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 白川郷から45km、1時間20分ほど走り、飛騨市古川町の「瀬戸川と白壁土蔵街」を見に行く。
 R360は、わが車旅には付き物の車線なしのくねくね山岳道路だ。急勾配のヘアピンカーブばかり多いのが特徴だが、この程度の幅があれば対向車があっても徐行で十分なので困ることはない。
 飛騨古川駅北口の公共無料駐車場に、16時到着。南口に出て、駅前から南西方向に進んで、壱之町界隈へと歩いて向かう。

 「起し太鼓の里飛騨古川まつり会館」。古川祭のハイビジョン4K映像、祭屋台の実物展示・からくり人形の実演があるらしく興味を惹くが、閉館間近だしここも入館料が高いので、外観のみにとどめる。
 「飛騨の匠文化館」。ここは建物だけ見ればいいだろう。飛騨の匠の業績と足跡、匠の技術、道具を展示。地元の大工たちの力を結集して造られた建物は釘やボルトを使用していない。外観は古川町の顔である瀬戸川べりの白壁土蔵街に合わせたよろい壁の蔵造り風で、屋根には大行燈が置かれている。

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(飛騨古川駅の自由通路からは、列車が入線するのが見えた)

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(起し太鼓の里飛騨古川まつり会館)

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(飛騨の匠文化館)

 天正年間につくられた町筋は、殿町、壱之町、弐之町、三之町と碁盤の目のように区画され、広い間口や太い柱、出格子の民家が多く、老舗の看板も目につく。情緒のある町並み。
 「渡辺酒造店」の建物がよさげ。岐阜県飛騨地方のNO.1の酒造メーカーで、銘柄は「蓬莱」。建物の角には司馬遼太郎書の歌碑と杜氏のブロンズ像。
 その十字路には趣のある洋風建築物もあった。

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(飛騨古川市街の一角にて)

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(渡辺酒造店)

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(杜氏のブロンズ像)

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(文化財でもなさそうだが、味がある)

 「瀬戸川と白壁土蔵街」。延長400mの白壁土蔵の町並みが、コイの泳ぐ瀬戸川に映え美しい。夜に灯籠に灯がともされ、素朴な町並が情緒を感じさせるという。


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(瀬戸川と白壁土蔵街)

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(水路がある通りっていいな)

 さて、17時近くになってきたし、この日の見て歩きは少し早いが終わりにしよう。
 この日の入浴は、R156から少し山手に入ったところにある「四十八湯温泉 しぶきの湯 湯遊館」にて。
 旅の最中は毎日の入浴が大きな楽しみの一つとなっている。ずっと運転して凝ってしまった身体や、寺社仏閣の階段上りや古い町並みの散歩などで疲れた足腰をほぐし、汗を流してさっぱりとした肌になって夜を迎えるのがいいのだ。
 大きな浴室でお互い文字どおり裸の付き合いをしているのに、遠い旅の空の下では知り合いなどいるはずもなく、自分を知る者も一人としていない。そんな大勢の中で、誰にも気を使うことなく体を伸ばすことができるのだから、そこはもう天国ではないか。
 前日に続いてここもとてもいい風呂だった。JAF割が効いて安いし、風呂の泡がぶくぶくで浴槽内にゴミらしきものは見かけないし、そもそも湯がぬるくないのがとてもよい。
 昨日の施設では置いていなかった瓶入り牛乳の販売機があったので、コーヒー牛乳を買って飲む。風呂上りは瓶じゃなきゃダメなのだ。ましてやカフェオレなんて。
 この日は合掌造りの里を3か所と、飛騨古川の町並み散策をして、けっこう歩いた。日頃あまり歩いていないので脚に来る。踵が痛い。
 18時過ぎまで寛いで、道の駅へと向かう。

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(四十八湯温泉 しぶきの湯 湯遊館)

 この日の泊地となる「道の駅アルプ飛騨古川」には、とっぷりと日が落ちた18時40分着。
 デイリーヤマザキが併設されているとの事前情報だったが、たどり着いてみると店はなく、古川方面に食料品を買いに戻る手間があったが、今夜は上がりが早い。
 コンビニコロッケで缶チューハイを飲み、締めに東海地域限定だという「玉子増量濃厚ナポリタン」を食べる。
 飲んだ後はテレビやラジオを点けて休み、そのうち眠くなってきたので、少し早いが疲れが溜まらないようにと21時前には就寝する。

 9月30日の走行距離は138km。

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