賞で優秀賞を受賞している。ミステリーの筋書きよりも、扱っている内容に半ば驚きながら読んだ。
 認知症を患い壊れる寸前まで来ている姑の介護に疲れた嫁、といってももうその地に嫁いで40年になる女性が、ひと駅離れた菓子舗に姑のお気に入りの菓子を買いに行く話。米寿を祝った席で姑は、ほんの1時間前に菓子を食べたばかりなのをすっかり失念して、菓子がほしいと喚くのだった。このあたり、わが母の現況とよく似ている。
 姑は台所で、ガスの元栓や包丁に手をかけ、咎めると人間とは思えないような叫び声をあげて怒りを露わにし、介護する者を攻撃し、相手の指を噛んだりする。四六時中冷蔵庫を漁り、ときには嘔吐するまで食べ続ける。
 そこに書いてあるようなことは、自宅で介護していれば我が家でも起こりそうなことではないか。そこまで症状が進んでいない今であっても、家にいれば、母本人にしか理解できないようなことを実現性など度外視して間断なく要求してくるだろうし、一人で外出して戻れなくなったり、頻繁に食事を催促したりして、こちらが困り果てることになる。そして、身近にいる者がいちばんの非難・中傷・威嚇・暴力などの対象になり、攻撃の度は日に日に増していくのだろう。この1年程度の状況を振り返ってみても着実にその傾向は深まっているから、今後はその加速度を増していくことも考えられる。
 やはり、施設から出て家で暮らすなんて、母の状態に照らせばまったくの夢物語でしかないことを知るのだった。

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(今読んでいる2冊)

 昼メシは、つれが初めてつくってみたという台湾まぜそばを食べる。初めてのわりには上出来と言ってよく、去年春、本場名古屋で食べたものと比べても大きな遜色はない。麺を食べ終えたあとに残ってしまう肉味噌に少量の追い飯を投入して、スプーンで食べるのもうまかった。

 午後は、しばらくぶりに祖父の画業関係のデジタル化作業をする。
 祖父は1965年、ヨーロッパに長期の美術外遊に出かけていて、その際に旅先から地元新聞に何度か寄稿したものをまとめた「ヨーロッパ画信 1965」という小型の私製本が遺されている。これに載っているラフスケッチと文章を夕刻までにすべてスキャンしてデジタルデータ化した。
 オーストリア、チロル地方の「古城」の項では、とある広場の片隅にある店で赤い羽根のついたダークグリーンの子供用のチロリアンハットを見つけ、「つい女の末の孫を思い出し、かぶせて見たくなった」と書いている。“女の末の孫”とは、その頃4歳になったばかりの当方の妹のことで、彼女は飛行機にはおじいちゃんが乗っているものだと思い込んでいて、山形空港に飛んできた飛行機を見上げて「おじーちゃーーん!!」と呼び、時には大きな頭が重くてそのまま後ろにずっこけて泣いているのだった。店の前の祖父は、仲間からこれからの旅の荷物になることを言われて買うのを踏みとどまり、店先を立ち去りかねる思いをしていた。
 けっこうはかどったが、その分しっかり疲れる。せっかくやっているのだから、これらを何らかの形で公開できないものだろうか。

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(赤い屋根の町、ローゼンブルク(「ヨーロッパ画信 1965」から))

 午後に本を読めなかったため、この日は「街道をゆく18 越前の諸道」を30ページ読んだにとどまった。
 昼寝をしなかったこともあり、22時には消灯してベッドへ。

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