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2019.07.04
北陸・山陰旅行記33 20190529(水)の2 倉吉~米子
倉吉市では「白壁土蔵の町並み」を見たい。
街歩きの資料をもらいにまずは駅の観光案内所に赴く。窓口の女性はわざわざカウンターから出てきてパンフレットを見繕い、道筋や駐車場の場所などを丁寧に教えてくれて、これを持って行くといいですよと割引クーポン券まで渡してくれた。これで倉吉全体の第一印象は優れてよいものとなる。

JR倉吉駅

再開発後と思われるゆったりとした倉吉駅前
教えられたとおり倉吉市役所の後ろ側に駐車して、もらった資料のモデルコースどおりに歩き始める。
真っ先に見えたのは「横綱琴桜の顕彰碑」。おお、表情とお腹の形が琴桜そのものだ。そうか、彼は鳥取県倉吉市出身佐渡ヶ嶽部屋だった。32歳8か月での横綱昇進は当時としては最も遅咲きで、横綱在位8場所というのも短い。当時は相撲に熱心だったので、そのあたりはよく覚えている。

「横綱琴桜の顕彰碑」があった
そして、国重要伝統的建造物群保存地区に選定されている玉川周辺の「白壁土蔵群」。江戸後期から昭和初期の建物が多く、その町並みの景観は本町通りの商家を主体とする景観と、玉川沿いの土蔵を主体とする景観と大きく2つに分かれている。その町並みから山陰の「小京都」とも呼ばれ、周辺には酒蔵や醤油蔵が多く、かおり風景百選にも選定されているそうだ。黒い焼杉板、白い漆喰壁、赤い石州瓦という手法が統一的で美しい風景になっている。
1931年建築の倉吉最初の本格的な西洋建築「旧日本産業貯蓄銀行倉吉支店」、大工を京都で修業させて建てたという京風建築の「桑田醤油醸造場」、県指定保護文化財の「高田酒造」、かつてのメインストリートだったと見えレトロな看板が残る一角、倉吉の伝統的な町家形式を保持する「豊田家住宅」、倉吉を代表する商家「倉吉淀屋」、1908年造の擬洋風建築の「旧国立第三銀行倉吉支店」などを1時間半にわたってたっぷりと眺める。

いきなりこんな感じの建物群が目に入ってきた

同じ建物。「元帥酒造本店」

このように古い商家が連坦している

倉吉果実酒醸造所

倉吉を代表する商家「倉吉淀屋」

倉吉淀屋の内部が公開されていた

味のある建物

このあたりが「白壁土蔵群」の真骨頂だろうか

風景に見とれてしゃがみ込む人たちもいた

かつて山城があった打吹山が見える

旧国立第三銀行倉吉支店

土蔵群に囲まれた中庭はポケットパークになっていた
倉吉ではもう1か所、「倉吉パークスクエア」へ。文化・観光・産業・娯楽機能を中心とするさまざまな施設が集設した「人・もの・情報」の行き交う文化交流ゾーンで、建物が奇抜。
その中に入っている「鳥取二十世紀梨記念館なしっこ館」を見る。梨をテーマにした日本で唯一のテーマミュージアム。名人が長年にわたって選定して育ててきたものという二十世紀梨の大木が中央に。その周辺には黒斑病との闘いなどの多くの展示物、2か所のジオラマ空間、子供向けの不思議ガーデンなどがある。
お楽しみは3種類の梨の食べ比べ。歯ざわりのよいみずみずしいものや西洋梨風の豊潤な味のものなどがあり、いずれもおいしかった。
見学後には梨ソフトクリーム300円でさらに満足する。

倉吉パークスクエア

ここで3種類の梨の食べ比べができる

展示物のメインは二十世紀梨の原木
16時近くとなり、米子市方面に向けて走り出す。倉吉から米子まではけっこう距離がある。この間を新直轄方式で整備した高速道路の無料区間があるが、それを走っちゃあせっかくの山陰地域の風景が見られないので、ずっと下道を進む。それもまた楽しデアル。
米子の市街に入る前に入浴。里から離れた山手のほうにある保養所の「シャトーおだか」の風呂は、内湯しかないが、客数は少なくて休み場も広く、長く湯に浸かってしばらく休むという自分の風呂の入り方に合っている。380円という格安料金も魅力だ。
米子市内で夕食。山形にはない回転寿司店「寿司みなと旗ヶ崎店」で寿司をつまむ。ネタは見た感じは大きくないが切り方が厚く、食べ応えがあった。真鯛、すずき、かんぱち、あじ、いさき、さけとろ巻、すがたヤリイカ。

「寿司みなと旗ヶ崎店」で寿司をつまむ
20時半頃に本日の寝床となる安来市の「道の駅あらエッサ」に到着。安来とは言っても米子に近い場所にある。トイレが充実していてきれいだし、駐車台数もスペースに余裕がある。ここはいい道の駅だ。
缶チューハイを飲んでしばらくぼんやりし、22時前には就寝。ネカフェも悪くないが、旅のドキュメントをしなくてよいのであれば、車内で寝るのが案外心地よくなってきた。それは道の駅の混雑度やサニタリーの状況などそれぞれの環境によって変わってはくるのだが。
5月29日の走行距離は145km。
街歩きの資料をもらいにまずは駅の観光案内所に赴く。窓口の女性はわざわざカウンターから出てきてパンフレットを見繕い、道筋や駐車場の場所などを丁寧に教えてくれて、これを持って行くといいですよと割引クーポン券まで渡してくれた。これで倉吉全体の第一印象は優れてよいものとなる。

JR倉吉駅

再開発後と思われるゆったりとした倉吉駅前
教えられたとおり倉吉市役所の後ろ側に駐車して、もらった資料のモデルコースどおりに歩き始める。
真っ先に見えたのは「横綱琴桜の顕彰碑」。おお、表情とお腹の形が琴桜そのものだ。そうか、彼は鳥取県倉吉市出身佐渡ヶ嶽部屋だった。32歳8か月での横綱昇進は当時としては最も遅咲きで、横綱在位8場所というのも短い。当時は相撲に熱心だったので、そのあたりはよく覚えている。

「横綱琴桜の顕彰碑」があった
そして、国重要伝統的建造物群保存地区に選定されている玉川周辺の「白壁土蔵群」。江戸後期から昭和初期の建物が多く、その町並みの景観は本町通りの商家を主体とする景観と、玉川沿いの土蔵を主体とする景観と大きく2つに分かれている。その町並みから山陰の「小京都」とも呼ばれ、周辺には酒蔵や醤油蔵が多く、かおり風景百選にも選定されているそうだ。黒い焼杉板、白い漆喰壁、赤い石州瓦という手法が統一的で美しい風景になっている。
1931年建築の倉吉最初の本格的な西洋建築「旧日本産業貯蓄銀行倉吉支店」、大工を京都で修業させて建てたという京風建築の「桑田醤油醸造場」、県指定保護文化財の「高田酒造」、かつてのメインストリートだったと見えレトロな看板が残る一角、倉吉の伝統的な町家形式を保持する「豊田家住宅」、倉吉を代表する商家「倉吉淀屋」、1908年造の擬洋風建築の「旧国立第三銀行倉吉支店」などを1時間半にわたってたっぷりと眺める。

いきなりこんな感じの建物群が目に入ってきた

同じ建物。「元帥酒造本店」

このように古い商家が連坦している

倉吉果実酒醸造所

倉吉を代表する商家「倉吉淀屋」

倉吉淀屋の内部が公開されていた

味のある建物

このあたりが「白壁土蔵群」の真骨頂だろうか

風景に見とれてしゃがみ込む人たちもいた

かつて山城があった打吹山が見える

旧国立第三銀行倉吉支店

土蔵群に囲まれた中庭はポケットパークになっていた
倉吉ではもう1か所、「倉吉パークスクエア」へ。文化・観光・産業・娯楽機能を中心とするさまざまな施設が集設した「人・もの・情報」の行き交う文化交流ゾーンで、建物が奇抜。
その中に入っている「鳥取二十世紀梨記念館なしっこ館」を見る。梨をテーマにした日本で唯一のテーマミュージアム。名人が長年にわたって選定して育ててきたものという二十世紀梨の大木が中央に。その周辺には黒斑病との闘いなどの多くの展示物、2か所のジオラマ空間、子供向けの不思議ガーデンなどがある。
お楽しみは3種類の梨の食べ比べ。歯ざわりのよいみずみずしいものや西洋梨風の豊潤な味のものなどがあり、いずれもおいしかった。
見学後には梨ソフトクリーム300円でさらに満足する。

倉吉パークスクエア

ここで3種類の梨の食べ比べができる

展示物のメインは二十世紀梨の原木
16時近くとなり、米子市方面に向けて走り出す。倉吉から米子まではけっこう距離がある。この間を新直轄方式で整備した高速道路の無料区間があるが、それを走っちゃあせっかくの山陰地域の風景が見られないので、ずっと下道を進む。それもまた楽しデアル。
米子の市街に入る前に入浴。里から離れた山手のほうにある保養所の「シャトーおだか」の風呂は、内湯しかないが、客数は少なくて休み場も広く、長く湯に浸かってしばらく休むという自分の風呂の入り方に合っている。380円という格安料金も魅力だ。
米子市内で夕食。山形にはない回転寿司店「寿司みなと旗ヶ崎店」で寿司をつまむ。ネタは見た感じは大きくないが切り方が厚く、食べ応えがあった。真鯛、すずき、かんぱち、あじ、いさき、さけとろ巻、すがたヤリイカ。

「寿司みなと旗ヶ崎店」で寿司をつまむ
20時半頃に本日の寝床となる安来市の「道の駅あらエッサ」に到着。安来とは言っても米子に近い場所にある。トイレが充実していてきれいだし、駐車台数もスペースに余裕がある。ここはいい道の駅だ。
缶チューハイを飲んでしばらくぼんやりし、22時前には就寝。ネカフェも悪くないが、旅のドキュメントをしなくてよいのであれば、車内で寝るのが案外心地よくなってきた。それは道の駅の混雑度やサニタリーの状況などそれぞれの環境によって変わってはくるのだが。
5月29日の走行距離は145km。
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