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 旅の2日目、2023年5月23日(火)。

 「別府温泉杉乃井ホテル」にて、6時20分過ぎまで眠り、起床する。昨日の旅の疲れと、食べ疲れ、それらとつれあいの歯ぎしりのため、寝坊した形だ。窓からは扇山という草地化された別府の山がきれいに見える。
 つれあいは鼻水が出るとかで、「これは鼻水地獄」と言いながら頻繁に洟をかんでいる。何にでも「地獄」を付けるとそのすごさ、酷さが増幅して面白い。さしずめ今朝までの夜は、当方にとっては「歯ぎしり地獄」だったと言ったら怒られるだろうか。(笑)

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(客室から見た朝の風景)

 朝食バイキングは7時過ぎから、前夜の夕食会場にて。
 この春からつれあいと温泉旅館に泊まることが増え、バイキング料理を食べることが多くなったが、おバカな我々も少しは学習して、次の食事が摂れないほどに食べるということはなくなった。それでもけっこう食べていて、今朝はフルーツサンドとアップルパイをメインにして、フルーツ多めにテイクし、明太子やとろろそばなど食指が動いた別ジャンルのものも食べている。

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(朝食バイキングの一部)

 8時45分、本日のスタート。

 この日は「別府地獄めぐり」からスタートして、今夜の宿泊地の由布院へと向かう。

 別府の温泉噴出地が「地獄」と呼ばれるようになったのは、今から1000年以上前のことで、その当時から噴気や熱泥、熱湯などが噴出していて人々に忌み嫌われていたことが、「豊後風土記」にも記されているという。
 そんなところを見て回る地獄めぐりとは、「海地獄」「鬼石坊主地獄」「かまど地獄」「鬼山地獄」「白池地獄」「血の池地獄」「龍巻地獄」の7ケ所の地獄(源泉)を巡るコースのことだ。
 地獄めぐりはこの旅のメインイベントになるのではないか。当方としては2度目になるが、それぞれ異なる“地獄”を感じることができ、初めて見たときはすごいところがあるものだと大いに楽しんだので、今回はつれあいを喜ばせてやろうと連れて行くことにしたものだ。

 4年前とほぼ同じルートで、まずは「海地獄」エリアから。全国旅行支援のクーポンを使い、2,200円の7か所共通観覧券を購入して、さっそく「海地獄」へと突入する。
 「海地獄」は、神秘的な美しさのコバルトブルーの地獄。一見湖のようだが、実は98℃もある熱湯で、もうもうと湯気が立ち上る。1200年前に鶴見岳の爆発によって誕生したもので、湯に硫酸鉄の成分が含まれているため、光などと反応して蒼い色に見えるのだという。
 地獄の美しさ、比類のなさは7つの地獄の中でもピカイチだと思うが、それと合わせて夢中でカメラを向けて群がる観光客を見ているのも面白かったりする。あれまあ、なんだか高齢者ばかりではないか。(笑)
 「海地獄」の出口売店では、“地獄名物”の「極楽饅頭」なるものを売っていた。地獄で極楽とはこれいかに。(笑)

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(「海地獄」のゲートで7か所共通観覧券を買って……)

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(美しい「海地獄」)

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(観光客の誰もが夢中で写真を撮る)

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(地獄で極楽?)

 2番目は「鬼石坊主地獄」。
 灰色の熱泥が沸騰する様子が坊主頭に似ていることからこの名称になっている。明治時代には一大観光名所として人気を博したものの、1950年代後半にいったん閉鎖。しかし、復活を願う声に応えて、2002年にリニューアルオープンしたという経過がある。

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(鬼石坊主地獄1)

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(鬼石坊主地獄2)

 3番目は「かまど地獄」。
 古来より氏神の竈門八幡宮の大祭のときに、地獄の噴気で御供え飯を炊く習わしがあったというのがこの名の由来。3丁目は青い地獄、6丁目は赤褐色というように、敷地内の1丁目から6丁目までそれぞれ特徴の異なる地獄があり、いろいろな種類の地獄を見ることができる。
 かまど地獄の煙の実験、のど湯・飲む温泉などの体験コーナー、足湯などがあり、係員がいろいろと説明してくれるのが、この地獄の特徴になっている。

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(かまど地獄)

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(これは何丁目だったか?)

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