| Home |
2023.01.31
沖縄を語る2 次代への伝言 沖縄タイムス社

沖縄タイムス社 1,600円+税
2020年11月28日 第1刷発行
沖縄タイムスの大型インタビュー企画として、2015年6月から16年11月にかけて沖縄タイムス紙に掲載されたもの(第21~40回)を、第2弾としてまとめたもの。
2020年11月の発行ですが、古書市場で値ごなれするまでずっと待って買ったもので、購入価格は送料込みで685円でした。なお、2016年6月発売の第1巻のほうは、2017年に読んでいます。
沖縄の各界で活躍している20人に記者がインタビューしたものをコラム仕立てにまとめたもので、登場人物のほとんどは何らかの形で知っている人物なのでイメージがしやすく、そうそうそういう人だよねとか、ははあこの人はこういうことも考えていたのかとか思いながら読むことができました。
その人物たちは登場順に、ミュージシャン・ジョージ紫、役者の北島角子(2017年4月逝去)、元プロ野球投手の安仁屋宗八、写真家の石川真生、沖縄愛楽園自治会長の金城雅春、島唄歌手の大工哲弘、「放送人」上原直彦、大田昌秀知事時代の副知事・吉元政矩、直木賞作家の又吉栄喜、沖縄喜劇の女王・写真家の山田實(2017年5月死去)、円谷プロで活躍した脚本家の上原正三(2020年1月死去)、沖縄芝居役者の吉田妙子、芥川賞作家の目取真俊、沖縄戦の語り部の中山きく(読後3日後の2023年1月12日死去)、ジャズドラマーの上原昌栄、元石垣市観光協会長の宮平康弘、鉄血勤皇隊員の生き残りで、元沖縄人民党の闘士の古堅実吉、戦後初の沖縄のアナウンサー・川平朝清、ウルトラマンの生みの親・金城哲夫の実の妹で染織家の上原美智子。
長い間沖縄を見続けてきているので、登場する各人物に関する自分にとってエピソードが思い出され、同時にさまざまな思いがよぎります。残念なのは、そのうち幾人かがすでに亡くなっていること。世は移り行く――ということなのでしょう。
(2023.1.9 読)
- 関連記事
-
-
愛しの座敷わらし 下 荻原浩 2023/02/02
-
沖縄を語る2 次代への伝言 沖縄タイムス社 2023/01/31
-
愛しの座敷わらし 上 荻原浩 2023/01/30
-
| Home |