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2021.01.31
山陽旅202009 96 小松~山形
2020年10月26日(月)。
6時前には起床。まだ暗く、点けたばかりのテレビの天気予報では日の出は6時8分になると言っていた。6時25分、カーテンを開けると7階の客室からは、遠い稜線から朝日が上がりかけているのが見えた。
7時前からホテルの朝食。これがサービスか、なかなか立派だな。ホテルでの朝カレーはこの旅3回目となるが、カレーがクオリティをぐっと上げているように感じる。味噌汁代わりの飲み物としていただく。

(石川県小松市で迎えた旅最終日の朝)

(「ホテルエコノ小松」のサービス朝食)
今日は、順調にいけば旅の最終日となる。9月29日に出発したので、28日間の旅となっただろう。まだ長い距離が残っているので、早めにホテルを出る。前回の四国旅では兵庫県西脇市から山形の自宅まで1日で走り切ったが、あれはきつかった。今回はそれよりも多少は短いので、何とかなるのではないだろうか。
荷物をまとめて7時半にホテルを発つ。

(「ホテルエコノ小松」にサヨウナラ)
西日本から戻って来る時に通るいつもの道。山陰、九州、四国、そして今回と4回目で、もうある程度は見慣れているので淡々と進む。
8時頃から白山市、野々市市、金沢市で約30分の渋滞にはまる。こうなると車中ではやることがないので、この旅で何度もお世話になった地域共通クーポンを車内で撮影したりして間をつなぐ。クーポンはいつも手にした当日の夜に使っていたので、翌日のこの時間に手元にあるのは初めてのことなのだ。

(この旅で何度も使った「地域共通クーポン」)
津幡町あたりから雨が降り出したので、路面が滑りやすいことに留意して走る。今履いているタイヤは、昨冬前に履き替えたスタッドレスタイヤを春以降もそのまま使っているものなのだ。冬の雪道に堪える溝が失われかけていたので、夏も履いて履きつぶすことにしていた。まもなく新しいスタッドレスと交換してあげるから、山形までもうちょっとがんばってね。
富山県に入って9時15分、高岡市内で「クスリのアオキ福岡店」を見つけたので、家用の2lの茶のペットボトルやちょっとした菓子類を買って、地域クーポンを消費する。アオキでクーポンが使えることは、この旅のはじめのうちに知ったことだ。ドラッグストアって9時から開いているんだな、エライ。
雨はいったん上がり、富山市が近くなった10時前からまた短い渋滞が何度かあったが、金沢ほどには続かずに切り抜ける。黒部市あたりになった頃には日光が強くなってきた。
こうなれば、心身がフレッシュな朝のうちはドライブが楽しい。まだ運転することに飽きてはいず、眠気が襲ってくることもない。
それにしても富山県のこのあたりのR8は信号が多過ぎる。道路自体はしっかり整備されているのでスピードは出せるのだが、ほとんどの信号で止められているような気がする。そのたびに両脇から入って来る車がほとんどない状態でストップ&ゴーを繰り返すことになり、まったくもって辟易してしまうのだった。富山県警は信号のたびに利用車を止めることでスピード調整をしているのではないか。隣県の石川県や新潟県ではこういうストレスはそれほどない。富山県も利用者の利便性をもっと重視する観点に立って、すぐにでも抜本的な信号改善策を講じるべきではないか。
11時20分になって、新潟県境付近の「道の駅親不知ビアパーク」で15分ほど休憩。ここまで約160km走ってきた。団体バスから高齢者ばかりがぞろぞろと降りてきたところで、彼ら、彼女らは自分たちだけしかいないように振舞っている。品物ばかり見て歩き、突然通路を塞いで立ち止まり、通れずに困っている多くの人は眼中にない。こちらとしてもその動きが読めず、なんだかコワイものを見てしまったような気になる。齢をとると人はみんなこうなってしまうのだろうか。
このあたりでよく看板を目にする「たら汁」500円に食指が動いたが、鱈の旬は冬だろうし、朝食をがっちりとってきているのでまだ腹が空いていない。

(「道の駅親不知ビアパーク」で休憩)
糸魚川からまた小雨。進行方向左手の海岸線では白波が立っていて、冬の日本海の様相に近くなってきている。この時間帯、日本海は満潮時のようで、道々のすぐそばまで波が迫っている。振り返れば今回の旅では海はどこも満潮だった。「満潮の旅」だった、とでもいうのかな。
上越市に入ったのは12時30分頃で、雨は止む。海の向こう遠くに蜃気楼のように見える建物群は直江津あたりだろうか。
しかしその後も暑い雲は去らず、小雨状態が続く。

(天候冴えず、灰色の日本海。蜃気楼のように見えるのは直江津か)
13時45分、柏崎のファミマで小休止。腹が減らないので1食分は食べなくてよいが、少しだけ腹に入れておこうか。そうすることで夕食は普通に食べられるだろう。この調子で進めば18時頃に南陽市を通過することになるので、その際に「龍上海赤湯本店」に寄ろうと考えている。
肉まんとカスタードシューを買い、車中で休みながら食べる。
15分後に再スタート。国会で菅義偉新首相が初めての所信表明演説をやっている様子がテレビから流れている。
15時、新潟市域に入ったところで給油のためいったん停車する。タンクにはまだ十分残っているので、給油量は26.15lにとどまる。リッター132円と他地域よりは5円以上安いレベルだが、このあたりではセルフ店の多くがこの価格で出している。これで帰着するまでガソリン不足に陥ることはない。
新潟西バイパス、新潟バイパス、新新バイパスと信号のない一般国道をハイスピードで快調に進み、新発田バイパスを経由して十文字交差点からR113へと入ったのは16時23分。
同35分にはオートのスモールライトが点灯し、その5分後にはヘッドライトが点いた。
16時45分、関川村の「道の駅関川」で休憩。ここまで概ね400km走ってきた。16時55分、間もなく日が暮れる。

(夕暮れの「道の駅関川」)

(日が暮れていく。この旅も、もうすぐ終わりだ)
暗くなってしまえば景色を楽しめなくなるので、あとは前の車の滲むテールライトを追って黙々と走る。ウェットな道路だが流れは悪くない。
18時15分、南陽市の「赤湯ラーメン龍上海赤湯本店」に到着。よかった、まだ開いている。
赤湯ラーメンの大盛り、730+100円。これこれ、この味。山形のラーメンってやっぱりうまいんだよナ。スープの表面を覆っている脂が熱くて旨い。麺も太くて旨い。
「龍上海」といえば辛味噌ラーメンで名を取っているけれども、むしろこの醤油ラーメンのほうが、辛さや発汗に惑わされずに龍上海のいいところを味わい尽くせるように思える。

(「赤湯ラーメン龍上海赤湯本店」の赤湯ラーメン)
18時55分発。また雨が降り出した。
あとは勝手知ったるR13を走って、自宅には19時30分に到着する。
長い旅が終わった。長い旅であっても、終わるときはさりげなく終わるものなのだった。
朝からずっと運転していたので、万歩計は千歩余り。
10月26日の走行距離は492km。
28日間全日程の走行距離は4,359kmとなった。
小1時間ほど、車から搬入した荷物の後片付けをして、久々に自宅の風呂にゆっくり入る。日帰り温泉の大浴場とは比較にならない狭さだが、自分の好きな熱い湯に浸かれるし、湯はきれいでずっと清潔に思えるし、1時間入っていてもそれはいつものことなので、誰からも大丈夫か?などと心配されることもない。入り慣れた風呂はいいものだ。
その後はこの日のログ付けをするべきだが、それは明日に回し、少し飲んで約1か月にわたって録っていた自室テレビの録画を観るほうにニゲよう。
6時前には起床。まだ暗く、点けたばかりのテレビの天気予報では日の出は6時8分になると言っていた。6時25分、カーテンを開けると7階の客室からは、遠い稜線から朝日が上がりかけているのが見えた。
7時前からホテルの朝食。これがサービスか、なかなか立派だな。ホテルでの朝カレーはこの旅3回目となるが、カレーがクオリティをぐっと上げているように感じる。味噌汁代わりの飲み物としていただく。

(石川県小松市で迎えた旅最終日の朝)

(「ホテルエコノ小松」のサービス朝食)
今日は、順調にいけば旅の最終日となる。9月29日に出発したので、28日間の旅となっただろう。まだ長い距離が残っているので、早めにホテルを出る。前回の四国旅では兵庫県西脇市から山形の自宅まで1日で走り切ったが、あれはきつかった。今回はそれよりも多少は短いので、何とかなるのではないだろうか。
荷物をまとめて7時半にホテルを発つ。

(「ホテルエコノ小松」にサヨウナラ)
西日本から戻って来る時に通るいつもの道。山陰、九州、四国、そして今回と4回目で、もうある程度は見慣れているので淡々と進む。
8時頃から白山市、野々市市、金沢市で約30分の渋滞にはまる。こうなると車中ではやることがないので、この旅で何度もお世話になった地域共通クーポンを車内で撮影したりして間をつなぐ。クーポンはいつも手にした当日の夜に使っていたので、翌日のこの時間に手元にあるのは初めてのことなのだ。

(この旅で何度も使った「地域共通クーポン」)
津幡町あたりから雨が降り出したので、路面が滑りやすいことに留意して走る。今履いているタイヤは、昨冬前に履き替えたスタッドレスタイヤを春以降もそのまま使っているものなのだ。冬の雪道に堪える溝が失われかけていたので、夏も履いて履きつぶすことにしていた。まもなく新しいスタッドレスと交換してあげるから、山形までもうちょっとがんばってね。
富山県に入って9時15分、高岡市内で「クスリのアオキ福岡店」を見つけたので、家用の2lの茶のペットボトルやちょっとした菓子類を買って、地域クーポンを消費する。アオキでクーポンが使えることは、この旅のはじめのうちに知ったことだ。ドラッグストアって9時から開いているんだな、エライ。
雨はいったん上がり、富山市が近くなった10時前からまた短い渋滞が何度かあったが、金沢ほどには続かずに切り抜ける。黒部市あたりになった頃には日光が強くなってきた。
こうなれば、心身がフレッシュな朝のうちはドライブが楽しい。まだ運転することに飽きてはいず、眠気が襲ってくることもない。
それにしても富山県のこのあたりのR8は信号が多過ぎる。道路自体はしっかり整備されているのでスピードは出せるのだが、ほとんどの信号で止められているような気がする。そのたびに両脇から入って来る車がほとんどない状態でストップ&ゴーを繰り返すことになり、まったくもって辟易してしまうのだった。富山県警は信号のたびに利用車を止めることでスピード調整をしているのではないか。隣県の石川県や新潟県ではこういうストレスはそれほどない。富山県も利用者の利便性をもっと重視する観点に立って、すぐにでも抜本的な信号改善策を講じるべきではないか。
11時20分になって、新潟県境付近の「道の駅親不知ビアパーク」で15分ほど休憩。ここまで約160km走ってきた。団体バスから高齢者ばかりがぞろぞろと降りてきたところで、彼ら、彼女らは自分たちだけしかいないように振舞っている。品物ばかり見て歩き、突然通路を塞いで立ち止まり、通れずに困っている多くの人は眼中にない。こちらとしてもその動きが読めず、なんだかコワイものを見てしまったような気になる。齢をとると人はみんなこうなってしまうのだろうか。
このあたりでよく看板を目にする「たら汁」500円に食指が動いたが、鱈の旬は冬だろうし、朝食をがっちりとってきているのでまだ腹が空いていない。

(「道の駅親不知ビアパーク」で休憩)
糸魚川からまた小雨。進行方向左手の海岸線では白波が立っていて、冬の日本海の様相に近くなってきている。この時間帯、日本海は満潮時のようで、道々のすぐそばまで波が迫っている。振り返れば今回の旅では海はどこも満潮だった。「満潮の旅」だった、とでもいうのかな。
上越市に入ったのは12時30分頃で、雨は止む。海の向こう遠くに蜃気楼のように見える建物群は直江津あたりだろうか。
しかしその後も暑い雲は去らず、小雨状態が続く。

(天候冴えず、灰色の日本海。蜃気楼のように見えるのは直江津か)
13時45分、柏崎のファミマで小休止。腹が減らないので1食分は食べなくてよいが、少しだけ腹に入れておこうか。そうすることで夕食は普通に食べられるだろう。この調子で進めば18時頃に南陽市を通過することになるので、その際に「龍上海赤湯本店」に寄ろうと考えている。
肉まんとカスタードシューを買い、車中で休みながら食べる。
15分後に再スタート。国会で菅義偉新首相が初めての所信表明演説をやっている様子がテレビから流れている。
15時、新潟市域に入ったところで給油のためいったん停車する。タンクにはまだ十分残っているので、給油量は26.15lにとどまる。リッター132円と他地域よりは5円以上安いレベルだが、このあたりではセルフ店の多くがこの価格で出している。これで帰着するまでガソリン不足に陥ることはない。
新潟西バイパス、新潟バイパス、新新バイパスと信号のない一般国道をハイスピードで快調に進み、新発田バイパスを経由して十文字交差点からR113へと入ったのは16時23分。
同35分にはオートのスモールライトが点灯し、その5分後にはヘッドライトが点いた。
16時45分、関川村の「道の駅関川」で休憩。ここまで概ね400km走ってきた。16時55分、間もなく日が暮れる。

(夕暮れの「道の駅関川」)

(日が暮れていく。この旅も、もうすぐ終わりだ)
暗くなってしまえば景色を楽しめなくなるので、あとは前の車の滲むテールライトを追って黙々と走る。ウェットな道路だが流れは悪くない。
18時15分、南陽市の「赤湯ラーメン龍上海赤湯本店」に到着。よかった、まだ開いている。
赤湯ラーメンの大盛り、730+100円。これこれ、この味。山形のラーメンってやっぱりうまいんだよナ。スープの表面を覆っている脂が熱くて旨い。麺も太くて旨い。
「龍上海」といえば辛味噌ラーメンで名を取っているけれども、むしろこの醤油ラーメンのほうが、辛さや発汗に惑わされずに龍上海のいいところを味わい尽くせるように思える。

(「赤湯ラーメン龍上海赤湯本店」の赤湯ラーメン)
18時55分発。また雨が降り出した。
あとは勝手知ったるR13を走って、自宅には19時30分に到着する。
長い旅が終わった。長い旅であっても、終わるときはさりげなく終わるものなのだった。
朝からずっと運転していたので、万歩計は千歩余り。
10月26日の走行距離は492km。
28日間全日程の走行距離は4,359kmとなった。
小1時間ほど、車から搬入した荷物の後片付けをして、久々に自宅の風呂にゆっくり入る。日帰り温泉の大浴場とは比較にならない狭さだが、自分の好きな熱い湯に浸かれるし、湯はきれいでずっと清潔に思えるし、1時間入っていてもそれはいつものことなので、誰からも大丈夫か?などと心配されることもない。入り慣れた風呂はいいものだ。
その後はこの日のログ付けをするべきだが、それは明日に回し、少し飲んで約1か月にわたって録っていた自室テレビの録画を観るほうにニゲよう。
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