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   文春文庫  629円+税
   1998年9月10日 新装版第1刷
   2009年12月20日 第31刷発行

 いよいよ「竜馬がゆく」シリーズを読み始めます。
 司馬作品については、「街道をゆく」シリーズを先行して全巻読み、その後に紀行文を6冊、随筆・評論の主だったところを5冊読んできていて、これからは歴史小説を主に読んでいこうと思っています。
 歴史小説はこれまでに「坂の上の雲」「世に棲む日日」「最後の将軍」を読んでいて、数ある未読物の中から今後はまずこの「竜馬がゆく」を読み、そのあとには「翔ぶが如く」を読むつもりです。
 坂本竜馬についてはいろいろな場面で見聞きするのですが、その一代記的なものについてはまだ触れたことがないので、当著を読むことで、その人となりや歴史上の重要性などについて理解が深められるのではないかと期待しているところです。

 アマゾンの書籍紹介文には次のように記されています。
 幕末維新史上の奇蹟といわれる坂本竜馬。土佐の郷士の次男坊、しかも浪人の身でありながら、大動乱期に卓抜した仕事をなしえた。
 竜馬の劇的な生涯を中心に、同じ時代をひたむきに生きた若者たちを描く、大歴史ロマン。全8巻。たびたびドラマ化もされ、現在の竜馬像はこの本で形づくられたともいえる、累計2,500万部の国民的ベストセラー。
(1) 弱虫の末っ子だった竜馬が19歳で江戸へ。剣術修行に励むなか、2度目の来航を果たした黒船を目の当たりにし、その異様な大きさに仰天する。
(2) 勤王・攘夷の勢力と、幕府の抗争が激化。武市(たけち)半平太率いる土佐勤王党に属しながら、さらに大きな飛躍を求めて、竜馬は脱藩を決意する。
(3) 浪人となった竜馬は、幕府の要職にある勝海舟と運命的な出会いをする。攘夷熱の高まるなか、開国して海外と交易しなければならないと考えるようになる。
(4) 勝の海軍構想実現に向け、資金調達に奔走する竜馬。長州の没落、薩摩の保守化、土佐の勤王政権も瓦解。そして竜馬は一隻の軍艦を手に入れる。

 北辰一刀流を学ぶために上京した竜馬が、のちに土佐の吉田松陰といわれた武市半平太と、長屋で相住まいとなります。
 1853年に黒船がやってきて、船好きの竜馬は土佐藩の品川陣屋を抜け出し、浦賀まで黒船を見に行きます。そこで数発の砲声を目の当たりにし、竜馬はこのときから自分の人生に向かってとぶように駆け始めることとなります。世は一気に攘夷論に傾いていくのでした。

 父の訃報に接した22歳の竜馬は、その後しばらくの期間千葉道場にこもりきりとなり、必死の剣術修行をしていたといいます。竜馬は23歳で北辰一刀流の免許皆伝を得て、桶町道場の塾頭になります。千葉道場の塾頭といえば、数ある江戸の剣客の中の花だったようです。なおこの当時、長州の桂小五郎は斎藤弥九郎道場(神道無念流)の塾頭、土佐の武市半平太は桃井春蔵(鏡心明智流)の塾頭にのぼっていました。

 第1巻の最後は、桃井道場が主催する他流試合の頂上で、竜馬が長州の桂小五郎と雌雄を決する場面です。これは史実のようです。竜馬は3本勝負の3本目、壮大な鉄砲突きで桂をはねとばしているのでした。

 2巻目以降も興味を持って読み進められそうです。
 この古書の前の持ち主はこんな文庫本にまで鉛筆で線を引きながら読んでいたようで、ところどころに鬱陶しいほどに棒線を引いています。しかもそれは重要と思われるところではなく、大概は的はずれなところに引かれているのでした。下手な考え休むに似たりで、これでは鉛筆でマークするメリットがないし、理解できることも少なかろうて。

(2024.1.30 読)

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