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 次は、鉄輪(かんなわ)温泉方面へと向かい、前回も別府の温泉街を眺めた「湯けむり展望台」へ。
 あちらこちらで温泉の蒸気が立ち上る、別府ならではの風景が見られる場所だ。そのむこうには扇山や鶴見岳も一望することができる。
 別府の湯けむりは、2001年にNHKが募集した「21世紀に残したい日本の風景」で富士山に次いで全国2位に選ばれたことがあるという。また、ここからの夜景は2010年には「日本夜景遺産」に認定されたとも。

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(「湯けむり展望台」から1)

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(「湯けむり展望台」から2)

 もう1つ、湯けむりの鉄輪温泉郷と別府湾を一望できる絶景スポットだという「貴船城(きふねじょう)」にも寄ってみる。
 1957年に建造された「城」があり、城内には狩能探幽という17世紀の絵師の屏風などの美術品が展示され、守り神の大白蛇もいるというのだが、ここは景色だけでいいや。
 天守閣脇の庭園からは別府湾を望む。ほかにも高崎山、鶴見岳、扇山。晴れていれば国東半島や四国の山々まで見えるらしい。

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(貴船城)

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(庭園から別府湾方面を望む)

 「鉄輪温泉」の中心部へと進み、観光駐車場に車を停めて温泉街歩きを始める。
 「鉄輪温泉」は別府8湯のひとつで、昔からの湯治場としての雰囲気を今も色濃く残し、100軒ほどある旅館の多くは自前の源泉を持っていて、あちこちから水蒸気が上がっている。自炊・半自炊の貸間も多く、それらが湯治場の味わいをより深いものにしていると思う。
 鉄輪のメインストリート「いでゆ坂」の周辺には、泉質や温度が異なる渋の湯・熱の湯・すじ湯・蒸し湯など多数の外湯があるので、今回はそれらを巡ってみることにする。外湯の多くは市営で、料金は100円だったり、脱衣場のロッカーが入湯料だったり。温泉地なので100%掛け流しなのだろう。

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(いでゆ坂)

 いでゆ坂に面している「地獄原温泉」は、比較的新しくて快適そうだ。
 「すじ湯温泉」は、貸間旅館街のド真ん中にひっそりと佇む歴史ある共同浴場。内部はかなりプリミティブな浴屋のようで、加水なしの100%掛け流し。蛇口からは高温の温泉が出るので湯加減に注意が必要なのだという。
 無料で入れる「熱の湯温泉」は、中から地元のばあちゃんたちが楽しそうに話しながら入浴している様子が聞き取れる。名前のとおり熱い湯で、鉄輪では「むし湯」と並んで最も古い共同浴場であるとのこと。

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(地獄原温泉)

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(すじ湯温泉)

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(熱の湯温泉)

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