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 4番目は「鬼山地獄」。
 大正時代に日本で初めて温泉熱を利用してワニの飼育を始めたところで、別名ワニ地獄とも。メインの地獄池の蒸気の噴出は爆裂火口並みの激しさがあり、ボコバコとものすごい音をあげている。
 だが、ここは飼育員も多く見られ、地獄というよりもワニの飼育のほうにずっと力点が置かれているように思う。はて、ここはワニを飼育してどのような利潤が得られるのだろうか。つれあいは、鰐革が高く売れるというのだが。

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(蒸気の噴出が激しい)

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(ユニークな路面標示があった)

 5番目は「白池地獄」。
 重厚なファサードをもつ入口を入ると、静かな和風庭園の中に青白い池が存在する、ほかの地獄とは少し様相が異なる優雅な地獄。
 熱水の噴出時は、透明な湯が温度と圧力によって青みを帯びた白色に変化し、美しい光景が生み出される。温泉熱を利用して10数種の熱帯魚を飼育している「熱帯魚館」もある。

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(「白池地獄」入口)

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(白池地獄)

 ここまでで「海地獄」エリアの5か所が終了。「みゆき通り」を挟んだ「白池地獄」の向かいには「地獄温泉ミュージアム」という新しい建物があったので、覗いてみる。
 前年の2022年12月にオープンしたばかり。「温泉が、もっと愛おしくなる」をテーマに、かつては“地獄”と呼ばれた別府鉄輪の魅力を伝えるアカデミック・エンターテインメント施設――というのだが、そういう博物館は一般受けするのだろうか。
 一般料金が1,500円で、地獄めぐり共通観覧券の所持者は1,050円になるのだが、当方に雨水や温泉に対する知識や理解能力がないため、申し訳ないがスルーする。

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(地獄温泉ミュージアム)

 車で少し離れた「血の池地獄」エリアへと移動して、6番目の「血の池地獄」へ。
 こちらのエリアの白眉となる、日本で一番古い天然の地獄の「赤い熱泥の池」。地下の高温、高圧下で自然に化学反応を起こし生じた酸化鉄、酸化マグネシウム等を含んだ赤い熱泥が地層から噴出して堆積するため、池一面が赤く染まるのだそうだ。……と言われてもピンとこないが。(笑)

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(血の池地獄1)

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(血の池地獄2)

 最後の7番目は「龍巻地獄」。
 一定周期で熱水や水蒸気が噴き上がる間歇泉で、ここの場合は約35~40分間隔と噴出周期の短い。前回は噴出場面を見なかったので、今回は石段の一角に腰を据えて20分ほど噴き出すのを待つ。
 まだかまだかと思い始めた頃に、おおっ、始まった。遠巻きに待っていた人たちが徐々に噴出場所に近寄っていき、たちまち人だかりになる。100℃超の熱湯が5分以上も噴出し続け、なかなか面白い。こういうものは場所を見るだけではダメで、やはりその瞬間を見てナンボなのだな。

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(龍巻地獄1)

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(龍巻地獄2)

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