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2023.06.05 20230604 日
 今日も5時40分に起きる。前線が去り、雨が上がって今朝は快晴だ。
 起きてすぐに毎朝やるべきルーチン作業をスバヤク済ませてしまい、朝の軽食は6時40分から。7時過ぎからもう自由時間に入る。いいなあ、こんな感じ。

 休日なので投資関連の作業もしなくてよく、すぐに「短篇ベストコレクション 現代の小説2006」(日本文藝家協会編、徳間文庫、2006)を読み始める。
 阿刀田高「昨日の花」は、友人の入院を見舞ったことを機に、遠い日の恋が甦ってくる。もう一度“昨日の花”をながめたくなる願望が、ウィルスのように友人から主人公へと感染していく。
 大沢在昌の「雷鳴」は、新宿鮫シリーズのサイドストーリーといった仕立ての珍しい短編。
 泡坂妻夫の「雪月梅花」は、以前読んだものと同じく紋章上絵師(もんしょううわえし)を主人公とするもの。抑揚の少ないまま行くが、一家の激変で東京を後にする日、その娘が大声で泣く最後のシーンが鮮やかで、胸を打つ。なお泡坂は、2009年に75歳で没している。
 「艀」は、1930年生まれの皆川博子によるもの。終戦直後、親を失い漁村で養われている小さな娘のことが描かれているが、高齢老人の独言のような一面もあり、これまでのうちでは最も退屈。詩の部分が特に古臭い。
 いったん上記4作を90ページ読んだところで切り上げる。

tanpenbest 2006  konokunino6.jpg  oki uminchubiyori
(この日読んでいる3冊)

 次は「この国のかたち六」の、「言語についての感想」の部分を60ページ。
 その中で司馬は「文章というものは社会が成立して(日本でいうと明治維新があたらしい社会を成立させて)百年もたつと、たれが書いても似かよったものになる」と洞察している。一つの社会が成熟するとともに、文章は社会に共有されるようになり、互いに似通う、というのだ。これが書かれたのは今から40年ほど前のことだが、今社会問題となりつつあるチャットGPTの出現を予期していたかのようにも読めるではないか。

 吉野家の期間限定メニューの焦がしねぎ焼き鳥丼を食べてみたいと思い、西田の「吉野家山形西バイパス店」へ。
 焦がしねぎ焼き鳥丼(並)+サラダセット、547+195=742円。「ねぎを焦がすことで風味豊かな香りと、濃いめの醤油ベースのにんにくだれが焦がしねぎに絡みあって、ご飯がすすみます」という逸品。確かに焦げた風味がステキだ。ネギの緑と紅生姜の赤の彩りもすこぶるよろしい。
 腹ペコの学生時代、牛丼の並なんて少なすぎてちゃんちゃらおかしいと思って食べていたものだが、今となっては並盛りでも腹にずしりとくるようになっている。
 吉野家もすき家のように、何種類かのドレッシングを卓上にセットして自由に使わせるべきだし、会計時にクレジットカードが使えないのもどうかと思う。こうなると、牛丼が食べたいときはカケモノフリーのすき家か、味噌汁付きの松屋に行っちゃうよな。
 そうは言っても、同じく期間限定の牛麦とろ丼602円にもそそられるものがあった。

yoshinoya ymgtwest 20230604
(「吉野家山形西バイパス店」の焦がしねぎ焼き鳥丼)

 午後は、「オキナワ海人日和」(吉村喜彦著、創英社、2008)を手にする。
 酒類業界をテーマにしたエンターテインメント小説3部作を著した人物がその前にものした沖縄モノで、沖縄の素顔を伝えるライフスタイルマガジン季刊「カラカラ」(2008年休刊)の2005~08年。これをサクサク読んで夕刻までに100ページ。

 夜は、次の日曜から4泊ででかける東京方面の情報収集をする。音楽ライブ鑑賞日のほかに3日の余裕があるので、うち1日は横須賀方面を攻めてみようかと、そちらの見どころ研究に時間を充てる。横須賀タウンと三笠公園、臨海公園、三崎港周辺と城ケ島あたりがポイントになるだろうか。

verny park 20230605
(横須賀、ヴェルニー公園)

 23時前に就寝。

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