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2021.01.31 20210130 土
 7時20分起床。窓から外を覗くと、けっこうな積雪。こりゃあ雪かきをせなあかんナ。
 軽食後、8時台に雪かき開始。寒いのに汗は噴き出るし、息は上がるしで、たいした作業量ではないのに四苦八苦。終わってからも汗は引かないのに手が冷たくなってかじかみ我慢ができない。こういうことって若いときにもあったけれども、どれもなんとなく我慢でき、しばらくすればいつの間にか回復したものだった。
 無人になっている市内の実家前の道路も雪かきをしに行くべきなのだろうが、こうも疲れると、スマン、勘弁してくれと思ってしまった。汗と雪まみれになって重くなった家着も下着もすべて脱ぎ捨てて新しいものに。ああ気持ちがいい。

 母から「スイートポテトを買ってきてほしい、ただし某菓子チェーン店のものを除く」という注文があったと、つれあいから知らされる。菓子店など眼中にない生活をしていてそれらがどこに存在しているのかさえよく知らない当方に言われても対処のしようがなく、ではどこで買えばよいか?とつれあいに問うても「そこに行けばあるかないかわからないが……」などと的を射ない回答をするので、この雪の中で店を探してうろうろしたくないので、買わずに施設に向かうことにした。どこぞのは嫌などと言っているから結局食べられなくなる。スイートポテトなんて、どこのものでも大差はないだろうに。
 その菓子を4個ということだった。施設内では食餌制限をしている人もいるので入所者同士の食べ物などのやりとりはやめてほしいと職員からこっぴどく注意され、もう二度としないと大見得を切ったことなどケロリと忘れて、また誰かと食べるつもりだというではないか。おいおい、もう忘れちゃったの?

 届け物をした後は、自分の昼食だ。狙うは「風間とんとんラーメン」。そこのラーメンはどんなだったかなーと思い、外食ブログの過去ログを調べてみると、この店についての記載はまだなかった。以前何度か訪れていることは間違いなく、外食した際は2006年頃からはほぼ記録しているので、記事がないということは、今回の訪問は15年以上ぶりということになるのかもしれない。辛味噌ラーメンが今ほどメジャーではなかった頃、「龍上海」に似た本格的な赤湯ラーメンが食べられる店として脚光を浴びた店だった。
 みそ納豆ラーメン830円。香りがくどく、いい味のスープ。トッピングの辛味噌とひきわり納豆をこのスープに散開させ、辛さととろみを加えて、麺をズバズバと啜る。あぁんめっ! それほどには太くはない平打ち麺は、インパクトこそ極太麺には劣るが、納豆のねばねばとともに大きな音をたてて啜るのにぴったりだ。
 麺量が足りないので、小ライス100円を追加。おかかの佃煮ふりかけが付いている。が、自分の場合このごはんは、まだ納豆がいっぱい残っているスープに全量を投入し、レンゲではくはくと食べ進める。おかかは別にときどき箸でつまんで味わう。
 というわけで、完汁。うまいスープは全部飲むに限る。赤湯ラーメンを堪能した。

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(okinawa-image(版画・名嘉睦稔作))

 午後、午前中に施設で会って話をしている母から、電話。出て話すと、またもや目の話で、視力0.4でもよく見えるメガネはあるものだろうかと聞いてくる。齢91にして若者当時のような視力が欲しいようだが、長年あれだけ目をいじってきて治らないものが、今ごろになって改善すると本気で思っているのだろうか。原因になっている「老化」とはそう簡単に治るものではないのでしょうがないことなのですと、いつもと同じことを伝える。「そうだよねぇ」だって。だから、そうなんです。

 また、これまでも施設職員や親戚一同を悪く言う口ぶりがあって辟易していたのだが、今日の電話ではそれに加えて、わがつれあいについてまで避難がましいことを言い始めるようになった。曰く、やることは的確だけれども笑顔がないとか、脳梗塞後に退院した際には自分に一言の相談もなくまっすぐこの施設に入れただの。
 電話に出ると毎回毎回愁訴ばかりで、こちらが笑顔で話したくなる楽しいことが一つもないからそうなってしまうのに、このヒトは自分のことを棚に上げていることが寸分もわかっていない。
 施設に入居した頃は当方が長期間山形を離れていたので、手続等をつれあいにお願いしたのだが、「一言の相談もなく」はアナタが伝えたことそのものを忘れてしまっただけのことだろう。
 非難の矛先は、今後も多くの人に拡散していくのだろう。それは身近な人ほど被害を蒙っていくに違いない。まったく認知症とは、いやな病気だ。

 その後、本を読んでうつらうつらしていると、また何度か着信あり。夕方までに5回もあった。電話は1日1回にしてくれと拝むように頼んだのは今週の火曜日のことだったが、もうすっかり念頭からは消え失せているようだ。
 今日は直接会ったし、電話でも1回話しているので、もう出ないと決める。
 母はかように毎日自分の不快さ、辛さを電話にぶつけて、受け手であるこちらの正常な精神、判断力を破壊する邪悪な光線を遠くから送り続けてくる。

 夜は、概ねいつもどおり。飲みながら観たのは、「司馬遼太郎の世界 高島礼子の九州探訪」。“長崎から大分へ 時代を動かした学びの熱気”という副題がついている。先の九州旅では、長崎の出島やグラバー邸は見たが、この番組に登場する日田の伝統的建造物群や広瀬淡窓ゆかりの咸宜園(かんぎえん)、中津の福沢諭吉の生家などは見逃している。
 司馬の「街道をゆく」シリーズについてはこれまで10冊ぐらいは読んでいると思うが、今後は残りの著作についても読んでみたくなった。

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(高島礼子)

 ほかには、BS-TBSでやっていた「ザ・ベストホテル」の“ハレクラニ沖縄”編。西海岸の恩納村に2019年夏にできたばかりのリゾートホテルだ。
 確かに極楽のようなロケーションなり設備を有していてゆっくり滞在するにはたまらないような施設だが、費用対効果という面から考えれば、自分の経済観念とは釣り合わないことは間違いないだろう。長い間生きてくると、少ない費用で自分にとっての最大の効果が得られる方法はいろいろと身についてきている。伊達に長生きをしているわけではないのだ。

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(ハレクラニ沖縄)

 23時に、室内灯から枕灯へ。
 「いやよいやよも旅のうち」を80ページ、「天地に燦たり」を20ページ。

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